テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
本作唐突に始まる為読む前に前話を読むこと 主としては推奨しております。
本作品 ⚠︎ タヒネタ・嘔吐 吐血 表現あり
【 赤い紫陽花 】⚠︎𝓘𝓵𝓵𝓶𝓪 × 𝓗𝓲𝓶𝓪𝓝𝓪𝓽𝓾
ーーーーーーーーーーーーーー
: スクショ&パクリ✖️ :
: 読む際は全て自己責任 :
ーーーーーーーーーーーーーー by.×××
【 ご本人様とは全く関係ありません。】
「 𝓛 」:視点。
いるまの死角から巧妙に鍵を盗み取った今 _______ 俺は…例の部屋の前に立っている。
そして鍵を差し込み部屋に入るとそこには…ぐったりと横たわっているなつの姿があった。
𝓝 ) グタァ….
𝓛 ) なつ ッ ?! しっかり…!! ( 体揺
…. クソッ、これまだ生きてんのか?
それはなんとも惨い状態で。 体は痩せ細り、 骨も浮き出ているんじゃないかというほどに それでも彼は負けじと必死に抵抗したんだろう首や手に枷の跡がくっきりと..そして真っ赤にただれ残っている。
𝓝 ) ゔぁ、…? らん..じゃん… ( ヘラッ
𝓛 ) ごめ、早く..助けに来れなくて ッッ
そう..俺は以前なつにいるまからの束縛が激しいとの相談に乗っていた。そんなある日から…なつと音信不通になったんだ。あいつらも馬鹿じゃない、すぐにでも和解したんだと思った。 それでも一向に連絡が付かない…
だからこそ俺は念の為忍び込もうと決意した
𝓝 ) も..っとこっち来…. ッ 早く… ゲホゲホッ
𝓛 ) えぁ、どうし…?
𝓝 ) 遅ぇ”のろま…ッ!!
引張 ) グイッ…!
𝓛 ) おわ、っ!? ( 倒
🫗 ) カランカラン… ッ !
倒れた拍子にコップも倒れる。そこから流れ出る液体はなんとも赤黒く少しとろみのある、 それはなんとも奇妙なものであった…。
𝓛 ) ッ なっちゃ…、?
𝓛 ) あ”、ぁ”… ッ な、んで….??
🫗 ) ポタポタ…
🫗 ) ポタ……
「 𝓘 」:視点。
待ってくれ俺は今何をしてる?手に何かを持ちそれを伝って液体が垂れ..落ちてきていて…
それ..はとても暖かく…それでいて….
ポタポタ…ポタ…..
𝓘 ) …… ( 刃握
は? 笑 俺なんで刃物なんか握ってんだ??
こんな危ない..もの ___
𝓝 ) い ッ るま .… ( ニコッ
ゲホ..ゲホッ…
𝓘 ) な、なつ?!それ..腹に刺さっ…てけど
だ、誰だよ。 んなことし…た奴….. ( 動揺
あ、あれ…笑 でもおかしいよな”ぁ ッ
今刃物握ってんのってさ ____
俺..じゃね、?
あぁ”、そう俺が..刺したんだ。
人の柔らかい腹を目掛け..それも思いっきし…
でも なんで俺は..彼を刺してんだ ??
こんなはずじゃなかったんだ。 ただ俺達の仲を裂こうとする あいつ の方をと思っ… ((
𝓝 )ガハッ、ヒューカヒューッッ ( 目虚
立..ってんの辛ぇ…よ 笑
𝓘 ) ごめ ッ 痛てぇ..よな…
こ”んなものすぐ抜い ッ ____
手添 ) ギュウ..ッ
𝓝 ) だめ”、抜いちゃ…悪化すっ..からさ (笑)
それにどこにも行かないで…. 側に居て、?
そう言い彼は俺の震えた手をそっと握る。
𝓘 ) …んなこと言うなよ、 ( 震
なんとか…助かる方法が…… ッッ
𝓝 ) ゲホッ、ゴホッゴホッッ
….. ッ 俺の分まで..生きろ。 (笑)
𝓘 ) いや お前の居ない人生なんて… ( ポロポロ
𝓝 ) ……、迎え行ってやっから。もう泣くな だから少なくともそれまでは生きていて、?
お前の隣には居られねぇ..だろうけどさ……
いるま。
頬撫 ) スリッ…
愛してる….この先もずっと ____
𝓘 ) 俺も、ッ ! 心から愛..して….. ( 涙溢
.. ッッ な、つ….?
𝓝 ) クタァ…. ( 力抜
𝓘 ) なつ ッ なぁ”..つ… ッッ!!
嫌だ。目を..開けてくれ、お願い..だからさ
彼の体が俺の腕の中で脱力していっていくのがわかる。 あの時俺の手を握ってくれた暖かな彼の手はもう…..
𝓘 ) じゃあ、もっかい..
もう一回だけでいい…から
俺の名前を呼んで、 ( 縋付
以前ならすぐにでも返ってくる彼からの返事が この日だけは一向に返ってくる気配はなかった。
𝓘 ) ごめんな。約束も..守れなくて….
俺は、最低だ。
¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿
____ 年後 。
結局あの後俺は彼が大切にしていた紫陽花が 綺麗に咲いていたあの場所へ何かを埋めた。
𝓘 ) ッッ、!?
そして今現在、不思議な光景を目にする。 以前埋めた場所だけ、そう..その場所にだけ
それは綺麗で、とても愛らしい ____
𝓘 ) あ..ぁ゛…. ッ
彼との思い出がフラッシュバックする、彼は 以前から赤い色が好きだと そう言っていた。だ..からだろうか、その一輪だけ咲かせているその赤い花が余計に彼と重なってしまう。
またそれと同時にあの時の言葉を思い出す。
「 ……、迎え行ってやっから。もう泣くな
だから少なくともそれまでは生きていて?」
この紫陽花は彼なんだと直感的にわかった… きっと俺を迎えに来てくれた「証」なのだと
俺は気付けば額を伝い雫が流れ落ちていた。
𝓘 ) うぁ゛…. ( ポロッ
あ..りが ッ ありがと…う….
こんな俺を迎えに来てくれて。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
しばらく経ったある日 ____ 。
俺は彼が以前に毎回のように作ってくれた 紫陽花茶 の事を思い出してしまった。 一度思い出してしまうと余計口恋しくなるもので…俺は庭に咲いていた真っ赤な紫陽花を手に取り彼がやっていた通りにその花びらを煎ずる。
やり方は間違っていないはず…それなのに ッッ俺が作った紫陽花茶はとても苦く、決して人が嗜んで飲めるものではないというほどに。
でもどこかその茶には俺を安堵感へもたらす
𝓘 ) はは ッ 苦ぇ… 笑
きっと、この紫陽花を通してでもまた 彼と一つになれたことが嬉しかったのだろう
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
それからというもの、少し前の俺と違い彼と繋がっていられる一つの手段を手に入れた。それを活用せずには居られず毎日のように俺は花を摘み紫陽花茶を作っている。だからだろう、日を増すごとに茶を煎ずるという技術や彼の花が俺の身に染み付いていったのが分かる。
𝓘 ) んっ 美味い。 // 笑
それと同時に今日は友人と遊びに行くという約束を思い出す「 片付けしなきゃ 」っと。
そう思い俺は立ちあがろうとした瞬間 __
突然俺は今までにかつてない激しい目眩や謎の吐き気に身を襲われる。
𝓘 ) ゔ、な..んかぎもぢわる…. ッ
おぇぇ゛.. ッッ
ボタタッ…
最初はただの体調不良だと思った。しかし数日経っても良くなっていく傾向は見られず次第に咳も出るようになり食にも手をつけられず俺の体はいつしかあの枝のように痩せ細っていた。
𝓘 ) ゼーッッ カヒュッ ゴホッゲホッゲホッ
…. カハッッ ! ( 吐
とっさに手で抑えたものの指の隙間から液が腕を伝い床に流れ落ちていくのがわかる。
また片付けなきゃなんねぇ…そんな気が重いなか俺は目の前の光景に驚愕させられる。
𝓘 ) ぇ゛??
…これ..血じゃん ( 倒込
何故俺がこんな辛い思いをしているのか正直分からなかった。でも俺は真相へ行き着く
まさか、俺が毎日飲んでいたお茶 ….
「紫陽花茶」が原因だったとは誰も知るよしはなかっただろう。ここで一つ疑問が生まれる。 今まで俺は彼に毒を盛られていたということだろうか?
いや 彼は全て知っていたんだ __
紫陽花が紫色の時…それは中性を指し示す。この中性というのは比較的に人に害はないことを
それに対して知識もなく俺は真っ赤な紫陽花茶を飲んでいた。 それも毎日のように。
紫陽花が赤色の時…それは酸性を指し示す。 ご察しの通り酸性は人にとって害のあるものでそう、俺は茶毒を飲み続けていたんだ。
結果的には ___
彼からの愛は無知な俺を殺した __ 。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
無知 End.
⚠︎「紫陽花茶」にて本作品は中性は無毒、酸性は毒と記しておりますがそもそも何も対策していない紫陽花自体には毒がありますので専門家が販売している紫陽花茶を飲むことを推奨しております。
花期 6月〜7月。
青 紫 赤
酸性 中性 アルカリ性
𝓘 ) んっ。どこだここ….
𓂃 ࣪˖ ⋆.˚ 𐦍༘
真っさらな空間。そこに蝶がひらひらと舞っていた…きっと彼らは生きるためだけに必死に蜜を探し求めて来たんだろう。けれどそれら全ては無駄であるとを俺は知っている。何故なら ここには..花そのものの存在がないのだから…
そんな時 ___
「 いるま。」
𝓘 ) ッ !
背後から懐かしく、自然と落ち着いてしまうような重低音が俺の耳を通る。またそれは俺が最後彼に求めた言葉でもあった。それも相まって今振り返ってしまったらきっと泣いてしまう。久々に会うのだから最近くらいは笑顔で会いたい。
泣きたい気持ちをぐっと抑え込み __
なつ、会いたかっ …..
「 はぁ、ここまで着いてくんなんて
….. ほんと..気持ち悪りぃな。 」 ( ニコッ
𝓘 ) えぁ゛… ッ なつ ??
「 そもそもお前が俺を殺したくせに
よく堂々 と会いたかったなんて言えんな 」
いや 違う。目の前に居るコイツは一体誰だ? 彼はんなことを言う人じゃない、目の前に立っているのは彼の姿をした別の何かであると
「 それに俺はお前に会いたくなかった。」
ズキッ
𝓘 ) あ..ぁ゛….
目の前に居るのは彼でないことは分かってる。わか..っているはず…なのに….。俺の胸を刺すかのような痛みが体にはしると同時に久しく見るからか彼の姿に惹かれてしまう。
𝓘 ) ッ やっぱ綺麗..だな。
「 は、? 急に何言っ…. 」
ぎゅっ
𝓘 ) 俺は..ずっと会いたかった… ( ポロポロ
急に抱き付いてきた俺に対し何かは当然…拒絶反応を示す。この際拒絶されてもいい、俺はただただ嬉しいという気持ちが込み上げてくるだけだった。彼が俺の目の前にいるという事実。
それほどまでに幸せなことはないだろう。
たとえ彼が本物でないとしても
俺のなかで彼は綺麗に咲き続ける __
–✄—————————————————-
ご視聴ありがとうございました。m(_ _)m by. ×××
「 ❤︎ 」完結。