キャラ崩壊有。流血表現有。
cp要素有(🖤❤️)
バッドエンド
それでもいい方↓
阿形side
❤️「デート楽しかったねぇ!」
🖤「そうだな。また行きたいな」
❤️「絶対だよ?今度はどこ行こっか」
そう。今日は兄貴とデートをしていたのだ。
最近近くにできた大型ショッピングモールにせっかくだから行こうとなった。
お店はもちろん、ごはん屋さんやアクティビティ施設なんかもたくさんあって暇になる瞬間なんてないほど充実してた。
また行くのもいいな。なんてのんきに考えていた
🖤「あ、今青だし渡っちゃおうぜ」
❤️「おっけー」
🖤「てかさ、家帰ったらひさびさに二人でなんか作るか」
❤️「いーねー!なに作る?ハンバーグ?」
🖤「ハンバーグいいなー!ハンバーグにするか?」
❤️「さんせー!じゃあスーパーよってこ!」
子供のように無邪気に俺は横断歩道を渡り切ってしまおうと走り出した。
その体に押されたような感覚があったのはすぐ後だった。
ドンッ
❤️「、へ、、?」
俺は唐突のこと過ぎて思考が追い付いてなかった
地面と頭がぶつかりそうになった瞬間、兄貴の顔がチラッと見えた。
ねぇ、なんで俺を押しておきながら安心したような表情してんの?
なんで、泣きそうな表情してんの?
ズザーッ
❤️「い”っっったあああっ!!」
❤️「兄貴!!急に押さないで、、ょ、、、」
背中を突然押されたことによる驚きに怒り、すりむいたことによる痛みなどを感じながら振り向いた
目の前には非日常が広がっていた
兄貴の体が重力なんて無視したように宙を舞っていた
そしてそばにはトラック
トラックの前方には血のようなものがべっとりとついていた
運転手は寝ぼけた顔をしている
客観的になりながらそんなことを考えていると兄貴の体が地面に叩きつけられた
その瞬間糸が切れたように俺の思考が戻ってきた
❤️「般若ッ!!!」
悲鳴に似たような声で兄貴の名前を叫んだ
自分自身もコンクリートの地面ですりむいて痛いはずなのに、血が滲んでいるのに気にする余裕なんてなかった
“最愛の人が車に撥ねられた”
絶対に起こってほしくないのに、無慈悲にも目の前で起きてしまった
❤️「はんにゃッ!!、はんにゃぁッ!!」
何も考えられない。考えることができない
目の前の状況を受け入れるだけで精一杯だった
般若の体からは血が次々と流れていく
このままでは失血死してしまうが傷が多すぎて全てを塞ぐことができない
それに足が人体ではありえない方向に曲がっている
般若の体はボロボロだった
「人が轢かれたぞ!!」
「救急車と警察呼べ!!」
「運転手は何してんだ!!」
周りの人たちが次々と声を上げる中俺は、ただ般若の体を腕で抱えることしかできなかった。
🖤「ぁ、ぎょ、、」
❤️「般若ッ!まってて、!!俺がッ、俺が何とかするからッ、!!」
🖤「あぎょ、、」
❤️「しゃべんなくていいよ!!じっとしてて!!」
🖤「そう、いわれ、、てもなぁ、、。しゃべ、れ、るうちに、、しゃべっと、きたいんだ、、」
❤️「喋れるうちにって何?!話なら後で聞くからさ!!」
🖤「だめ、だ、、。まにあわねぇ、、」
🖤「おれの、へやの、、くろーぜ、っとの、、かぎの、かかってるはこに、、てがみがある、、。かぎは、おまえがいち、ばんしってる、、。」
❤️「まってよ、、。なに、その言い方、、」
❤️「だめだよ、!俺を置いてかないでよ!!やだよ!!俺は般若と一緒に生きたいのに、!」
🖤「、んなの、、おれだって、いっしょに、おいて、、いっしょ、に、しにた、かったよ、、」
🖤「ごめんな、、」
❤️「謝んないでよ!!俺はッ、般若を責めたいわけじゃないんだからッ」
🖤「はは、、ひでーかお、、」
般若は笑いながら自身の血が付いた手をそっと俺の頬に添えた
俺はその手を両手で握りしめた
❤️「やだ、、やだッ!!逝かないでッ、一人にしないで、ッ!!」
🖤「ひとり、なんかじゃ、、ねーよ、、。おまえには、、めんばー、に、、きょうはんにゃも、、いる、だろ、、?それに、、おれも、そばで、、みてるから、、」
❤️「俺はッ、!般若がそばにいなくちゃ嫌なの!!」
🖤「そっか、、」
🖤「あぎょう、、あいし、てる、、ずっと、、えいえ、んに、、」
❤️「俺も、ッ愛してるよ!!この世の中で一番!!」
❤️「だから、、ッお願いだから死なないで、、」
🖤「、ごめん、、ほん、とう、に、ごめ、、ん、、」
❤️「いやだ、、神様おねがい、連れて行かないで、、ッ」
🖤「あぎょう、」
_またな、、
❤️「はんにゃ、?」
❤️「ね、ねぇッ、、返事してよ、。ねぇってば!!」
❤️「いやだ、、いや、、、、」
❤️「いやだああああああッッッ!!!!!!!!」
❤️「あ”あ”あ”あ”ああああああああッッッッ」
最愛の人は、俺の腕の中で安らかに眠りについた
般若の死から数日が経った
般若を失ってから俺は生きる屍だった
暗い部屋でただ一人、般若と過ごした日々を思い出しながら遺骨を抱いて泣く
食事ものどを通らない
考えるのは般若のこと
それと、般若をひき殺したあの運転手
許せない。そんな感情に時々、支配されそうになる。
毎日メンバーが見に来るけど俺は無視をする
メンバーが嫌いなわけじゃない。むしろ自分たちだって辛いのにわざわざ俺を心配してきてくれるんだから、うれしいに決まってる。
だけど、会う気になれない
今はまだ般若との思い出に浸かっていたい
いっそのこと、このまま死んで般若のところにも行ってもいい。般若に会えるなら本望だ。
そんなくそみたいな生活を送っていたある日、般若の言葉を思い出した。
❤️「、般若の部屋の、クローゼット、、」
クローゼットを開けると確かにそこには、鍵がついてる箱があった
鍵は数字を入力するタイプで、俺が一番知っていると般若は言っていた
❤️「俺が一番知ってるって、、。何が当てはまんのさ、、」
とりあえずお互いの誕生日、生まれた年など鍵にできそうな数字を入れていったがどれも当てはまらない
結局、般若にしかわからないじゃん。なんて思っていた時、不意に思い出した
❤️「告白した日、、?」
確かにそれなら俺が一番知っている
ドキドキしながら数字を入れると、”カチャリ”と音を立てて鍵が外れた
箱の中には二通の手紙が入っていた
一つ目はオーメンズに
もう一つは俺個人に向けられた手紙だった
手紙には般若の文字が紙いっぱいに綴られていた
阿形へ
これを読んでいるってことは俺って死んじゃった?w
まあ俺が死なない限りこれは読ませるつもりなんてないからそうゆうことなんだろうな。
このご時世なにが起こるかわかんないじゃん?もしもの時ように書いてます。
もしもの時なんて一生起きてほしくないけどね。
俺は死ぬ直前まで阿形のこと愛せてた?俺に限って阿形のことを愛さなくなるなんてことはあり得ないけどねw
もちろんこれを書いている今も阿形のことを愛してるし、明日も、来週も、一か月後も、一年後も、十年後も、百年後も、ずっとずっと阿形のことを愛しています。死んでも、来世でも愛します。
そんな俺が溺愛してやまない阿形には今後の人生を楽しく生きてほしい。
俺なんかに構わないで、愛せる人に出会って、その人と幸せになってください。
阿形の幸せが、俺の一番の幸せです。
きっと優しい阿形のことだから今頃、ずっと一人で泣いてるんだろ?
俺のことを想ってくれるのはめちゃくちゃ嬉しいけど、そんなの阿形の人生に勿体ない。
俺のことなんか忘れちゃって。
阿形と一緒にいることができない男よりも、阿形を幸せにできる人と一緒にいて。
でもやっぱり悔しい気持ちはある。阿形といろんなところに行きたいし、いろんなことをしたい。
俺以上に阿形を幸せにできるやつとか現れないでほしいなんて思ってる俺は、よっぽど阿形のことが大好きなんだ。
だから、誰にも奪われたくない。
…なんて、死んだ奴が何言ってんだって話。
こんな心が狭い男のわがままなんて気にしないで。
阿形は阿形の人生を生きてね。
そして、死んじゃってごめんね。
一緒に生きられなくてごめんね。
阿形を一人にしてごめんね。
寂しいよね。悲しいよね。辛いよね。
そんな思いをさせてごめんね。
こんな恋人でごめんね。
、それでも、阿形に出会えて本当に良かった。
阿形がいたから俺は毎日頑張れた。辛いことがあっても、挫けそうになっても、阿形のおかげで前を向き続けることができた。
本当にありがとう。俺を選んでくれてありがとう。
阿形のおかげで俺は世界で一番の幸せ者でした。
後悔のない人生だったと言えば嘘になるけど、阿形と一緒になって後悔したことなんて一つもない。
阿形と過ごした日々が俺の大切な宝物です。
阿形、愛してるよ。この世で一番。
またいつか、会いましょう。
般若
読み終えたころには涙で前が見えなかった
般若からの手紙にはいくつもの涙の痕がある。
きっと般若も泣きながら書いたんだろう。
般若はほかの人と幸せになれなんて言ってるけど、俺は般若以外の人と幸せになるつもりなんてさらさらない。
般若以外の人となんて、考えられない。
だから、俺から般若を奪ったあいつが、許せない。
今は留置所にいるけどさっさと刑務所に入って一生出てこないでほしい。
なんなら俺の手で殺してやりたいほど憎い。
こんなに復讐の意に駆られてる俺を般若は愛してくれるのだろうか。
そんなこと思ってるなんて阿形らしくないって言ってほしい。
ねぇ、般若。
俺のことまだ愛してるの?
般若が死んだ原因はあいつだけど俺も間接的にかかわってるよ。
般若は俺をかばって死んだんでしょ?
俺が走ったからだよね。
俺が周りを見てなかったから、死んじゃったんでしょ?
ねぇ、教えてよ。
このままじゃ俺、自分が憎くて俺じゃなくなっちゃう。
般若が愛してるって言ってくれた俺じゃなくなっちゃう。
どうしたらいいの?
教えてよ、、
❤️「はんにゃ、、」
そして今日も涙を流しながら一日を終わらした。
こんな生活はいつまで続くんだろうか。俺自身でさえわからない。
またインターホンが鳴る。
今日もメンバーは来てくれたんだろう。
出る気にはなれないけど般若からの手紙がある。
さすがに渡さないといけない。これを読むなら全員で読みたい。
意を決して俺は玄関の扉を開けた。
メンバーは扉が開いたことに驚いた後、俺の姿を見てさらに驚いた。
それもそうだ。今の俺は、目は腫れているし髪の毛もぼさぼさ。まともな食事もとっていないからやつれているし、隈もひどい。
メンバーはそんな俺を見てとても心配してくれた。
今はその優しさがただただ嬉しい。
そして散らかっている部屋にメンバーをあげてみんなで手紙を読んだ。
みんな泣いた。みんなで泣いた。
ひとしきり泣いた後は泣きつかれて寝てしまった。
でも、一人の時に感じていた孤独は不思議と感じなかった。
みんながいるから大丈夫。
なんて言えない。やっぱりすっごく寂しい。
般若がいない夜は寒くて、心細くて、とても長く感じる。
般若に会いたくてたまらない。いつになったら会えるの?
今すぐに会いたい。会えたらどんな反応するの?
般若がいないと俺、生きられないよ。
この先どう生きていけばいいの?
般若が死んで日が経つにつれ苦しさも増していく。
なにもしたくない。
般若に会いたい。
もう、死にたい。
般若と過ごした日々があまりにも幸せすぎて前の生活には戻れない。
いつまでたってもこのままなのだろうか。
誰か教えて。
般若、助けて。
❤️「俺が生きる理由って何、?」
end.
コメント
6件
すんごい泣いてしまった😭😭😭しゃりもにさん天才すぎない???(急にタメすいません)
マジめっちゃ泣いたーー!!
めっちゃ泣いた😭😭😭しゃりもにちゃんほんと書き方天才すぎる!