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僕の可愛いお人形さん
黄「赤、帰ったよ」
赤「ぁ、黄ちゃん、おかえり」
にこりともせず無表情で僕を出迎えた赤。
黄「うんただいま」
黄「ちゃんといいこにしてた?」
赤「うん、“眼帯”もとってないし、笑ってない、外にも出てないよ」
黄「そう、それは良かった」
僕以外の色が赤にあるなんて許せなかった。
最初は目を抉ろうかと思ったが、赤が嫌がるので仕方なく眼帯をつけさせたのだ。
黄「ご飯にしよっか、オムライスつくってあげる」
赤「うん、お腹空いた」
黄「ほら赤が大好きなオムライスだよ」
赤「ありがとう、美味しそうだね」
黄「ふふっはやく食べないと美味しくなくなっちゃうよ?」
赤「いただきます、パクパク」
黄「美味しい?」
赤「うん、とっても美味しいよ」
そういって赤は目を細める。
これは赤なりの嬉しさの表現なんだろう。
黄「じゃっ僕も食べようかな」
黄「赤」
赤「なあに?」
黄「可愛いね」
赤「うん、ありがとう」
黄「ねぇ赤?これからもずっーと僕のそばから離れないでね?赤が居なくなると僕、おかしくなってしまいそうなので、赤だけが僕の生きる意味なので」
赤「うん、勿論だよ、どこにも行かない、黄ちゃんのそばにずっーと一緒に居るよ」
あぁ可愛い、可愛い、可愛い、可愛い。
全部、全部僕の言う通りに動いてくれる。
まるでお人形さんのように。
赤の顔から笑顔を消したのも僕だし、外出させないようにしているのも僕だし赤の体中にある傷も、僕がした。
これは僕なりの愛情。
狂っているのは、わかってる。
でも、もうこの狂いは止められない。
黄「本当に可愛いね僕のお人形さん」