TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


画像

前回の続きはもう少々お待ちください🙇‍♀️


※病み

※自殺


ーーーーーーーーーーーーーー



「なあ、おんりーチャン。」



「…..何。」


真夜中の冷たい風が頬を掠める。屋上に二つ、不穏な空気を漂わせて揺れる影。




「少し、もう少しだけ頑張ってみねえ? いやその、今が駄目とかではなくて….」


「….MEN、もういいよ。」

「いやッ、ちょ!ちょっと待ってくれ!」


フェンス越しに見える人影は今にも消えてしまいそうなほど儚く、白い月によく似合う。


「逃げてもいいから、諦めさえしなけれ「もういいよ!!!」」

「!?」

突然張り上げられた声に驚くも、すぐに気を取り直した。

「みんな『逃げてもいい』って言うけど、どうやって逃げればいいのかは教えてくれない….」

「おんりーチャン….」


暫くの間沈黙が続く。それを引き裂くようにおおはらMENは話し出した。

「はは、確かにそうだな。『逃げてもいい』ってのは残酷で意地悪な言葉だ。結局はそいつのエゴってか。」

「….」

「でもさぁ、そういう人のエゴも、生きる理由にできないかねぇ?」

「….さぁね。」


「生きる理由はさ、なんとなく、とかでも全然いけると思うんよ。なんなら無くてもいい。」


「ッ、無いよ。」


「うん、それでもいい。死ななきゃいけない理由にはならねーよ。」

「いいの?こんな俺でも?」

涙を零しながら震えた声を出すおんりーに、おおはらMENは優しく言った。


「もちろん。おんりーチャンは立派な人間だよ。だから生きてて欲しい。俺のエゴだけど。」


と、おおはらMENはニカッと笑った。

この作品はいかがでしたか?

320

コメント

3

ユーザー

やっぱおんMEN最強だわ

ユーザー

はぁー神

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚