テラーノベル
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「ん…」
太陽の光を感じ、ゆっくりと目を開ける。
「優人!ああ…良かった」
「母さん」
どうやらここは病室のようだ。そこで泣いている母に話を聞いてみると、
僕はあの戦いが終わった後、能力の使いすぎで倒れたらしい。
という事は…あれは僕の夢だったのか…
「目を覚ましてくれて本当に良かった。あなた、1週間も眠っていたのよ?」
「ええっ僕、1週間も寝ていたの」
「とにかく結衣に連絡してくるわね。ああ、そうそう陣内さんにもちゃんとお礼言うのよ?」
「どうして陣内さんに?」
「夜とか、私たちが来れない間はずっと陣内さんがそばに付いていてくれていたのよ?」
「陣内さんが?」
まさか陣内さんがそんな事をしてくれていたなんて信じられない。
「この後いらっしゃると思うわ。…ああ、ほらいらっしゃった」
「え?」
すごい足音が聞こえて、大きくドアが開けられる。
「才木⁉︎」
「…陣内さん」
どうやら走ってきたようだ。息が上がっている。
「…はあ、心配かけさせんじゃねぇよ」
「私は今から結衣に連絡してきますね。お2人でごゆっくり」
「ありがとうございます。才木のお母さん」
そう言って母さんは病室から出て行ってしまった。
陣内さんは病室に入って来て、僕がいるベッドのそばの椅子に座る。
「陣内さん。僕が眠っている間、そばに居てくれていたと母から聞きました。
ありがとうございます。」
「…シバが心配していた。光ちゃんも、ニコも、葛城さんも。」
「…はい。」
「いっつも聞かれた。俺が仕事場に来るたびに才木はまだ目を覚さないのかって。ほら、みんな忙しいから来れねぇんだよ、事件の後処理とかで。だから暇な俺が行ってやってたんだよ。」
「ふふ、すみません。 」
「お前の妹も、俺がここに来る時、いっつも泣いてた。早く目を覚ませってな」
「そうなんですね。後で安心させてあげないと。」
「お前の母ちゃんも本当は泣きたいだろうに、ずっと妹の手を握ってんだ。…強いよな、本当に」
「…そうですね。」
次々と陣内さんの口から言葉が溢れてくる。ついには陣内さんの目からも涙が流れた。
白い部屋に、機械の電子音だけが響いている。
しばらく沈黙が続く。
「え、陣内さん?」
「お前が目を覚まさない間…ずっと生きた心地がしなかった。俺のせいで死ぬんじゃないかって。
俺なんかのせいで…また失うんじゃないかって…怖かった。 」
「…」
「…本当に目が覚めて良かったよ。おかえり。才木」
気づけば自分の目からも涙が流れていた。ああ、本当に目が覚めて…
また陣内さんのそばにいることができて…良かった。
「…ただいま。陣内さん。」
コメント
3件
うわあああああもうこのシーン泣いた😭💕💕💕 「おかえり」って言える陣内さん、そして「ただいま」って返せる才木くん… 1週間も眠ってたのに、ずっとそばにいてくれたんだね…陣内さんが本音をぽろっとこぼすところ、ぎゅってなるよ…。 白い部屋の静けさと機械音、そこにふたりだけの空気がすごくエモかった!!完結してないけど、この再会だけでじゅうぶん報われた気持ちになった…😭🌟 最高のエピソードありがとうございます!
ジ
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ジ
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291