12話
「…あの、僕変わりましょうか、!」
キャンマラを始めてから5分くらい?
経ってからそう言われた
「え、いいよ。俺から誘ってるんだし。」
「…でも、申し訳な、…っ?!」
よく喋る小さな口に人差し指を添える
「俺に、やらせて?」
「…うぇ、はい…」
俺が微笑んでそう言うと、頬を赤らめて俯いてしまった
…いちいち可愛すぎだろ、
「そんな事より、敬語やめね?」
そう俺が聞くとパッと上を向いて見つめてきた
「…あー、俺の方が年下だと思うんだよね、」
「そ…そうなんですか、?」
「いつ?生まれ。」
「…えっと、3…ねん、前?」
やっぱり…
そりゃ、ミミズクだもんな、
「俺まだ2年。」
「そっかー…じゃあ、僕の方が先輩だ、!」
そう言ってニッコリと笑ってきた
…天使か?
そんなやり取りをしている内に、
捨て地のキャンマラが終わった
因みに、背は俺の方が高い
あと好きな場所とか、フレンドの数とか聞いた
驚いたのは、フレンドが俺1人しか居ないことだった。
気になったけど理由は聞かなかった。
どんな理由であれ、 俺が今独り占め出来ることに変わりは無いからな。
ホームに戻ってから、
結構な時間を一緒に過ごした
「へえ〜…それで、その相棒さんとは最近、会えてないんだ…」
「ん〜…まぁ、あっちは今楽しそうだからなぁ。」
「…優しいんだね、」
そう言われた時、
ミミズクの表情がほんの微かに曇った気がした
「…ん?どうかした?」
顔を覗き込んでみたら、変わらず眩しい笑顔だった
「ううん、!何でもないよ!」
…やっぱフレンド俺しかいないのって、
…人間関係で、なんかあったのかな…
俺ばっか話してて全然自分の事話さないし…
「…あ、ごめん!僕そろそろ寝るね、!」
「ん、了解。また明日な。」
「…うんっ!またあした!」
お互いに手を振って、
ニッコリと満足顔をして消えていった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!