「ヴッ」嫌な予感がする。頭が痛い。喉も痛い。身体中がダルい
「はぁ〜熱計ろ」ピピピピ38.0
「まじかァ、、今日打ち合わせなのに、、」
僕は鉛のように重たい身体を起こして支度をした。
早く行かなきゃッ
凉ちゃん「元貴おはよー」
ひろぱ「おはよー」
マネージャーの車に乗り込むと既に2人が居た。
「おはよ!」
僕は皆に迷惑をかけないように、笑って耐え忍ぶ事にした。はずなのに
りょつぱ(元貴、、なんか変?)
頭が痛い。ボーっとする。車の振動のせいで吐き気も出てきた。あー辛い
「ヴッ」
つい頭痛に耐えきれず口をこぼしてしまった。
凉ちゃん「大丈夫?ねぇ無理してるでしょ」
ダメだ迷惑かけちゃ、、だめだから、、
「大丈夫だよ!ごめんね!」
また僕は嘘をつく。繕うのなんかは朝飯前だ。
ひろぱ「でも今日ずっと顔色悪いし、変だよ」
心苦しいな。こんなに心配してくれてるのに
でも僕はまた
「大丈夫」
とは云え流石にきつくなってきた。そろそろしんどい。すると目頭が熱くなるのを感じた。ポロポロ 気づくと僕は泣いていた。
凉ちゃん「あー、だから無理してるって言ったじゃん!泣いちゃうまで我慢しないで良いんだよ?」
ひろぱ「本当。凉ちゃんの言う通りだよ。俺達をもっと頼って。具合悪いんだよね。今何処か痛い?」
そう言って2人は僕の体を寄りかからせてくれた。なんて優しい人達なんだろう。申し訳なさとしんどさで涙が止まらない。
「ごめん、、頭痛い(泣)」
ひろぱ「そっか、他には何かある?」
「ん〜と、喉痛いのと気持ち悪い」
ひろぱ「分かった。とりあえずさ、もう泣かないで?泣くともっと頭痛くなっちゃうよ?」
「うん、、ごめん、、(泣)」
ひろぱ「元貴、ごめんじゃなくてありがとう で良いんだよ」
「ありがとう、、」
その頃凉ちゃんは
凉ちゃん「すみません。打ち合わせの日程をずらしたいのですが」
マネージャー「そっか。出来るけど来週のスケジュールがきつくなるよ?」
凉ちゃん「分かりました。大丈夫です。ありがとうございます!」
「あとあの、コレから元貴の家に向かって貰えますか?」
マネージャー「分かった!」
凉ちゃん「ありがとうございます!」
凉ちゃん「打ち合わせずらしたよ!」
ひろぱ「凉ちゃんナイス!ありがとう!」
凉ちゃん「うん!」
みんなが僕の為にこんなにしてくれるなんて
気がつくと僕の家に着いていた。
マネージャー「お大事に!」
「あ、ありがとうございます、、」
まだ頭がボーっとする。気持ち悪い。
凉ちゃん「元貴の寝室2階だよね?運ぶよ。おいで?」
「いや、大丈夫!ありがとう!」
そう言った直後に激しい目眩と吐き気に教われその場に座り込んでしまった。
凉ちゃん「大丈夫!?どした?どこか痛い?」
「ヴッぎもぢわるい」
ひろぱ「凉ちゃん!はい!袋!」
凉ちゃん「ありがとう!」
すごく気持ち悪い。多吐いちゃえば楽なのに、、、
凉ちゃん「どうしたの?出ない?」
「ううん。ごわいの(泣)」
ひろぱ「あ〜。元貴は嘔吐恐怖症だったかも」
凉ちゃん「どうしよ、、頑張ろう?少しだけ頑張って」
僕だって吐きたい。でも吐かなきゃって思えば思う程緊張して体が強ばっちゃう
ひろぱ「元貴、、ごめんね。ちょっと苦しいけど我慢して」そう言うと若井は僕の喉に指を突っ込んで嗚咽をうながした
「ヴァ!?_| ̄|○、;‘.・ オェェェェェ」
「ハァハァ」
ひろぱ「どう?少しは治まった?」
「うん。ありがとう。でも若井、手汚れちゃった。ごめんね」
ひろぱ「大丈夫だよ。それより元貴は早く休んで!」
「ありがとう(泣)」
ひろぱ「泣かないのw大丈夫だから、ほら。凉ちゃんと寝室行ってきな?」
「うん、、」
凉ちゃん「大丈夫そうかな。元貴、行くよ」
凉ちゃんは僕を抱き上げ寝室まで連れていってくれた。
「ありがとう、」
凉ちゃん「どういたしまして!」「何か食べれそう?」
「ごめん、今は無理かも、、」
凉ちゃん「ゼリーとかはどう?」
「それなら、頑張る」
凉ちゃん「ん、偉い。じゃあゼリーと薬置いとくね」
「ありがとう、、」
何も口にしたくは無かったけど、しんどさの方が辛いから僕はゼリーを食べて、薬を飲んだ。
体調が悪い所為か、何か寂しくて、悲しくて、涙が出てきた。温もりが欲しい。誰かそばにいて欲しい。
ひろぱ「元貴~調子どう?って、え!?どしたの!まだ喉痛い?」
凉ちゃん「ん〜どしたのー?ありゃ、大丈夫!?」
僕が泣くからまた2人を困らせちゃう
でもたまには甘えても、良い、、かな?
「滉斗、凉ちゃん、、僕のそばに居て、離れないで、ポロポロ」
ひろぱ「もちろんそばにいるよ!」
凉ちゃん「うん!寂しくなっちゃったかな?」
「うん、、ポロポロ」
凉ちゃん「大丈夫だよ。元貴はよく頑張ってるからね、疲れちゃう時もあるよ。今はゆっくり休もうね(ニコ)」
2人は僕の隣に来て優しく抱きしめてくれた。嗚呼 安心するな。やっぱり僕は、僕には皆が居ないと駄目なんだな。
僕は落ち着いて眠りにつく事が出来た。
「んん〜」
どのくらい経っただろう。身体のだるさも大分抜けてきた。
ふと横を見ると僕の手を握りながら眠る凉ちゃんと、僕の頭に手を当てて眠る滉斗の姿が目に入った。
「本当にいてくれたんだ、ふふ(笑)ありがとう!2人とも」
改めて僕はいい仲間をもったんだなと実感できた日でもあった、。
コメント
6件
いいね…いいね…いいね…いいね…(1000まで頑張ろっと…
可愛すぎて無理🤦♀️
コメントありがとうございます!絶対2人とも優しいので!