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「日和、好きだよ」

 まっすぐに見つめてくるこのブラウンの瞳が大好きだ。言葉じゃなくて視線で愛を伝えてきてくれるこの瞳。好きだと見つめられて骨の髄まで溶けて落ちていく。

 腕を伸ばし洸夜の頭の後ろに手を回す。頭を掻き抱いて唇に引き寄せた。



「ん……ん……」



 洸夜の厚い胸板が乳房を押しつぶすほどに抱きしめられ、身体の一体感が増幅した。腕を絡ませ、大きな背中を羽と一緒に抱きしめる。二人の舌が官能に従い口の中で淫らに絡み合い、洸夜の唾液が流れ落ちてくるのを舌ですくい取り飲みこむと媚薬のように身体に巡り身体が燃えるように熱くなった。歯列をなぞられ口蓋も舐められる。息継ぎのあいまに漏れる甘い声、口内がドロドロに混ざり合い、口の端から流れ落ちる透明な液はポタリと胸の谷間に落ちた。



「っはぁ、日和は唾液も甘くてうまいんだよな。ずっとキスしていたいくらい……だけど――」

「あぁあんっ……!」



 グイッと腰を持ち上げられ洸夜の足の上に跨る形になってしまった。つい先程まで自分の口の中で熱を放っていたものが、自分の手の中で震えて脈打ってたものが日和の中にぐぐぐっと埋め込まれる。膣壁を掻きゆっくりと奥まで掻い潜ってきたのだ。



「あー、全部入っちゃった。日和の中はやっぱりすげぇ気持ちいい」

「んんっ、はっ、あぁっ、やだっ、むりッ……」

「ん~? 日和に動いて欲しいんだけどなぁ」



 グリグリと下から押し付けられビリビリと快楽が脳天を突き抜けるように下から押し上げてくる。



「やぁ……恥ずかしい……」



 自分が跨って動いた事なんて一度もない。ハードルが高すぎて恥じらいが勝ってしまう。



「お願い……今度、頑張るから……」

「ったく、そんな可愛くお願いされたら今度を期待しちまうな。じゃあ今日はたっぷり俺に抱かれな」



 背中を支えられてゆっくりとベットに背を預けられた。洸夜にカーテンの隙間からの月明かりが当たり、ブラウンの髪と漆黒の羽がキラリと輝いているように見える。下から見上げる洸夜はとても艶かしくて、美しくて、一つの絵のようだった。



「日和、入るよ」



 潤んだ蜜口に洸夜の鈴口が当たりずりゅっと入ってきた。

 洸夜の熱い剛直がゆっくり、ゆっくりと日和の中を味わうように抜き挿しを繰り返す。ギリギリまで引き抜かれまたゆっくりと入ってくる。いつも激しく突き上げられるように抱かれていたからか、こんなにゆっくりと抱かれるのは初めてだ。身体と身体を密着させ、耳元に洸夜の艶めいた吐息がかかる。



「っ……好きだッ……ひよりっ」

「あぁっ、あっ、わたしもッ……ンぁっ……すきッ……!」

「あ~っ、やば、好きだ、好きだッ……ンンッ」



 腰をぴったりと密着させ奥まで押し付けてくる。グリグリと尖端が奥を突き破り悲鳴に似た甘い声が漏れた。



「はぁぁんっ! こ、やぁ……奥、オクすごいっ……あぁンッ……!」



 蕩けきった蜜壺に根本まで押し込まれて猛々しい鏃が日和の蜜窟の最奥を突く。

 味わうようにゆっくりと挿入され入り口を擦られる時間が長いからかじわ~っと快楽が染み渡り奥に到着するとグリッと突き上げられた。



「ッはぁっ……きもちいよぉ……あっ、んっ……」



 揺れる二つの膨らみを洸夜が両手で包み込み指と指の間でぷくりと膨れた頂きを挟み込む。ピリッと電流が走り秘部の快楽と混じり合い、爆ぜそうで、あやあふやなところを彷徨っている。気持ちよくて何が何だが分からないくらい洸夜から与えられている快楽に身を任せていた。



「あっ、はっ、もうダメ、ダメぇ……あぁんっ――!」



 ゆっくりと抱かれていたはずなのに、異常な速さで湧き上がる恍惚。突然洸夜の剛直を咥えていた蜜壺が爆ぜた。



「はっ、はっ、……な、なんでぇ……」



 なんでこんなに動きはゆっくりなのに気持ちいいの? 身体が、思考が、蕩けてしまうほど気持ちよくて達した身体になかなか力を入れることが出来ない。抱きしめられ胸から感じる洸夜の鼓動も自分と同じくらいドクドクと早く脈打っていた。


「日和」



 耳元に背筋がゾクリとするくらいの低くて艶めいた声を流し込まれ達したばかりの子宮がきゅんと疼く。下から見上げる洸夜の顔はまだ雄の目をしていて、熱り立った男の性は弱ることがないのだろうか。日和の中で大きく存在感を示し。ビクンと脈打っていた。

 まだ続く、まだ繋がっている。そう思うと一度爆ぜた秘部がまた、さらに疼き熱棒を締め付ける。



「日和」



 雄の目が近づいてくる。そっと重ねた唇は次第に激しさを増し、お互いを求め合うように舌を付け根の方からしっかりと絡ませては吸われ、喉の奥から甘い淫らな声が湧き上がった。



「っ……日和、愛してるよ」



 愛おしそうに全力の表情で見つめられ、骨の髄まで溶かされる。



 ――愛してる。



 人は言葉一つでこんなにも心がはち切れるくらいに満たされることを洸夜に出会って日和は知った。ジワリと嬉しさが涙にかわって瞳に溜まる。



「私も……愛してる……」



 自然と言葉を返せるほど、この男が好きで愛おしい。ツーっと流れ落ちた雫はベットにポツリと幸せの染みをつくりだしたす。

 洸夜の大きな手が日和の頬を包み込んだ。愛おしそうに目を細め見つめられ、コツンと額を合わせる。



「動くよ」



 コクンと小さく頷くとちゅうっと唇を吸われ、中で動きを留めていた剛直が動き出した。



「んんぅ~っ……んっ、んっ」



 唇を塞がれたまま、腰を打ち付けられ喘ぎ声が身体の中にとどめられる。打ち付けられる衝撃でたまに唇が唾液で滑りズレるがそんなのお構いなし。またしっかりと重ね合わせ舌を繋ぎ合わせた。

 くちゃくちゃと卑猥な水音が上からも下からも聞こえ聴覚さえも抱かれているようだ。



「んっ……はっ……さっきもイッたからか日和の中がすごいヒクついてる」



 洸夜は身体をお越し乱れた髪を気だるげに掻き上げながらも蜜壺に呑み込まれている剛直を突き上げることは止めない。淫らに揺れ動いていた乳房を掬い上げるように中央に寄せ集められピンと立ち上がっている頂きをちゅうっと吸い上げられた。



「あぁんっ、やぁっ、こう、やっ……」

「いい。もっと俺の名前呼んで。ほら、早く」

「あぁ……こうやっ、こう……やっあぁ……」

「っ、嬉しすぎてイきそうになるな」

「やぁ、んっ、ンっ……あぁっ」



 強い抜き差しが繰り返され、肌と肌が当たる音が激しさを増す。突きつけられる度に脳まで届いてしまうのでは無いかと思うくらいに洸夜の凶暴な雄笠が蜜窟の最奥で暴れていた。日和のいいところをしっている熱棒は一箇所を集中してついてくるものだから日和の腰がビクッと跳ねては背を仰け反る。



「んぅッ……やっ、オクッ……! あぁあ、ダメダメっ……あぁっ!」

「あ~どろっどろ、日和はここがっすきだもんなぁ。可愛すぎてやばいな……」



 洸夜も息を詰まらせる回数が多くなった気がする。仰け反る日和の腰を抑え執着に同じ場所を突いてぐちゃぐちゃと愛液を泡出せてた。



「ハぅンッ……もぉ……こう、やっ……イク、イッちゃうッ……」



 突き上げる剛直が日和を一気に絶頂へと導いた。



「日和っ……ひよりッ……」

「ああッ、やっ……こうやっ……んんッ、あぁぁんっ!」

「んんッ……ンッ……」



 ブルリと洸夜が身体を震わせ、息を詰まらせた。

 ひどい恍惚に身体がぼうっとする。生クリームを綺麗にナッペしたような、まっさらな、穏やかな場所にいるようだ。

一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか抱かない〜

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