テラーノベル
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注意
・この物語はフィクションです。実在するこの世の全てとは一切関係ありません。
・バレンタインネタのゆるふわCPです。
・🇬🇧🇫🇷及び🇹🇷🇯🇵🐱が含まれています。
以上をご了承の上でお読みいただけますと幸いです。
雪が降ったり降らなかったりする関東某所、2月が第2週目に差し掛かる今日このごろ。
昔ながらの日本家屋の6畳和室で、こたつに包まる2国の乙女がいた。
「って事でフランスさん、にゃぽんさんプレゼンツ・イギフラドキドキバレンタイン大作戦やってくれません?」
「毎回思うけど、良く本人の前で言えるわね。公認ナマモノとか地獄じゃないの?」
「、、、?公式カプ本人に監修して貰えるのって最高じゃ無いんですか?」
日本の妹を名乗る姉もとい、にゃぽんはそれはもう頭がぶっ飛んでいる祖国である。確かに大和魂はロックだけどベクトルが違うと思う。
そんな彼女に匙を投げたのか、フランスは大声を上げた。
「ちょっと日本ー!にゃぽんちゃんにどういう教育してるのー!?」
「そのヒト私が生まれた時からそうなんで、諦めてくださーい!!!」
フランスの叫びは、せっせとお茶を淹れる日本によって無残にも切り捨てられてしまった。現実は非情である。
「はぁ、、、まぁ良いわ。とりあえず詳細は聞いてあげる。」
そんな慈悲を見せたせいで、彼女は頭を抱える事になってしまった。
「やったー!、、、と言っても簡単ですよ。日本式バレンタインでチョコじゃなくて私を食べて♡ってフランスさんがイギリスさんにするんです!最高じゃないですか?」
「ごめん、何言ってるか全然わかんない。いや、ジャパニーズバレンタインはわかるのよ?恋人にチョコを送るの。でもそれ以降が一言一句意味不明過ぎる!」
「フランスさんがイギリスさんに、チョコのかわりにその身を捧げるんです!」
「わかりやすくしてくれてありがとう。 でもやっぱり理解不能ね! 」
そんな風に叫んだフランスは、疲れからか遂にこたつへ突っ伏してしまった。可哀想に。
「にゃー、、、でもきっと楽しいですよ?」
「そりゃあにゃぽんちゃんは楽しいでしょうね!だって、本のネタにするつもりでしょう?」
「しませんってば!ただイギフラのイチャイチャを草葉の陰から見守りたいだけで!」
「はぁ、、、良いわ、このフランスお姉さんがやってみせましょう!そのかわり、、、」
「そのかわり?」
「貴女も彼氏にやってきなさい!!!」
神様仏様フランスお姉様が譲歩し、条件を提示するとにゃぽんは顔を真っ赤にしてしまった。まぁ自分もやれ、と言うのは至極当然の話ではあるのだけど。
「ちょっフランスさん!?それは無理ですってぇ、、、」
「なんでよ。」
「は、恥ずかしいじゃないですか!変なヤツって思われたくないし、、、」
「へー?ふーん?なるほどねー?そういう所はピュアなの?、、、貴女本当可愛いわね。」
にゃぽんが恥ずかしいがると、フランスはここぞとばかりにニヨニヨ笑い始めた。さながら、恋する乙女を見つけたお節介な友達である。
そんなこんなで膠着した乙女会議に、新たな刺激がやってきた。苦労系祖国もとい、日本がお茶とともに。
「おまたせしました、どうぞ。緑茶です。、、、イギリスさんの紅茶ほど上手くは淹れられて居ないと思いますけど。」
「あら、ありがとう日本。、、、貴方の姉、結構可愛いわね。」
「エッ、頭大丈夫ですか?」
日本がそう言うと、にゃぽんは大人しいモードから一転、ブチギレてしまった。
「ちょっとバカ兄貴!?なんて事言うのよ!!!そんなんだから一生童貞なのね!」
「🥺」
「泣いちゃった、、、だ、大丈夫よ日本。男にも穴はあるから。」
フランスのトンデモ発言により、🥺になった日本は完全に倒れてしまった。可哀想に。
「あーあ、、、フランスさんってば、凄いこと言いますね。」
「あはは、、、まぁ良いじゃない。私、にゃぽんちゃんの計画に乗ってあげるわ。だからフランスさんにもプレゼンツさせなさい。」
「にゃー、、、わかりました。、、、あんまり過激なのは辞めてくださいよ?」
「善処するわ。」
「にゃー!!!」
そんな抗議の悲鳴と共に、乙女達の取り引きは成立することとなった。
2月14日の日本関東某所。今日はバレンタインにかこつけて恋人達がイチャイチャしたり、お菓子屋さんがチョコレートフィーバーをする最終日である。
そんな日に、あいも変わらず昔ながらの日本家屋で乙女達の会議が行われた。
「さて、今日はバレンタイン当日ね。あいつらは後からここに来るように呼び出したけど、、、うまくいくかしら?」
「フランスさんは大丈夫だと思いますけど、、、問題は私ですよ!」
そんな風に話す2国。かたやチョコを持って蹲り、かたやチョコを抱えながら自身をラッピングしようと奮闘している。
「でも貴女オーソドックスにチョコ渡す奴じゃない。チョコは私♡より遥かに可愛いわ!、、、あっやっとラッピング出来たわ。」
「うわ凄い!可愛いフランスさんが激可愛いになっちゃった!、、、イギリスさんぶっ倒れそう。」
「そうだったら良いんだけど。、、、それこそこんな可愛いにゃぽんちゃん見たら、トルコ失神しちゃうんじゃないの?」
「トルコさんは(猫に)モテモテだからそんな風にはなってくれないですよ、、、」
そんな風に乙女達が談笑していると、いつの間にか2つの足音が近づいて来た。
「アッ心の準備が、、、!」
「落ち着いてにゃぽんちゃん。ひっひっふーよ!ひっひっふー!」
「何産ませる気ですか!?」
そんなこんなで唐突な本番にパニックになる乙女達を嘲るかの如く、足音は止まった。確実に部屋の前である。
______
遡る事10分前、2国の男が日本家屋の玄関口で出くわした。
「おや、トルコさん。奇遇ですね。」
「イギリスじゃないか。奇遇だね。」
2国揃って同じような事を言いながら困惑していると、扉が開き家主が出てきた。
「こんにちは、お二人とも。寒いでしょうから、どうぞ中に。」
日本にきっちりとこたつのある和室へ通されると、イギリスが口を開いた。
「ところで、私はなぜここに呼ばれたのでしょうか?フランスからの呼び出しですけど、、、日本、貴方何か知ってます?」
「僕もにゃぽんちゃんに急に呼ばれて何が何やら、、、」
「あー、、、エート、日本式バレンタインがしたいとか何とかで呼び出したみたいですよ。私は場所貸してるだけなんでよくわかりませんケド。」
日本は若干遠い目をしながら、2国の疑問に答えた。あの🥺な悲劇からは目を逸らしつつ。
「成る程?ではフランス達はどちらに?」
当然の疑問だ。ここまでの約10分、未だに乙女達の気配がないのだから。
「あぁ、エート、、、たしかこの廊下から一番奥の部屋ですね。」
「なるほどね、じゃあ僕はもう行っちゃおうかな。早くジャポニャに会いたいし。」
「では私も。フランスを回収しにいきましょう。」
そう言うと、2国の男はそそくさと部屋を出て行った。日本は諦めて一人でのんびりする事にした。
「とりあえずソシャゲのバレンタインイベント周らないと、、、」
______
場面は戻り乙女達の大混乱。遂に扉が開かれ始めてしまった。
「うにゃー!ちょ、ちょっと待ってください!」
「い、今入ってきたら殴るわよ!」
なんて叫びも虚しく、3秒と経たずに乙女達は愛する男達の面前に断つこととなった。絶望である。
数秒の沈黙の後、にゃぽんが口を開いた。
「、、、は、ハッピーバレンタイン、、、です。トルコさん!」
「えっと、ありがとう。、、、これはチョコレート?」
「はい。その、日本では2月14日は好きな人にチョコレートを渡すんです。だから、、、えっと、トルコさんに食べてほしいなぁって、、、」
今にもフェードアウトしそうな、か細い声でにゃぽんは言う。顔を真っ赤に染め、さながら赤旗のようである。その様子を見たトルコは、にゃぽんを抱きしめ始めた。
「ありがとうジャポニャ!!!、、、可愛すぎるから連れて帰って良い?」
「にゃ、にゃーん、、、」
にゃぽんは唐突なトキメキにキャパオーバーを起こし、悲鳴を上げ動かなくなってしまった。可哀想に。
そんな様子を傍目に、やっとフランスも口を開いた。
「、、、と言うわけだけど、貴方いつまで固まってるつもり?」
「、、、あ。いえ、、、その、可愛すぎませんか? 」
赤いリボンでラッピングされた影響か、いつもより気持ち可愛く見えるらしい。語彙力が低下してしまっている。
「、、、そう?まぁ貴方へのプレゼントはチョコじゃなくて私よ。イギリス。」
顔を少し赤らめつつ、フランスは言った。それを聞いた瞬間、イギリスはフランスを抱きかかえ始めた。
「ちょっと何よ!?」
「こんな世界一のプレゼントなんて、直ぐに持って帰って味わうのが礼儀では?」
「何よそれ!まぁ良いけど。、、、そんなに今の私可愛いのかしら?」
フランスがそれとなく疑問を口にすると、イギリスは目の瞳孔を開きながら答えた。(ちょっと怖い。)
「えぇとても!、、、まぁいつも可愛くはありますか。」
「なにそれ!、、、でもありがとう、やっぱり私貴方の事が大好きみたいね。」
「、、、まぁ、私も貴女の事は好きですよ。」
そう言うと、イギリスはフランスを抱えたまま部屋の外へ出て行った。
「それでは私達はここで。」
「うん、またね。、、、ジャポニャ、大丈夫?」
「だ、大丈夫です!」
「なら良いけど。、、、チョコ、今食べても良い?嬉しくて我慢できないんだ。」
相変わらず顔を真っ赤に染めたままのにゃぽんに追い打ちをかけるようにトルコは言った。勿論無自覚である。流石(猫に)モテる男、恐るべし。
「にゃー、、、良いですけど、、、お茶淹れてきます、、、」
「あはは、そしたら日本君も呼んでこよう。」
「あのヒトはソシャゲに忙しいから放っといて良いと思います。、、、それとも、私と二人きりは嫌ですか?」
にゃぽんがそう言ってみると、トルコはあわあわとし始めた。慌てまくりのトルコさん。にゃぽんの計画通りである。ニヤニヤしたチェシャ猫の様な顔が見える気がする。
「そういうわけじゃないよ!?、、、ちょっと照れくさいというか、なんというか、、、」
「んへへ、じゃあ待っててくださいよー。」
そう言い、にゃぽんはトルコを置いて部屋を出て行った。尻尾をゆったりと揺らしながら。
「あー、、、まぁ良いか。」
______
部屋の外、にゃぽんは手を顔に当てながらスキップしそうな勢いで歩いている。まさしく猫のような軽やかな足取りは、上機嫌であることの証左だろう。
「にゃへへ、、、やったー!トルコさんにチョコ渡せた!んへへ、、、」
ニヨニヨニャーニャー、本当にお茶を淹れられるのかというぐらい浮かれっぷり。
だがまぁ、そんな浮かれポンチで淹れた不思議なお茶もバレンタインらしくて良いだろう。
なにせ、バレンタインの本懐は果たされているのだから!
おまけの軽い設定
🇯🇵🐱さん: しょっちゅう🇬🇧🇫🇷を同人誌にしようとしているクレイジーな猫。🇫🇷さんにバレンタインを持ちかけたら自分もハッピーにされたヒトでもある。この後きっちりお茶を淹れて🇹🇷さんとのほほんとした。
🇫🇷さん:よく🇯🇵🐱と女子会をしては自分と彼氏の同人誌の監修をさせられている。🇯🇵🐱さんにバレンタインを持ちかけられたので巻き込んでやった。この後きっちりお持ち帰りされてお茶会した。
🇯🇵さん:我らが祖国。🇯🇵🐱さんと言う妹を名乗る姉に振り回されているヒト。ちゃんとバレイベは楽しんだ。
🇬🇧さん:バレンタインにお友達(🇯🇵)の家に呼ばれたと思ったら、可愛い姿の彼女が居てビックリしたヒト。この後きっちりお持ち帰りしてお茶会した。
🇹🇷さん:バレンタインに彼女の家に行ったら可愛い彼女とチョコが居たヒト。猫にめっちゃモテる。この後きっちり🇯🇵🐱さんとゆるふわイチャイチャした。
コメント
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今日は2/14です。(大嘘)