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シナリオ名「bet on me」
推奨人数:4人
推奨技能:ギャンブル(無いとマジで困る)
PLは、クルーズ上のギャンブルパーティーに参加する。
・目的:ギャンブルに参加し無事に生きて帰る。
・主要NPC:凛獄來
1,イントロダクション
あなた達は大きなクルーズで開催されるギャンブルパーティー「デッド」に参加する。周りにはたくさんの種類の賭けが行われている。スロット、麻雀、ルーレット等々だ。
カジノに目移りするあなたたちに声をかけたのは先ほど近くの卓でディーラーをしていた女性だ。
「こっちで一緒にブラックジャックしない?楽しいわよ」
その女性は目を細め妖艶に笑う。その笑顔に思わず引き寄せられてしまったあなた達はそのディーラーについていく。
席には1人の女性と2人の男が座っていた。そのうちの1人は小学生にも見えるほど若い…いや幼い、と言ったほうが正しいかもしれない。
卓につくと4人は自己紹介を始めた。
ディーラーの女性が言う。
「ワタシは明星リカコ(あけぼし りかこ)。ブラックジャックのディーラーを担当しているわ」
黒髪でピアスをじゃらじゃら付けた男性が言う。
「俺は日陰京也(ひかげ きょうや)。賞金はすべて俺がもらうから覚悟してろ」
茶髪でショートのギャルっぽい女性が言う。
「あたしは陸奥詩奈(みちのく しいな)!仲良くしてね!」
小学生のような見た目で白髪を三つ編みにした男の子?が言う。
「僕は凛獄來(りんごく らい)。よろしくね、おっさんとおばさん」
そしてあなたたちも自己紹介をする。終わると、リカコが口を開いた。
「このパーティーはね、イカサマにとても厳しいのよ。イカサマが通じるなんて思わないことね」
さぁ、ブラックジャックを始めよう。
2,ブラックジャック
ブラックジャックを始める。リカコがトランプを配っていく。
3ラウンドやる。
ブラックジャックのルール
カジノディーラーとプレイヤーの対戦ゲーム。
ディーラーがトランプを2枚配り、その数の合計を21に近づけた人が勝ち。
プレイヤーは「ヒット(カードを追加)」と「スタンド(カードを追加しない)」というコマンドを使える。
Aは「1」または「11」、絵札(J・Q・K)は全て「10」、それ以外「2~10」は額面通りの数字でカウントする。
1ラウンド目
何円賭けるか決める。
目星を振らせる。
成功→日陰京也が近くの女性と目配せをしたのが見えた。
何をしているのかまではわからないが日陰京也の口元がにやりと歪んでいるのがわかる。
ギャンブルを振らせる。
成功→賭けた金額分を取り戻すことができる。
失敗→賭けた金額の2倍失う。
京也が不審に思うほどボロ勝ちしていることに疑問を持つ。
聞き耳を振らせる。
成功→京也が先ほど目配せしていた女性と話している。
「これからもハンドサイン頼むぞ」「もちろんよ。その代わりちゃんと半分ちょうだいよね」
どうやら京也はイカサマをしていたらしい。
成功した場合京也のイカサマを告発しても良い。
告発した場合→リカコは蔑むように京也を見つめた。
「ちゃんと忠告してあげたのにねぇ…残念だわぁ」
京也を強靭なガードマンが担ぎ上げていく。京也は叫ぶがガードマンは聞く耳を持たない。同様にイカサマを手伝っていた女性も担ぎ上げられていく。そして2人はクルーズの外に連れていかれた。
聞き耳を振らせる。成功→クルーズの外からドボーンという水音と悲鳴が聞こえる。
成功した場合SAN値チェック。成功→1d3の減少 失敗→1d10の減少
告発しない又は失敗した場合→凛獄來がすっと手を挙げた。
「このピアスのおっさん、イカサマしてるよ。あそこのおばさんとハンドサインで手組んでる」
以下告発した場合と同様。
2ラウンド目
何円賭けるか決める。
ギャンブルを振らせる。
成功→賭けた金額分を取り戻すことができる。
失敗→賭けた金額の2倍を失う。
目星を振る。
成功→先ほどから詩奈の顔色が優れないことがわかる。声をかけると詩奈は困惑と恐怖で震えた瞳であなたを見る。
「…こわい、」
そう一言呟くとトランプを放り出して逃げようとした。そんな詩奈をすかさずガードマンが捕まえた。
またしても担ぎ上げられクルーズの外へ連れていかれた。(今回は聞き耳は無し)
SAN値チェック。成功→1d3の減少 失敗→1d5の減少
失敗→詩奈が突然立ち上がった。
「こんなとこに居られない!あたしは死にたくない!」
そう叫ぶと詩奈は走って逃げようとした。
以下成功した場合と同様。
リカコが事も無げに言う。
「そうそう、パーティーが終わるまでに帰ろうとしちゃ駄目よ?ごめんなさいね~先に言わなくって」
リカコの目はまるでロボットのように無機質だ。
自身の卓から2人消えたというのに何も思っていないかのよう。
そのリカコの目に恐怖を覚える。
SAN値チェック。成功→減少無し 失敗→1d2の減少
3ラウンド目
何円賭けるか決める。
ギャンブルを振らせる。
成功→賭けた金額の3倍を手に入れることができる。
失敗→賭けた金額の4倍を失う。
來がこっちに目配せをしテーブルの下でHO1に紙を渡した。
そこにはこう書かれていた。
「死にたくないなら下手な動きしないでね」
ブラックジャック終了。
リカコがにっこりと微笑み手を振る。
「…またいつでも遊びに来てちょうだいね♡」
3,探索
ブラックジャックが終了しテーブルを立つ。
すると來が声をかけてきた。
「ねぇ、ちょっと良い?このパーティーについて教えたいことがあるんだけど。あんたらは頭良さそうだし。あの黒髪のおっさんや茶髪のおばさんなんかと違ってね」
そして來は声を潜めた。
「…僕は小学生だからさ、どうしても人目を集めちゃうんだよね。だからあんたらとずっと一緒にもいれない。ちょっとこのパーティー会場の探索でもしてれば?終わったら僕のとこに来てよ。せいぜい頑張ってね」
探索フェーズに入る。
探索できる箇所↓
・植物の置かれたミニテーブル
・スロット台
・食べ物等が置かれた大きなテーブル
・明星リカコ
植物の置かれたミニテーブル
花瓶の下に紙が置いてあった。そこにはこう書かれている。
「HO1 頭が良い 要注意人物」
アイデアを振らせる。
成功→何やら視線を感じる。それには敵意も感じる気がする。
スロット台
1台だけ「修理中」と書いてある台がある。
修理中と書かれた紙の下に紙が置いてあった。そこにはこう書かれている。
「HO2 金持ち 要注意人物」
食べ物等が置かれた大きなテーブル
オードブルのような物がたくさん置かれた皿の下に紙が置いてあった。
そこにはこう書かれている。
「HO3 勘が鋭い 要注意人物」
目星を振らせる。
成功→紙に薄い血痕のような物がこびりついている。それはついた後だいぶ時間が経っているようで茶色く変色している。
クリティカル→紙の横にも血痕が付いている。どうやら紙で指を切っただけだったらしい。
明星リカコ
リカコの後ろ姿を見ると襟元のあたりに紙が挟まっている。
取るのであれば「忍び歩き」でロール。
成功→その紙にはこう書かれている。
「HO4 貧乏人 非要注意人物」
すべて探索を終えれば來のもとへ行く。
4,來との接触
來を探すと彼はルーレットで王者となっていた。
アタッシュケースをいくつも後ろに置き涼しい顔をしている。
驚愕からSAN値チェック。
成功→減少無し 失敗→1の減少
「あ、さっきの。お金いる?」
來は手をひらひらと振りアタッシュケースを1箱渡してくる。
「そんで?なんか見つかったの?…あーね、それかぁ」
來はふぅ、と息をつきあなた達に向かって手招いた。
「こっちのほうなら誰にも聞かれないしおいで」
來についていった先はVIPルームだった。
「好きにくつろいでよ」
そう言った來は一番高級そうな椅子に腰かける。
來に対して目星を振らせる。
成功→初めて見たときはわからなかったが來の服がやけに高級なもののように見える。小学生が来ていることに一抹の違和感を覚えることだろう。
來は不意に口を開いた。
「このパーティーは死ぬまで出られない。今までも海に捨てられてる人は何人もいた。あのおっさんおばさんもある意味幸運だったんじゃないの、早いうちにこのパーティーから出られたのは」
この先を知りたいなら「信用」に+20%でロール。
成功→來はやれやれという風に言葉を続ける。
「このパーティーにいる間はね、年を取らないし死なないんだよね。僕は何十年もここにいる。運のいいことにずっと勝ち続けてるけど。帰りたいなら協力するよ。僕はもう帰れないからさ」
そう言って何かのカードキーを投げてきた。
「この部屋のカードキーの予備ね。好きに使ってくれて構わないから」
來が本当に自分たちに協力しようとしてくれているのか調べたい場合は「心理学」でロール。
成功→來の目を見る限り嘘はついていないように見えた。
部屋を探索する場合探索できる箇所
・白いクローゼット
・ベッドの下
・凛獄來
白いクローゼット
人が何人か隠れられるくらい大きなことを除けば何の変哲もないクローゼットだ。
開けてみるとなぜかメイド服が入っていたりする。
ベッドの下
1本の鍵が落ちている。
來に見せると「あー、船長室の鍵かもね。なんでここにあるのかは知らないけど」と言う。
凛獄來
「何…?僕はこれしか隠してないけど」
來は懐から拳銃を取り出した。
「拳銃」でロールすれば本物かどうかわかる。
成功→明らかに本物で、中から音もするため弾も入っていることがわかる。
貸してもらいたければ貸してもらえる。
「まぁ、協力するって言ったしね。あんたらそのままじゃ絶対出れないし貸したげる」
部屋から出る場合探索できる箇所
・近くの船長室
近くの船長室
先にベッドの下を探していない場合部屋に入れず、VIPルームへ戻るか「鍵開け」でロール。
部屋に入ると、そこには1つの扉があった。
あなたたちは直感的に理解した。この扉をくぐればこの狂ったギャンブルパーティーから逃げることができると。
くぐっても良い。
4,エンディング
扉をくぐった場合
あなたたちは無事にパーティーから逃げることができた。來からもらった金もあるしこれで一安心。
…したのも束の間だった。その日から毎日「デッド」からの招待状が届くようになったのだ。
酷い時には100枚前後がポストに詰まっていることもある。
つらい、うるさい、邪魔だ。あなたたちは毎日届く招待状に気が狂ってしまいそうだった。
ある日、眠りにつくとそこはあの忌まわしきギャンブルパーティーの会場であった。
このパーティーはこうして客を集めているのだ。あの扉をくぐりパーティーから逃げようとした愚か者を。
目の前に凛獄來がいる。
「…結局あんたらもそこまでかぁ。期待外れだな」
Bad end
扉をくぐらない場合
船長室を探索すると奥の方に水晶が置いてあるのを見つける。
それは怪しい光を放っておりずっと見つめていれば取り込まれてしまいそうだ。
SAN値チェック。
成功→1d10の減少 失敗→1d20の減少
この水晶を撃てばこのパーティーから逃れられる。あなたたちはそう感じた。
來から拳銃を貸してもらっていた場合「拳銃」に+20%でロール。
持っていなければVIPルームに戻る。
成功した場合
水晶が粉々に割れ目を開けていられないほどの光が部屋を満たす。
再び目を開けると空き地に4人で倒れていた。
あれは夢だったのか、と思うが近くにアタッシュケースが落ちておりそれにはぎっしりと札束が詰まっている。
あのパーティーはなんだったのだろうか。
あの「凛獄來」という少年はなんだったのだろうか。
今となっては何もわからない。
Happy end…?
失敗した場合
弾は確かに水晶に命中したはずだった。
しかし水晶に命中する直前で弾はふっと消えてしまう。
いくら撃っても命中しない。ついに弾は無くなってしまった。
後ろの扉が開く音がする。そこには明星リカコがガードマンを引き連れて立っていた。
「…あなたたちはこのパーティーを楽しいと思っていないのね。悲しいわ」
そしてガードマンがあなたたちを捕まえようと襲い掛かる。
DEX対抗。全3ラウンド。KPが3d6を振りガードマンのDEXを決める。
1度でもDEX対抗に失敗するとガードマンに追いつかれてしまう。
追いつかれた場合
ガードマンに抱えあげられる。それは日陰京也や陸奥詩奈が海に落とされた時と同じ抱え方だった。
軽々とクルーズの外に連れていかれ頬に潮風が当たる。
外は建物も何も見えず海しかない「闇」であった。
あなたたちは海に投げられる。泳ごうにもなぜか足や腕が固まり沈んでいくのみだ。
このパーティーはこうして真実に近づこうとした聡い人間や逃げようとした愚か者を始末しているのだ。
あなたたちは冷えていく手足を感じながらそう悟った。
Bad end
追いつかれない場合
あなたたちは一心不乱に逃げる。周りの景色が何も見えなくなるほど一心不乱に逃げ続けた。
気づくとそこは近所の空き地だった。
あの屈強なガードマンも明星リカコもいない。クルーズの上でもない。
(全員生還の場合)ようやくここで一息つく。
(誰かが死んでいる場合)死んでしまった仲間のことを思い胸が痛む。
そのまま家に帰るとそこにはぎっしりと札束が詰まったアタッシュケースが3つも置いてあった。
これは余談だが、ギャンブルパーティー「デッド」とは都市伝説になっているらしい。そこに行って賞金を稼いでくると言った人たちがことごとく行方不明になっているんだとか。
あのパーティーはいったいなんだったのだろうか…。
Happy end…?
5,HO
HO1:あなたはとても賢い。ギャンブルでもその頭脳を活かし何度も勝ち続けている。
EDU18、手持ちの資産500万
HO2:あなたはとても金持ちだ。このパーティーには金持ちの道楽のような心持ちで遊びに来た。
手持ちの資産3000万
HO3:あなたはとても勘が鋭い。誰かの敵意などに非常に敏感だ。
INT17、手持ちの資産800万
HO4:あなたはとても貧乏だ。このパーティーには一発逆転でお金持ちになるため来た。
手持ちの資産50万
※4人は友達で、とても仲がいい。
あとがきのような何か
2作目です。
前回のシナリオがクソすぎたのでリベンジマッチのために書きました。
原型が残ってさえいればいくら改変しても良いです。むしろ足りないとことか改変してください。
それでは👋