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rd「そこで何してんの?」
sn「…らっだぁさん……」
僕は思わず立ち上がった。僕につられてぺいんとさんも立ち上がる。
何故かぺいんとさんとらっだぁさんは睨みあっていた。
そして、僕があたふたとしていると、ぺいんとさんに肩を引き寄せられた。
pi「俺こいつのこと好きなんだよね」
sn「……………はい?」
急な告白に困惑し、らっだぁさんに視線を向けた。
彼はチラッと僕のことを見て、すぐに視線をぺいんとさんの方へ戻した。
rd「それが何?」
pi「いいの?早くしないと取っちゃうよ?」
rd「……………」
なにがなんだか分からず、二人の顔を交互に見つめていると、
らっだぁさんに腕を捕まれた。
そして、そのまま彼に引っ張られ、抱き寄せられる。
rd「しにーは俺のものだから」
そう言い放つと、彼は僕を連れてファミレスを出た。
pi「早く好きって言えよ…笑」
ファミレスを出た僕たちは、らっだぁさんの家へ向かった。
一言も喋らず、ただひたすらに足を動かした。
しばらくして彼の家につき、重たい足で中に入った。
中に入っても、彼と僕の間に沈黙は続いていた。
さすがに気まずすぎた僕は、我慢できず口を開いた。
sn「あの…まだ僕状況を読めてなくて……」
彼はゆっくりと振り返った。 目に涙が滲んでいる。
rd「俺、しにーのこと好きになっちゃったんだよね…笑」
sn「…へ……?」
rd「どうしてもしにーに触れたくてしょうがなかった」
彼は足を引きずるようにして歩き、僕を抱き締めた。
僕の肩に顔を埋めて泣いている。
rd「だから、もう最後にするから…抱き締めさせてほしい」
sn「……………」
最後?そんなの嫌だ。
sn「………きです…」
rd「ん?何?」
sn「僕も…らっだぁさんのことが好きです…!」
気づけば僕は泣いていた。
目の前が涙でぼやけている。
sn「だから、最後なんて言わないで…!」
彼を強く抱き締めた。
心臓の音が伝わってくる。
あれ、ハグってこんなに温かかったっけ…?
rd「じゃあ──」
彼は僕を離し、お互い顔を見合った。
どちらも涙で顔がぐちゃぐちゃだ。
rd「俺と、付き合ってください」
sn「僕でよければ…!」
僕たちはもう一度見つめ合い、抱き合った。
まるで冬とは思えないほど、彼の体温は温かかった。