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僕の可愛いお人形さん

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僕の可愛いお人形さん

1 - 僕の可愛いお人形さん

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2024年07月19日

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僕の可愛いお人形さん


黄「赤、帰ったよ」


赤「ぁ、黄ちゃん、おかえり」


にこりともせず無表情で僕を出迎えた赤。


黄「うんただいま」


黄「ちゃんといいこにしてた?」


赤「うん、“眼帯”もとってないし、笑ってない、外にも出てないよ」


黄「そう、それは良かった」


僕以外の色が赤にあるなんて許せなかった。


最初は目を抉ろうかと思ったが、赤が嫌がるので仕方なく眼帯をつけさせたのだ。


黄「ご飯にしよっか、オムライスつくってあげる」


赤「うん、お腹空いた」


黄「ほら赤が大好きなオムライスだよ」


赤「ありがとう、美味しそうだね」


黄「ふふっはやく食べないと美味しくなくなっちゃうよ?」


赤「いただきます、パクパク」


黄「美味しい?」


赤「うん、とっても美味しいよ」


そういって赤は目を細める。


これは赤なりの嬉しさの表現なんだろう。


黄「じゃっ僕も食べようかな」


黄「赤」


赤「なあに?」


黄「可愛いね」


赤「うん、ありがとう」


黄「ねぇ赤?これからもずっーと僕のそばから離れないでね?赤が居なくなると僕、おかしくなってしまいそうなので、赤だけが僕の生きる意味なので」


赤「うん、勿論だよ、どこにも行かない、黄ちゃんのそばにずっーと一緒に居るよ」







あぁ可愛い、可愛い、可愛い、可愛い。


全部、全部僕の言う通りに動いてくれる。


まるでお人形さんのように。


赤の顔から笑顔を消したのも僕だし、外出させないようにしているのも僕だし赤の体中にある傷も、僕がした。


これは僕なりの愛情。

狂っているのは、わかってる。

でも、もうこの狂いは止められない。


黄「本当に可愛いね僕のお人形さん」







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