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チョロ→→→→←カラ
実らない恋
地雷な方は森へお帰り
【チョロ松視点】
嗚呼 神様、ごめんなさい
僕は1つ上の兄に恋をしてしまいました
ずうっと抑え込んできた気持ちがはち切れそうで、
とても とても 苦しいのです
もう7月か、と縁側で晴天をボーっと眺める
もうこの穀潰し生活は夏を何回迎えているのだろうか。
「仕事、就かなきゃなあ。」
痴れ言を呟く。
「ノンノンブラザー!せっかく今という𝑷𝒂𝒓𝒂𝒅𝒊𝒔𝒆があるのに、それを楽しまないなんて人生の負け組だぞ〜〜?」
アホか、お前は。
「負け組なのは元々からだよ、にしてもお前、ほんっとに清々しいほどのクズだよね、天性のクズ。」
「ン〜?それはオレ達六つ子全員に言えることだろう〜?」
「正解」
そう、僕達は同世代カースト圧倒的最底辺、かつ暗黒大魔界クソ闇地獄カーストなのだ。救えない。
「、、アイス持ってきたけど、食べるか?」
「気が利く〜、ありがとう」
良い現実逃避の材料を持ってきた。
「あ〜、もうどうでもよくなるくらい美味しいよ〜」
「夏のアイスは格別だな。」
ぽたり。アイスだった液体が服に落ちる。
「やばっ、結構時間経ってたから溶けてきた、、」
「ジーザス!」
二人で無我夢中に食べる。
ふとカラ松に視線を向ける。
垂れないように下の方を舐めている。
待って。 駄目だ。
一気に顔が火照る。
目が合った。
「どうしたんだ?随分熱い視線を感じるんだが、、、」
動けなかった。
そう、僕はこいつのことが好きだ。
今までに何回も諦めようとしたが、僕の頭は本当にどうかしているようで、いつまでもこいつが好きだ。
「チョロ松、、、何だ?その視線は、なんというか、、、まるでラバーズに向けるかのような、、、」
カラ松が目を逸らそうとする。
が、またこちらを向いた。
「キス、したいのか?」
僕は頷く。
いつの間にかアイスを土に落とし、僕達は物置小屋に隠れていた。
小屋の中はあまり隙間がない。
それ故、互いの息がかかるくらいに顔が近い。
「チョロ松、、、」
ぼんやりとした目で問いかけてくる。
これは期待していいのか?
両思いなのか?
どちらにせよもう戻れないところまで来ているのは確か。
兄の唇を奪う。
長いキスをする。
離れたときには汗で顎に雫ができていた。
「これ、なんだか頭がふわふわするな、、」
へにゃりと笑う兄。
まだ足りない。
もう一度キスをする。
さっきのとは違う、舌を入れるキス。
ディープキス、とでも言うのだろうか。
嗚呼、好き、好きだよ、カラ松兄さん。
少し意識が朦朧とするところでまた唇を離した。
ハア、ハア、吐息が混じる。
「カラ松、僕お前のことが、、、
「やめろ」
遮られる。
「言うな、、」
カラ松は目を見開いてこちらを見ている。
、、そうだよな。 男同士、ましてや兄弟。
拒まれて当然だったんだ。
「、、う、、、、」
あれ、僕、泣いてる。
「ごめんなさい、、、、ごめん、、なさいッ、、、、」
何故かカラ松も泣き始めた。
「オレこそごめんな、、、、、、ごめんなぁ、、、、、」
しょっぱいキスをする。
苦しい、苦しい苦しいキス。
ごめんなさい。
貴方を愛してしまってごめんなさい。
【カラ松視点】
二人で元の関係値に戻る事を約束にあの日の行為は終わった。
、、オレもチョロ松のことは好きだ。
愛してくれるなら、なおさら。
好きだ、好きなんだ。
でも、
伝えてしまったら、いつか終わりが来てしまうだろう?
それが、怖くて、怖くて仕方がないんだ。
そんな理由で大事な弟を傷つける俺は、本当に最低なんだ。
クズなんだ。
ごめんなさい。
弱い兄で、ごめんなさい。
こういう恋がとてつもなく好きです
最後までお付き合いいただきありがとうございました