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夢主…くノ一教室六年生

⚰️ネタ 性的描写含む


自己解釈


竹谷 八左ヱ門 夢






俺は先輩が好きだ。「生物より?」と聞かれると悩むがそれほど先輩のことが大好きだ。彼女に何かあれば正気でいられなくなる。そんな自信だけ一丁前に持ってるくせにヘタレな俺は先輩にアプローチもできない。


そんな俺にも好機が舞い込んできた。【チャミダレアミタケ城主のお椀を捕れ】という任務を夢主先輩と2人で組んで任務遂行せよ。というものだった。ヘタレな俺はここぞとばかりに前へ出て率先して任務を遂行しようとした。だがその度に空回りし、間者を疑われ、先輩に守られていた。俺はこんなつもりじゃなかったのに結果は先輩に迷惑をかけている。


「すみません先輩」

「俺のせいで沢山疑いかけられて、その度に守ってくださって…」

「大丈夫よ。八左ヱ門は頑張ろうとしてくれてるだけじゃないの?」

「はい…ですが…」

「結果として先輩に迷惑を」

「後輩がそんなこと気にしないの!こんな時くらい先輩面させてちょーだいよ!」


嗚呼。そうだ、この人は人を思いやり、人を助け、結果自分にだけ不運が舞い降りる。いい人すぎるんだ。だから俺なんかが迷惑かけていい方じゃないんだ。


「ち……八左ヱ門?」

「は、はい!」

「大丈夫?」

「え?」

「呼びかけても全然反応無いから…」

「あ、あぁ!すみません!少し考え事を…」

「そう。それじゃ作戦の確認ね」

「はい」

「〜〜〜、〜〜、。」

「了解しました。」

「よしっ!頑張っていこうか」








「ハァハァハァハァ」


どうしてこうなった?どうしてバレた?どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!





「先に行きなさい!」

「八左ヱ門!」


「え、?」

ドンッ



「先輩!」

「生きて忍術学園に帰るのよ」


「そ、そんな…」


俺が、また空回りしてヘマしたから先輩が…


「私はここよ!」


「いたぞ!間者の女だ!」

「男の方はどこだ!?」


カキンッ

グサッ

ヴワァ゛ァァ


ギャァァア

ザシュッ


ヴォォォオ


音がする。戦いの音が。先輩は優秀なくノ一だからあんな敵に負けない。はずなのに…俺を庇って怪我して…俺のために…俺のせいで戦ってて…なのに俺は腰が抜けて足が動かなくて…腰抜けで弱虫な自分を恨むことしか出来ない…なんでこんなに出来損ないなんだッ

クソっ

そんなこと考えても意味ないのわかってるのに…






どのくらい経っただろうか、戦の終わる音がした。先輩が全員倒したんだ。そうじゃなきゃ…先輩が死んだことになっちまう。確認したくない…。確認したら認めたことになっちまう…。でも…俺のせいで戦うことになった先輩を見つけないと先輩に合わせる顔も、忍術学園に帰れる俺もいなくなっちまう。



俺は意を決して先輩を探すことにした。そこには女だからと散々体を弄ばれ、無惨に殺された先輩の姿が転がっていた。傍には先輩が大切に手入れし長く伸ばしてきた髪の毛が雑に斬られ散らばっていた。俺は心底敵を恨んだ。


俺が思い出せるのはここまで。

気づくと俺は川で先輩の汚された体を洗っていた。俺は最初で最後に触れる先輩がこんな姿だなんて、とも思ったがそれよりも俺を守ってくれた先輩を忍術学園へ連れ帰り俺は先輩を追いかけなくてはと思っていた。

なのに先輩が、先輩が死ぬ前に、「生きて忍術学園に帰るのよ」そう俺に願い、想いを託してくれたのにそれを踏みにじるなんて行為俺にはできない。俺は俺の意思で死ねない。

俺が生涯で愛した唯一の人からの最後の願いだったから。それを守らなくて何を守れというのだ。

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