朝起きて罪悪感と高揚感でいっぱいだった
変わらない毎日
だけど変わりつつある自分
まだはっきりこの気持ちがなんなのか
先輩に対するこの感情が何なのか分からない
また暴走したら?
怖い
怖いのにもっと近づきたい
『先輩…もう会ってくれないかな…』
緊張と不安で学校に向かった
『グクおはよう 昨日どうしたの?』
『ごめん なんでもない』
『おっはー 』
『おい グク昨日急に帰りやがってー!!先輩もいないしよー』
『先輩となんかあった?』
『何も無いよ』
『あ、先輩だ』
『先輩おはようございます』
『あぁ おは…』
先輩は俺を見つけると視線を逸らした
『………』
『先輩急に帰って何かありました?』
『いや…急用を思い出して…何も言わずにごめんな?』
申し訳なさそうに上目遣いで見つめるジミン
『うっ…先輩 それずるいっす!!』
『は?』
『男の俺でもキュン♡ってしちゃったじゃないっすかー!!可愛すぎるー』
『あはははは お前飢えてんなーw』
『か、可愛い?!バカか!!』
『あはは先輩照れてるー可愛い♡』
やめろ
見るな
触るな
気付くな
俺だけの…
俺…だけ?
『グク早く行くよー』
結局 あの日から先輩は部活が始まり
遊ぶ事も会うことも無かった
いつもなら
いつもの日常に戻り
自分もいつもの自分に戻るのに
今回は非日常のまま
見知らぬ自分がそこにいた
授業中 ふと外を見ると
先輩の学年は体育で外にいた
あんなに人が居るのに
俺は直ぐに見つけられた
(意外と足速いんだ…フッ)
『…グク』
『おい グク!!』
『え?…どうした?』
『どうしたって次体育だろ?早く着替えろよ』
『最近どうしたんだよ』
『別になんもねーよ』
『おーい 今日の日直ー!!』
『グクじゃね?』
『日直 俺だけど』
『先生が倉庫からボールとか用意しといてだって』
『分かった』
俺は急いで倉庫に向かった
あわよくばジミンとすれ違わないか期待していた
が、ちらほら先輩達とすれ違いはしたけれど ジミンとは会わなかった
(そうあまくはないか)
ちょっと落胆しながら倉庫に向かった
(あれ?扉が開いてる)
『すみません 次の体育で使う…えっ』
『…あっ』
『次…俺のクラス サッカーで…』
『そう…』
『先輩 意外と足速いんすね』
『意外とは失礼な!!』
『あはは すみません』
『……』
気まずい空気がながれていた
『これ片付けて終わりだから…』
そう言うと棚の上に備品を置こうと背伸びをした瞬間
『うわっ』
『危ない!!』
ドサッ
『痛てっ』
『おい!!だいか?!』
『大丈夫っす』
『でも血が…』
『かすり傷っすよwww』
『すまん…』
『……』
申し訳なさそうな顔をするジミン
(なんだこの胸のざわつき…触りてぇ…めちゃくちゃにしてやりたい…)
『グク?』
『……』
『これでこの前のキスチャラにしてくれます?』
『え?…あ、あぁ』
恥ずかしそうに俯く姿がくそ可愛くて
俺は笑いが我慢出来なかった
『あはははは』
『な、なんだよ?!』
『あはは いや 先輩面白いわwww』
『お前な!!』
『おーい ジミンまだ終わんないのかよー 』
『あ、もう少し』
『あとはやっておくんで行ってください』
『でも…』
『授業始まりますよ』
『…すまん』
『お詫びにまたみんなで遊びましょ』
『あぁ またな』
そう微笑み 去っていったジミン
『…はぁ 反則だろその顔』
顔が熱くなるのを感じた
コメント
6件
続編待ってた😆 もどかしさでどーにかなりそう🫠 グミ補充させて貰ったよw
お餅ちゃん❤️❤️❤️ もー何でこんなに読者を胸キュン💘にさせるのが上手いのぉ~❤️❤️❤️