わーい☆アタスだよ☆
それじゃあ本編どぞ
☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆
光「パパぁ〜ママぁ〜お買い物行きたい!!」
朝、僕はパパが寝室から起きてきてママとイチャイチャしている時にそう言いました。
中也「お!ショッピングか!いいな!」
パパの事をフル無視で僕の話にのったママ。
治「いいねぇ〜」
ママにバックハグしたまま返事をするパパ。
実は僕、ある計画を立ててるんです。その名も『パパとママの独占欲を減らすぞ!作戦』。いや、仲を裂こうって訳じゃないよ?ただ…
《回想》
〜街中〜
中也「ーーーーーーー?」
中也の部下「ーーーーーーー。」
ママとママの部下が街中で仕事の話をしていました。そこに偶然通り掛かった風にパパがママに接触しました。
治「ーーーーーー?ーーー。」
中也の部下「ーーーーーー。ーーー!💦」
治「ーーーーーーー?(圧)」
中也の部下「ーーーー…。」
中也「ーーー…。」ポヤポヤ
とまぁこんな感じで(わかりにくいけど)パパがママと二人っきりで話してるからってママの部下に嫉妬して怒る事が多々あるんですよ。それに対してママはパパに見惚れるだけで何にも注意したりしないんです。もう僕、恥ずかしくて恥ずかしくて。とてもじゃないけど周りの、探偵社の人やポートマフィア、通行人の視線に耐えられないんです!!なので二人には結婚指輪、ひいてはペアルックの何かを買ってもらって、少しでも独占欲を削減しようと思います。ちょっとでも2人の繋がりを証明するような物を身につけていたらマシになるだろうという計算です。
光「ふふふ」
実は、もうひとつ狙いもあるんですけれどね!
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中也「準備は出来たか?」
光 治「うん!」
中也「それじゃあ出発だ」
僕たちは家からさほど遠くは無いショッピングモールに向かうために、車に乗りました。車種は分かりません。でも海外車なのは分かります。黒色のボディをチカチカ光らせ、ママの手入れが行き届いていることを再確認させられました。ママは物持ちがい良いですからね。
席順は運転席がママ、助手席はパパ。後部座席に僕が座っています。
パパと少し駄弁りながら、車の揺れに体を委ねました。
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体感では数秒後、ショッピングモールに着きました。中に入ると色んな店がありました。視界に写っているだけでも飲食店、雑貨屋、服屋…等々、僕は年甲斐もなくはしゃぎ回りました。あんまりにもはしゃぐものですから、最終的にはママとパパと手を繋ぐことに。いつもはママとパパが直接恋人繋ぎをしているから、僕が2人の間にいるのはなんだか落ち着きません。
取り敢えず色んな、気になった店から見ていくことにしました。
最初に入ったのは服屋です。ママが目を輝かせながら、
中也「この服…治に買ったら絶対かっこいぃ…!」
と呟き、パパが真顔で、
治「この服は中也に絶対似合うし絶対可愛い。」
とほぼ同時に、言ったものなので服屋に寄りました。
中は整理整頓されていて、服を見る等身大の鏡やハンガーにかけられた服等がありました。パパはマネキンに着せられていた服と同じものを、ママはハンガーにかかっていた服をとって、互いに直でレジに行こうとするので僕が必死に止めました。僕もこの2人に来て見てほしい服があったのでそれを取って、その服で口元を隠し、上目遣いで、
光「まずは試着しよう?」
と言った。すると2人とも、
中也「うぐ…そ、そうだな!」
治「ん”ん”ん”…そうだね!!」
と、一瞬変な声を出してから同意してくれました。どうしたんだろう?
治 中也(うちの子可愛いッ!)
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まずはママ。黒色のノースリーブにピシッとした黒色の長ズボン、肩から上の部分だけ布がなく、肩出ししている白色の上着。上着はゆるっとした印象があり、足が長く、細く見える。
治「やっばいぃ…似合う…かわいぃ…」
光「かっこいい…」
普段のママと違って凛としていて、それでもってママの威風堂々たる振る舞いも相まって、非常に格好よく見えます。所作も綺麗なのでどこか紳士的な要素も垣間見えます。
次はパパです。
萌え袖の、ベージュ色のパーカーに、白色の、比較的ゆったりとした長ズボン。全体的にゆるふわっとした印象を持ち、話しやすい雰囲気に落ち着いている。
中也「かっこいぃ…」
光「あのパパが…可愛いぃ…」
圧倒的顔面の良さと柔らかい物腰でさらにイケメンが際立っています。それでいて色も服も淡い感じのする印象があり、可愛く、ちまっこい雰囲気が漂います。普段の人懐っこさも相まって、小悪魔的な部分をチラつかせます。
最後に、僕が2人に選んだ物です。
ママは白のワイシャツ、ダイヤの柄の深緑を基にしたベスト、ゆったりとしたベージュの長ズボン。
パパは縦にストライプの入ったワイシャツ、ダイヤの柄の深緑を基にしたセーター、ピシッとした黒の長ズボン。
2人とも、共通した部分が多々あり、双子コーデとでも言おうか。だが、2人の種類の違う格好良さと身長差で、双子というより、長年付き合ってまだお互いへの熱が冷めない熟年夫婦の様な雰囲気の感じに。
光「うんうん!2人とも、とっても似合ってるよ!」
中也「へへへ///そうか?」
治「これはなかなか…良いねぇ」
結局、試着しても買うことは決定事項だったのだが、普段と違う2人の姿を見れて、光はご満悦だったそう。
次に寄ったのは本屋です。パパが、何やら興味深い本があったらしく、誰にも聞こえないような声でこう呟いたんです。
治「この本…面白そうだな…今度買うか」
と。それを聞いたパパ譲りの地獄耳の僕と、パパの声だったら10km先で呟いた言葉だって聞き取れるママが、
中也 光「今買わなくていつ買うの!!」
と、見事にツッコミを入れまして。僕とママの前だと遠慮がちになるパパを無理やり引きずって本屋に寄りました。
治「ほんとに大丈夫だって〜」
中也「駄目!今いるんだから今買うの!」
光「そうだよ?パパ。今買わなくていつ買うの! 」
治「うぐぅ…わかったよぉ 」
と、パパを半ば強制的に説得して、お店の中に入って行きました。パパがその本を手に取ろうとすると、他にも気になる本があったらしく、珍しくパパがうずうずしてました。それが分かるのはママと僕だけで、それくらい、小さな変化でした。でも、ママは他にも、パパの変化に気づいてるみたいで、微笑んでました。
中也「好きな本買ってけ」ニマニマ
治「!やっぱり中也にはか敵わないや…」ニッコリ
どうやらパパは気になる本の他に、好きな本の続きが出ていたらしく、買おうか迷っていたらしいです。
中也「俺たちは他のとこ見とくから、ゆっくり選べ」
ママがパパに幸せそうにそういった後、僕の手を引いて、小説がいっぱいある棚のところまで連れて行ってくれました。そこには僕の興味の引く様な本が山ほどありました。本棚は僕の身長の数倍あるので、上の方にある本は僕が指定して、ママが代わりに取ってくれました。ママも、気になる本があったら手に取っていました。
数分後、パパが大事そうに5~6冊の分厚い本を大事そうに抱えて、こちらに来ました。
中也「相変わらずすげぇ量だな!」
パパを揶揄うようにママが言うと、
治「君たちも大概だと思うけど…」
と、ママの片手に4~5冊積まれている 分厚い本と、僕が抱えている2冊の本を見てパパは言いました。
中也「うちはみんな本が好きだからなぁ」
光「ほんと、ママの給料が高くて良かったよ。」
治「悪かったねぇ!低給料で!」
中也(いやぁ、俺のとこが特別高いだけで、治のとこは普通くらいなんだがな…)
そのまま僕とパパは軽口を叩きながら、ママはそんな僕たちを暖かく見守りながら、さっさと会計を済ませました。
中也「最近の本屋はセルフのところが多いから楽なんだよなぁ…」
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次に寄ったのは、いよいよアクセサリーショップです。アクセサリーはペアルックの物が多いと思いますし、つけやすいと思うので、買うならアクセサリーにしようと企んでました。僕はママとパパに店先で待つように言って、アクセサリーを選びに行きました。
アクセサリーショップは白色ベースの壁紙で、アクセサリーはイヤリング、ピアス、指輪、ネックレス、腕輪等々、沢山の種類の物がありました。僕は店内をうろついている店員さんに幼い印象に、それこそ年相応の印象に見えるようにこう聞きました。
光「ねぇねぇ!」
服の裾を左手で掴んで、右手は胸元に添えて、明るい声でそう言った。 かなり恥ずかしいけど、ママとパパのため!
店員さん「なぁに、ぼく?」
光「あのね、僕ね、ままとぱぱにプレゼントしたくてね、お揃いのやつ!」
店員さん「そっかぁ!ママとパパは今どこにいるのかな?」
光「あそこ」
僕は店先の方を指さしました。そこには心配そうに僕のことを見守っているママとパパが顔を覗かせていました。
それを見て店員さんは微笑ましく笑った後、僕にまた聞いてきました。
店員さん「ふふっ。わかりました!どのアクセサリーが良いかな?」
光「んとね、ねっくれす!」
店員さん「ネックレスね!こっちにペアルックのヤツあるよ〜」
店員さんは僕の手を握って、ネックレスのペアルックの売ってる方まで連れていってくれた。別の店員さんが台を持ってきてくれて、お礼を言ってから台に登り、ペアルックのネックレスを店員さんの説明を受けながら選びました。
店員さん「こちらはカップルに人気の物です。付けやすくて綺麗な石もありますよ」
そう言われて店員さんが出したのはそれぞれ赤と青の宝石が花の中心に着いた、ペアルックのネックレスだった。そのネックレスには花の他にも、それぞれハートを半分に割った片方のチャームが着いていて、合わせるとハートの形になるようになっていた。
僕は、それを実に気に入った。
光「それにする!」
店員さん「こちらですね。ではレジの方に…」
そうやって選んだペアルックのネックレスを買いました。この為だけに貯めてきた貯金を持ってきてたので、ママかパパが支払うことはありませんでした。つまり、何を買ったか分からないということ!なので僕は今買ったものを家に帰って荷解きして、落ち着いてから渡すことにしました。
店員さん「ありがとうございました〜」
僕はネックレスの入った紙袋を握りしめ、ママとパパの元へ戻りました。
中也「何買ったんだ?」
光「秘密!」
治「えぇ〜気になるよぉ〜!」
光「ふふっ!」
次に寄ったのはゲームセンター、いわゆるゲーセンです。ここで遊んだらもう家に帰ることにしました。あんまり散財しすぎると懐に良くないので。
中也「!このぬいぐるみ可愛い…!」
治「お!じゃあ私が取ってあげよう!」
そう言ってパパは一発でそのぬいぐるみをとって、ママに差し出しました。
治「はい!中也♡ 」
中也「やったぁ!ありがとう治!」
ママがそのぬいぐるみを受け取って抱きしめました。
その後は怒濤の如くUFOキャッチャーの商品を取りまくり、見事に出禁を食らわされました。
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中也「いやぁ、今日は楽しかったな!」
光「うん!楽しかった!」
治「最後は出禁食らったけどねw」
駐車場に止めている車まで荷物をいっぱいに持って歩き、車に着いたら荷物を車のカーゴスペースに乗せ、自分たちは座席に乗り、帰路につきました。
車の揺れが心地よく、僕は車が走り出してすぐに、それに身を委ねました。
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気がつくと家に着いていて、ママとパパが車から荷物を下ろしていました。
光「ん…ままぁ?」
中也「お、光起きたか?」
光「んぅ…」ウトウト
中也「荷物はもう全部下ろしきっちまたから、後は光の買ったもんだけだが、自分で家に持って入るか?」
光「うん…」ウトウト
中也「眠いのか?光」
光「んーん!眠くなぃ…」ウトウト
中也「ははっ。そうか!」
僕は霞む世界を見ながらおぼつかない足取りで車を降りた。
中也「転ぶなよ!」
光「ぅん!」
僕はネックレスを大事に胸に抱え、家に入った。すると、パパがリビングで荷解きをしていました。
治「!光、起きたのかい。悪いけれど荷解きを手伝ってくれないかい?」
光「うん!」
僕はネックレスをリビングの机に置き、パパと荷解きをしました。途中からママも加わり、あっという間に荷解きが終わってしまいました。
荷解きが終わり、夕ご飯も、寝支度も終わった頃、僕はママとパパをひリビングに呼び、机の椅子に座らせました。そして、紙袋から出したネックレスが入っている箱を2人は見て、キョトンと目を丸くしていました。僕はママとパパにこう言いました。
光「結婚記念日、おめでとう!」
そう、僕のもうひとつの狙いは、今日、結婚記念日を祝うことでした。
治「…!!」
中也「…!!これ、くれるのか?」
光「うん!開けてみて!」
ママは手を震わせながら箱を開けると、そこにはペアルックのネックレスが。
治「!これは…ペアルックのネックレス…」
中也「ッ!」ポロポロ
ママが泣き出してしまいました。
治「中也!?どうしたんだい?」
中也「ごめっ、うれし、くてッ、!」ポロポロ
どうやら嬉し泣きみたいです。僕はパパとママにどっちがどっちのネックレスなのかを言いました。どっちでもいい訳では無いので。
光「赤色の宝石が着いたネックレスがパパので、青色の宝石の着いたネックレスがママのね!」
治「…?普通、逆ではないかい?」
光「…?だってお互いの色の入ったネックレスだよ?ママにはパパが、パパにはママがいるってすぐにわかるじゃん。それに、いつもつけてたらお互いのことを思い出して心強いでしょ?」
治「!ふふふ♪そっかぁ。じゃあ毎日つけないとね!」
中也「ぐすっ。えへへ♪ありがとな光!毎日つける!」
治「私も、毎日つけるよ!」
光「んふふ。」
そう。この光景がみ見たかったんです。結婚記念日を祝うのが狙いなんですけど、実はそこはさほど重要でもなくて、いや、重要ではあるんですけど、もっと見たかったものがあって、それがこの光景です。ママとパパが幸せそうに、満たされたかのように微笑みあっている、この光景が。ずっと、ずっと見たかった。僕のせいで幸せになる、パパとママが見たかった。
治「中也、このネックレスつけ合いっこしよ? 」
中也「うん!」
2人はネックレスをつけ合い、僕の方を向いてこう言いました。
治 中也「似合ってる?」
光「うん!とっても!!」
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終わり☆
あ、まだ続きますからね?いやぁ〜。投稿、サボってた訳ではないんですよぉ?多分。最近結構忙しいもので…え?それとこれとは話が違うって?HAHAHA☆全くその通りですすみませんでした。お詫びに今日は結構長いんで許してください。太中太中してないですけど。
あ、そう言えば話変わるんですけど、服を買っているシーンあるじゃないですか!服だっっっっっっさって思った人、しょうがないじゃないですか私服のセンス皆無なんですよ!生暖かい目で見てください。
それじゃあ、
ばいちゃ〜
何気に6000文字いったの初めてだ…
コメント
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中也と太宰さんは結婚記念日覚えてなかったのかな? 何で光君は覚えてるの? 続き楽しみです!