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紫 × 桃
紫 攻 、 桃 受
R18 🈶
地雷さん 🔙 推奨 .
暗い部屋で 、 俺は独り 、 ベッドの端で小さく丸まるようにして 、 スマホの画面を眺めていた 。
紫からの返信がいちいち遅くて 、 不安で 気が狂いそうになる 。
「 … なんで 、 直ぐに返信くれないの … っ 」
俺の呟き声は誰にも届かない 。
黒い孤独の渦だけが俺の胸にじ っ とりと絡みついて離れない 。
寂しさに負けて 、 また紫に 「 今何してるの ? 」 「 会いたい 」 と何件も送ってしまう 。
自分が重いのは分かってる 。
紫には絶対に嫌われたくない 。
なのに 、 止められない 。
突然 、 玄関のチャイムが鳴 っ た 。
こんな夜に誰だろう 、 とドアを開けると 、 そこには紫が立っていた 。
「 なん 、 で … 紫 … っ 」
「 お前 、 本当にしょうがない奴だな 、 」
紫が呆れたように溜息を吐く 。
けれど 、 その瞳は優しくて 。
「 ごめ 、 なさ … っ 」
「 はいはい 、 」
紫が 、 躊躇いなく俺のことを抱き上げてベッドまで運んでくれる 。
「 会いたいだの 、 寂しいだの 、 何回言えば気が済むんだよ 」
吐き捨てるような台詞の癖に 、 紫は蕩けるくらいに優しい手つきで俺の頬を撫でる 。
「 ごめ 、 ん … でも っ 、 俺 、 紫のことが好きすぎて 、 どうしても寂しくて … 」
「 っ たく … お前だけだろ 、 俺にこんな執着すんの … 」
紫は 、 呆れたように笑って俺に口付ける 。
「 ん 、 っ … 我儘 、 で … ごめん … 」
「 我儘じゃねぇよ 。 お前が望むなら一生傍に居る 。 お前が望むなら 、 何度でも言ってやる 」
「 … 」
「 桃 、 愛してる 」
紫が真剣な目で俺を見詰めて愛を伝えてくれる 。
それがどうしても嬉しくて 、 愛おしくて 、 俺は紫を抱き締める 。
「 ほんと可愛いなお前 、 」
紫が微笑みを浮かべて俺の服の襟元をそっと乱す 。
「 紫 … っ 、? 」
「 今夜は離さねぇから 」
紫の目に優しくとも獲物を狙うかのような光が宿る 。
「 っ゛ ぅ 、 はぁ゛ … っ 、 紫 、 ぉれ゛ 、 も゛ 、 むり゛ ぃ … っ゛ ♡ ⸝⸝ 」 ( がくがく っ
「 まだいけるだろ … っ 、 ♡ 」
「 ぅあ゛~ ~゛ 、 ?! ♡ ⸝⸝ 」 ( ちかちか っ
快感に身を任せながら 、 俺はふと思う 。
俺がこんなにも紫に依存してしまうのは 、 紫が優しくしてくれるから 。
紫の腕の中が居心地いいのは 、 き っ と 、 紫のせい 。
だから 、 これからもず っ とず ~ っ と大好きだよ 、 紫 。