紫愛され

今日は仕事だと言うのに恋人が起きてこない寝室へ行くとベッドの上で毛布に包まってる

反対側へ回ると泣いてる恋人と目が合った

🍒「おいで」

両手を広げるとぎゅっと抱きついてくる

大丈夫、大丈夫と頭を撫でれば声を出して泣き始めた

🍇「ふ、ぇ･･･ひ、っ･･･」

🍇「りょ、た･･･りょ、う、た･･･っ」

🍒「大丈夫、ここにいるよ」

縋るような声で呼ばれると俺まで苦しくなる

仕事に限界を感じるとこうして泣き出してしまう

🍇「ん、っ･･･りょ、ぁ･･･」

体重が一気にかかって来て顔を覗き込む

綺麗な寝顔に涙の跡が目立ってしまう

休みの連絡だけ入れてベッドへ寝転んだ

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お昼ご飯を作っているとふっかが降りて来た

駆け寄るとまた泣きそうな顔になる

🍇「ごめん、迷惑かけた･･･」

🍒「大丈夫だよ」

🍒「体調はどう？」

🍇「ちょっとしんどいかも」

額に手を当てると少しの熱さを感じる

体温計を渡すと嫌そうな顔

🍒「ばんざいして」

🍇「･･･やだ」

数字で出ることによって熱を認めざるを得ない

それが責任感が強いふっかにとって嫌なんだろう

🍒「キスしてあげるから」

🍇「ん･･･」

キスでつられちゃうのもかわいいとこ

ピピっと鳴って確認すれば37.9℃

🍇「ちゅー･･･」

マネに連絡しようとすれば携帯を取り上げられた

上目遣いでキスのおねだりなんてあざとい

🍇「ん･･･」

軽いキスを何回かするとはにかんだ笑顔

それが可愛くて力いっぱい抱きしめる

🍒「甘やかしてあげるから今日は休もっか」

🍇「うん･･･」

少し寂しそうな顔をするふっかを抱っこする

ベッドに寝転がすとポンポンと隣を叩かれた

中へ入ると嬉しそうに抱きついてくる

🍇「離れないでね」

🍒「うん、ここにいるよ」

額にキスを落とすと胸に頭を押し付けくる

少しゆっくり撫でていると寝息が聞こえてきた