テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
見る前のお約束!
この物語は潔世一が虐められる描写があります。
潔が女体化してます。といっても、そんなわかりやすく女体化はしていないはず?
どうしても悪役になってしまうキャラが複数います。
そーゆーのが嫌な人は即座に閉じましょう。
では、はじまり、はじまり。
(学校なんて、大嫌いだ、、、)
朝の教室で潔世一はぐっと奥歯を噛み締めた。昨日まで綺麗だった机はマジックで書かれた文字で黒くなっている。
潔は眉間にしわを寄せて、机の文字を視線で追った。
『ブス』『死ね』『バーカ』『学校に来んな』
『男子大好き人間やろー』『クソガキ』
荒々しい文字を見るたび、潔の心が傷つけられる。潔は、自分の左胸に右手をおいて、大きく深呼吸をした。
(落ち着け、こんなのただの文字だ。そう、ただの、、、)
ふと、背後から視線を感じて、潔は振り返った。そこには、クラスメイトの蜂楽と千切がいた。2人は無言で潔を見つめている。
「蜂楽、千切、、、」
潔は2人のもとに駆け寄った。
「あ、あのさ、俺の机に、、、」
言葉の途中で蜂楽と千切は潔から顔をそむけた。
「あ、、、」
潔の顔は凍りついた。そんな潔を無視して、蜂楽と千切は窓際に移動しながら、会話を始める。
「ねえ、蜂楽?今なんか声が聞こえた?」
「ううん、別に何も聞こえてないよw」
「潔の声が聞こえたと思ったんだよねー 」
「潔なんてどこにもいないじゃんw」
蜂楽の言葉に潔の体がびくりと震える。
「まあ、潔がいても無視はするけどさ」
「あはは。たしかに、潔うざいもんねーw」
千切が甲高い笑い声をあげた。
「そんなことより、英語のノート見せてよ!英訳の宿題忘れちゃったんだよね。 」
「えー、また、忘れたのw?蜂楽 」
「お風呂入るまでは覚えてたんだよー!w」
「はいはいw見せてあげるよw」
「ちぎりん、ありがとー!やっぱ、友達がいると助かるね。」
そう言いながら、蜂楽は潔のほうを見て、唇のはしを吊り上げた。
「そういや、俺らのクラスに友達が1人もいない女子いるよね」
「えーっ。そんなやついたっけ?」
「いるいるw誰とは言わないけどさー。名前の最初に『よ』がつく子。最後に『ち』だったかな〜? 」
「それってー、潔しかいないじゃん」
「あれ?バレちゃった?」
「そりゃあ、わかるよ」
潔は蜂楽と千切の会話を黙って聞いていた。うつむいた視線の先に、小刻みに震えている自分の両足がある。床がぐにゃりとゆがんだ。
溢れ出しそうな涙をこらえ、潔は教室を抜け出した。
後ろから2人の笑い声が聞こえてくる。その笑い声を聞きたくなくて、潔は無我夢中に廊下を走り出した。
(どうして、どうして、、、こうなったんだよ!)
とりあえず、ここで切ります。
好評だったら続くと思う。さいならー