没あげとくねん
🍷→店長
夜のお店
俺、ヒロはとあるゲイバーでバイトを始めた。
メンバーには言ってはいないけど、俺は恋愛対象が男のゲイなのだ。
お客としてここの店に行きたかったけど勇気がなかったからバイト先として気軽に来れるような環境にして出会いを待ってる。
ついでにお金も……って感じ。
🍷「いい感じの男いたぁ?」
🐑「んー………どーだろw」
ここの店長はラフな感じのいい人。バイトの動機もちゃんとこの人には喋ってるから協力してもらっちゃってる。
🍷「ひょいひょいお持ち帰りするような男はダメよ?クズだから」
お客に出すカクテルを作りながら店長は言う。
俺はははっと苦笑いをしながらお客さんの顔を見回す。
俺のタイプの顔面はいないけど、今この場にはすぐに持ち帰るような男はいない気がする。
俺、男見る目ないからあれだけどw
🐑「………出会いって難しいね」
🍷「もぅ〜乙女かっ!」
店長に背中をバシバシ叩かれて内心涙目になる俺。
そんな俺を助けるかのように店の扉を開ける音がした。
🍷「あ、やっときてくれたぁ〜♡」
カウンターから抜け出しそのお客に向かう店長。
反応的に店長オキニのあの人かな?
そう思ってその人がいつも頼みそうなお酒を並べようとする。
🍷「ヒロくん!見て見て〜このイケメンっ!!!」
🐑「は、………い…」
店長が紹介した男を見て俺はひゅっと喉が閉じる。
🎸「………こ、んばんわ?」
なんで…………なんで同じメンバーであるうりさんがゲイバーなんかにいるの…?!!!!!!!!
🍷「イケメンでしょ〜♡?昼間会ってめっちゃ誘ったのよ、ヒロくんが好きそうな顔面だったから♡」
🐑「ててて店長ッッッ!!!!////」
確かにうりさんの顔タイプだけど!!!!!!
本人にバレたくなかった!!!!!!(泣)
てか俺がゲイバーで働いてることバレたじゃん。終わった。
🎸「……w、へぇ〜…俺の顔、好きなんだ?」
🐑「ぅッ…///ぁあ…//」
🎸「それじゃわかんねぇーよ?w」
🐑「す、きッ…///です……///」
うりさんの意地悪でそう言わせられた俺は茹でダコと同じくらい顔が熱い。
こんなんもうほぼ告白じゃん
🎸「可愛い……もっと近くで見る?」
🐑「ふぇ?!///」
🎸「店長この子持ち帰っていい感じ?」
店長駄目って言って!!!
🍷「いいわよ〜♡ファイトよ!ヒロくん♡」
ほいほいお持ち帰りするような男はどうだの言ってたじゃん!!!(泣)
🎸「じゃ、行こっか」
🐑「ぅぇッ…//、待って、着替えてくる…//」
🎸「じゃあ外で待ってる」
🐑「ん…//」
絶対問い詰められる奴じゃん……と肩をすくめるが開き直った方が後が楽そうだ。
ちゃちゃっと私服に着替えて荷物をまとめて外に出るとうりさんがスマホを片手に店の壁に寄りかかっていた。
いつもカッコイイけど店のライトがスポットライトみたいにうりさんに当たっていて雰囲気からカッコいいが滲み出ていた。
🎸「お、きたきた」
🐑「お、お待たせ……」
🎸「じゃあ行こっか」
🐑「うん……」
何処に行くかわからないけど先を歩くうりさんの後ろをついて歩く。
🎸「ヒロくんはさぁー………」
🐑「、うん……」
🎸「男が好きなの?」
🐑「……………………ぅん」
突然立ち止まってうりさんは言った。
俺は気持ちがられることを覚悟して、正直に答える。
🎸「そっかぁ…………」
🎸「俺、別にゲイって訳じゃないけどヒロくんのこと好きだよ。」
🐑「えっ………///」
🎸「ヒロくんが良かったら、だけど俺と付き合わない?笑」
🐑「……俺でいいなら…」
🎸「!…ははwよろしくな!」
🐑「うん……!! ///」
コメント
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ぎゃぁぁぁ好き~
いやもう好きすぎます。うん。まじで口角どっかいったし…どうしてくれるんですか!?