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つぼ浦をとても愛しているが、暴走してしまいそうな気持ちを抑えるために素っ気ない態度を取ってしまう青井
青井の態度が素っ気ない事に気づき、もう愛されて無いのかと不安になる自傷癖のあるつぼ浦
※このお話のつぼ浦は、グロに耐性がある方です
雲一つない無い青空が心地よい今日この頃。ここ、ロスサントスでは今日も色んな所で、色んなストーリーが生まれている
、、、だがそのストーリーは、必ずしも良いものとは限らない
あ〜ぁ、マジで暇だなぁ
せっかく昨日バットも磨いたし、ロケランだって自腹で弾買ってきたってのによぉ
俺はそんな事を思いながら、バットを適当に振り回して遊んでいた
俺は暇が1番嫌いなんだよ、、、
ー【銀行強盗発生】ー
ふと、ピコンッと聞きなれた音がした
やっとか!と思い俺はスマホを開く
思った通りだった。さっきの通知音は事件が起こっている知らせだ
ったく、犯罪者共は何やってたんだ!
おかげで暇で暇でしょうがなかったじゃねぇか!
公務執行妨害でも付けてやるしかねぇな
『青先!銀行強盗起きましたよ!』
『せっかくだし行きましょうよ!』
俺は事件に行ける嬉しさで、たまには他の奴も誘おうかと辺りを見回した
ちょうど近くに青先が居たので、俺はウキウキで誘った
他のやつでも良かったが、青先が居るなら青先がいいしな
なんてったって俺らは、
「、、、つぼ浦、悪いけど一人で行ってくれない?」
『、え、あ、、わ、分かりました!』
《『つぼ浦 匠、銀行強盗対応行きます!』》
《「「了解〜」」》
『じゃ、じゃあ青先、行って来ますね、、、?』
「、、、、、、」
先程の喜びはどこへ行ったのか
俺は期待をバッサリと切り捨てられた戸惑いと、困惑が混ざった気持ちの悪い感情を抱えたまま事件対応へと向かった
パトカーを運転している最中も、様々な不安が俺の脳裏を過ぎった
お、俺って青先と付き合ってるんだよな、、、?
青先だって、さっきまで暇そうにしてたのに、なんで断られたんだ?
なんでさっき、無視したんだ?
青先、もしかして俺の事、、、
嫌いになったのか?
そんな考えをした瞬間、胸が苦しくなった
銃や刀で刺された時とは違う苦しさ
俺はハンドルを握っていた手を片方離し、服の上から胸を握りしめた
だけどどんなに強く握りしめても、痛みは和らがない
ダメだ、まだ勤務中なのにこんな気持ちを抱えてちゃ、これから事件の対応だってするのに、、、
そんな事、頭では理解しているのに、、、胸の痛みはおさまらない
俺は胸を握りしめていた手を離し、そのまま腕時計を見るような形で手首を口元に近づけた
ガリッ
皮膚を引っ掻くよな音が車内に響いた直後、口の中に鉄苦い感覚が広がる
手首から、生ぬるいものが滲み出してきた
だけど、俺はそんなのも気にせずに、、、
手首を噛み続けた
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
ようやく噛むのを辞める頃には、まるで生肉に噛み付いたかのような音と感触に変わっていた
ズボンには不格好な薔薇が幾つも咲き、手には指の1本1本に真っ赤なツルが絡みついていた
傍から見れば、ただの殺人現場だ
だけど、俺はかなり気分が落ち着いていた
気分が落ち着いた頃、ちょうど現場に着いたので俺はそのまま車を降りた
うっし、、、気分も落ち着いたし、張り切って事件解決しますかぁ!
『おいゴラ犯人!!まだ中にいんだろ!』
「うげっ、その声つぼ浦か!?」
『うげっとはなんだお前!その通り、俺は 特殊刑事課つぼ浦だぁ!!!』
「お前すぐロケラン撃つじゃん。、、、まぁ 仕方ない。金も取り終わったから出る よ」
『おう、早く出ろ』
「ほら、出てきたぞ」
あ?誰だこいつ。見たことねぇ顔だな。 いや、俺の事知ってたし変装でもしてん のか?
、、、まぁいい。ロケランをぶっぱなせりゃ誰だって関係ねぇしな
『人質は居ねぇのか?』
「、、、、、、」
『どうしたんだ?』
「、、、逃げられた」
『よし!じゃあ解放条件もねぇな!!』
人質に逃げられるとは馬鹿な犯人も居たもんだぜ!!
だが好都合だ!今日は使う機会もなくて温めてたこのロケラン!!思う存分くらいやがれってんだ!!
『っしゃいくぞオラァァァ!!』
「おい、ちょっと待っ、」
犯人が言葉を言い切る間もなく、辺りには爆破音が響き渡った。瓦礫は辺りに飛び散り、その後に続くように炎が燃え広がる
やっぱロケラン撃つのは気持ちいいぜ!
『犯人確保ぉぉ!!』
「クソかよお前!」
俺は火の手が鎮まるのを待ってから犯人に手錠をかけた
もう逃げる術なんてねぇのにぎゃんぎゃんうるせぇなぁ、、、
『じゃ、今から牢屋に護送するからな〜』
「、、、なぁ、つぼ浦」
『あ?なんだ今更命乞いでもすんのか?』
「いや、お前、、、」
「その手、どうした?」
手錠をかけた犯人をパトカーまで引っ張っていた時、ふとそう言われた
無言の空気が、俺たちを襲う
あぁ、しまった。無意識にさっき噛んだ方で犯人を引っ張っちまった
『、、、なんの話だ?』
「いや、なんの話だ、、、って。お前の手首の事だよ、怪我してんだろ」
「しかも、結構グロめ」
『あ?、、、うわ、マジじゃねえか!!』
俺は犯人を引っ張っていた手を一旦離し、傷口を目を向けた
、、、確かに、かなり傷が深いな
血のせいで見にくいが、皮膚が裂けて肉が出てる
血が少し乾燥していたおかげでそんなにグロくは無いが、、、血を剥がせば大惨事になるのは目に見える
グロ耐性無いやつが見たら卒倒しそうだ。
『お前がやったのか!?これはプレイヤー殺人未遂だぞ!!!』
「は!?いやいやいやどう考えても元から出来てた傷だろ!」
俺は自分で傷つけたと悟られないため、咄嗟に犯人に擦り付けた
まぁ、ちょっと可哀想な気もするが、元々犯罪者だし俺の金も増えるから別にいいか!
「てか痛くねぇのかよ!結構傷深い ぞ!?」
『痛ぇ訳ねぇだろ!俺は特殊刑事課 つぼ浦だぞ!?』
「だからなんだよ!!!!」
なんかもうお互い勢いで喋ってねぇか?
、、、てか、痛ぇに決まってんだろ
こんな怪我して、痛くない訳ねぇだろ
だけど、気持ちを落ち着かせるためには、これしかねぇんだよ、、、
「、、、つぼ浦?どうかしたか?急に黙り込んで、、、」
『、、、ん、あぁ!お前をどんな罪状で切符切るか悩んでてな!とりあえず賭博罪でいいか?』
「ふざけんなよ!なんで賭博なんだ!」
『お前人質が逃げないことにかけて強盗してたんだろ?じゃあ賭博罪だな』
「絶対違ぇだろ!!!」
そんな会話をしながら、犯人を車に乗せ運転を始める
、、、はぁ、きっと青先まだ署に居るよなぁ
あの俺に対する言葉、気のせいだったり、、、しねぇかな、、、
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コメント
2件
ほんとに好きです... シリアス好きなのまじで分かります!推しが悲しんでる姿がみたい...