lrru/暗め
今回はシチュなど指定はなかったので、私が好きなlrruにしました。
リクエストありがとうございました。
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「ロウ、俺のこと好き?」
いつもとは違う雰囲気を纏っている事務所の先輩。俺、なんかしたかなと思い気分が落ち込む。
「好きっすよ…どうしたんですか」
きっと声は震えているだろう。だが、すぐ答えないときっと怒られる。絶対に。怒られたくないと、キュッと目を瞑る。
「嘘。お前、俺の顔みて言ってないじゃん」
背筋が凍りそうになった。
ローレンはそんな小柳を見て、更に絶望へと突き落とそうとする。
「約束したよね」
顔は笑ってない。同期にも見せたこともないくらい、きっと今は怖い顔をしている。だが、仕方がない。これは、小柳が悪いのであり、俺は悪くない。躾だ。そう、駄犬の躾。
俺は決して悪くない。なんなら良い飼い主だろう。
「ぁ、ごめんなさ、」
約束を破ってしまった、怒らせてしまった。最悪だと、開いた口が塞がらない。ローレンが怒ると、小柳がやめてと言っても絶対に止まらない。全部、ローレンの気分で行われるため、小柳は怒らせたくなかった。だが、容量の悪い自分がたたった1つの約束を破ったせいで、ローレンの気分を害した。脈が早い、変な汗が頬をつたう。
「ごめんなさ、ぃ…ロレさ、」
泣きそうになるがグッと我慢し、許しを貰うために謝る。謝ったところで許しは出ないのに、一縷の望みにかけて必死に。縋り付くように、ローレンの名前を呼ぶ。だが、ローレンの名前を呼び終えるタイミングで大きな舌打ちが聞こえた。
(やばい、俺、はっ、…もう、無理かも……)
涙が自然と出てきて、過呼吸気味になる。こんな姿、ローレンに見せたら更に機嫌が悪くなるのに、目からこぼれ落ちる涙は、俺の手を濡らす。
「ふっ、っ、ひ、ぇ、う、、」
泣かないよに目を擦り、手で口を塞ぐが、それは逆効果で更に涙が出てしまった。
「何、女みたいに泣いてんの?
ほら、こっちこいよバカ犬。躾するぞー」
やだ、逃げたい、捨てないで、痛いのやだ、怒らないで
ローレンの元に行こうとするが、足に力が入らなかった。動け、早く動いて、もう怒られたくないと更に涙が溢れ出る。
無理だ、何回足に力を入れても立ち上がれない。まるで、小柳の体はローレンを拒否しているようだった。体は震え、目元は腫れ、女みたいな泣き声。それら全てが、ローレンの怒りに油を注ぐのであった。
「早くしろよ」
と、小柳の元に近ずき、着用してたパーカーのフードを強く掴み、ベッドに連れてく。
可哀想?そんなの俺には関係ない。ただ、早くこの怒りを沈めさせたいのに必死なのだ。
フードを掴んでた手を離すと、小柳は小さく身を縮めた。
やめろよ、そんなのまるで俺がDVしてる見たいじゃんか。
そんな小柳を見て、また大きな舌打ちをこぼした。
コメント
4件
リクエスト書いてくださってありがとうございました!! 最高です!!!✨️
天才すぎる…本当に!!こんなlrruを求めていた……ありがとうございます