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最近上げてなくてすみません!!土下座してもしきれないです😭今回は全ての人がドライの事が好きだと洗脳された世界線です
もちろんヒサメちゃんや、カゲチヨまで……
カゲチヨがヤンデレになってるので気をつけて下さい!!
続き上げようか迷ってますが、まぁ気が向いたら……
という事で!知らんけど☆
では準備はいいですか……??
それではどうぞ!!
荒い息が喉を焼く。肺が悲鳴を上げているのに、それでも足は止まらなかった。
「はぁ……っ、はぁ……ヒサメちゃん……っ……」
振り返る余裕すらない。背後から迫る無数の気配が、皮膚にまとわりついて離れない。
「街の人が……おかしくなってる……なんで俺を……追いかけて……」
(……とにかく、カゲチヨに会わないと)
その瞬間——
「あ、ドライみーっけ♥」
「っ……!」
すぐ後ろ。
気配なんて、まるでなかった。
「……カゲチヨ!?(まったく背後に気づかなかった……)」
「カゲチヨ!!ヒサメちゃんや街の人が、おかしくなって——」
「うん、知ってる」
あっさりとした声。
けれどその視線は、離さないように絡みついてくる。
「だってさ、あいつら」
一歩、近づく。
「ドライのこと、好きで好きで仕方なくなってんだろ?」
くす、と笑う——けど。
その笑いが、ほんの少しだけ歪む。
「……いいなぁ」
ぽつり、と零れた声はやけに弱い。
「よくないよ!!こんなの普通じゃ——」
「普通じゃないのは最初からだろ」
遮る声は低いのに、どこか揺れている。
「でもさ……それの何が悪いんだよ」
さらに一歩。距離が縮まる。
「みんなドライを見てる」
「みんなドライを欲しがってる」
「……なのにさ」
顔を覗き込む。
その目の端が、わずかに濡れていた。
「お前は、そいつらのとこ行く気か?」
「違う!そうじゃなくて——ヒサメちゃんを助けないと!」
「……ヒサメ?」
名前を口にした瞬間、表情が歪む。
「あいつも同じだろ……」
「お前のこと、好きでおかしくなってる側だ」
声が、かすかに震える。
「それでも放っておけないよ」
「……優しいなぁ」
笑う。
けど、そのまま視線が落ちる。
「ほんと、優しい……」
ぽたり、と。
小さな雫が落ちた。
「でもさ……その優しさ——」
肩に触れる手。
今度は少しだけ、強く。
「なんで俺にくれねぇんだよ」
「……っ」
「全員に向ける必要なんかねぇだろ……」
息がかかる距離。
「だってドライは、一人しかいねぇのに……」
「足りなくなるに決まってんだろ……」
言葉が、少しずつ崩れていく。
「……俺はさ」
「分けられるの、ほんと無理なんだよ……」
掴む指に力がこもる。
「他のやつらに向けるくらいなら……」
「全部、俺にくれよ……なぁ……」
「カゲチヨ……」
「なぁドライ……」
顔を近づける。
その目は、はっきりと濡れているのに——
逃がす気は、まったくない。
「あいつらみたいにさ……」
「頭おかしくなるくらい、好きになれよ……」
「俺のことだけさぁ……」
震える声で、縋るように。
「そしたらさ……」
「どこにも行かなくて済むだろ……?」
「……ずっと一緒にいられるんだから……」
——耳元で、息がかかる。
「もし逃げてもさ……」
少しだけ、笑う。
「ちゃんと見つけられるようにしてあるから」
最後までご覧頂きありがとうございました!!
#カゲドラ