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嬉しいご報告の雑談させていただきます🙏
まさかのこの作品、閲覧300超えちゃいました💦
なんと、続きを考えておりません‥!!
早急に続きを書かせていただきます❦
閲覧ありがとうございます❦
作品どうぞ
ーーー
ここは、県内でも有名な男子校。
伝統と規律を重んじる学校で、校門をくぐれば見渡す限り男子、男子、男子。
朝の登校時間も男子。
昼休みも男子。
放課後も男子。
文化祭の実行委員も男子。
生徒会も男子。
先生だってほとんど男子。
そんな学校だった。
だからこそ、生徒たちは毎日のように同じことを言っていた。
「華がない……」
「いやほんまにな」
「青春って何なんやろな」
「漫画みたいな出会いとかないのかなぁ」
そんな会話が聞こえるのも日常茶飯事。
もちろん恋愛なんて夢のまた夢。
そもそも出会いがない。
誰もがそう思っていた。
――あの日までは。
四月。
桜がまだ少し残る春の日。
始業式の日だった。
体育館には新入生たちが集められていた。
その中で、一人だけ異様に目立つ人物がいた。
「……え?」
「は?」
「ちょ、待って」
「誰やあれ」
ざわざわ。
ざわざわ。
静かな体育館に小さなざわめきが広がっていく。
理由は簡単だった。
その人物が、あまりにも可愛かったから。
ふわりとした水色の髪。
透き通るような白い肌。
ぱっちりとした瞳。
小柄な体格。
柔らかそうな雰囲気。
遠目から見れば完全に女の子だった。
「え、女子おる?」
「いや男子校やぞ!?」
「でも女子にしか見えへん!」
「可愛すぎやろ……」
その人物――ほとけは、周囲の視線など気にすることなく座っていた。
ただ静かに。
大人しく。
それだけなのに目立ってしまう。
入学式が終わる頃には、ほとけの存在は学校中に広まっていた。
そして。
その知らせはある人物の耳にも届いた。
「はぁ?」
教室で椅子をガタッと鳴らしたのは、二年生のいふだった。
「めっちゃ可愛い新入生がおるらしいで!」
友達が興奮気味に話す。
「男子やけどな!」
「いや男子なんかい」
「でも女の子より可愛いらしい!」
「盛りすぎやろ」
「ほんまやって!」
いふは呆れたようにため息を吐いた。
どうせ噂だろう。
毎年こういう話はある。
少し顔が整っているだけで大騒ぎになるのだ。
そう思っていた。
だが。
昼休み。
中庭を歩いていたいふは、その考えを撤回することになる。
「……あ」
ベンチに座っている小柄な少年。
風に揺れる水色の髪。
優しそうな顔立ち。
そして。
隣でパンを食べている姿。
「……」
いふは数秒固まった。
「……ほんまや」
友達の言っていたことは事実だった。
可愛い。
めちゃくちゃ可愛い。
男子とか女子とか関係なく、とにかく可愛い。
しかも。
どこか見覚えがある。
「……え?」
そこでいふは気付いた。
その少年もこちらを見ていた。
ぱちぱちと瞬きをする。
数秒。
見つめ合う。
そして。
「……いふくん?」
「ほとけ?」
二人の声が重なった。
「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
中庭にいふの叫び声が響いた。
ほとけは慌てて立ち上がる。
「久しぶりだね!」
「久しぶりちゃうわ!!」
「え?」
「なんでお前ここおるん!?」
「入学したから!」
「そらそうやろ!!」
いふは頭を抱えた。
幼馴染だった。
家が近くて、小さい頃は毎日のように遊んでいた。
だが中学進学で学校が分かれ、最近はあまり会っていなかった。
だから気付かなかった。
こんなにも成長していたことに。
主に顔面が。
「なんやその可愛さ!」
「え?」
「自覚ないんか!?」
「ないけど……?」
「終わったなこの学校」
「なんで!?」
ほとけは首を傾げる。
その仕草ですら可愛い。
いふは嫌な予感しかしなかった。
そして。
その予感は見事に的中する。
翌日。
朝。
ほとけの教室前には人だかりができていた。
「ほとけくんおはよう!」
「今日も可愛い!」
「頑張って!」
「これお菓子!」
「え?」
「え?」
本人は困惑していた。
だが周囲は大騒ぎ。
完全にアイドル状態だった。
「何これ……」
教室に来たいふは遠い目をした。
まだ二日目である。
なのにこの人気。
おかしい。
「いふくん!」
ほとけが嬉しそうに駆け寄ってくる。
「助けて……」
「やろうな」
「みんな優しいんだけど、なんかすごい……」
「せやろな」
いふは即座に理解した。
ほとけ本人は気付いていない。
だが周囲は気付いている。
可愛い。
とにかく可愛い。
だから集まる。
そして守りたくなる。
それが問題だった。
「ほとけ」
「なに?」
「一人で行動するな」
「なんで?」
「危ないから」
「?」
意味が分かっていない顔だった。
いふはさらに頭を抱える。
この天然さも危険だった。
放課後。
事件は起きた。
ほとけが図書室へ向かっていた時だった。
「ほとけくん!」
「ん?」
声を掛けてきたのは上級生。
三年生らしい。
「学校案内しようか?」
「え?」
「困ってるやろ?」
「いや、大丈夫です」
「遠慮せんでええって」
ぐいぐい距離を詰められる。
ほとけは少し困った顔をした。
その時。
「何してるんですか先輩」
低い声が響いた。
振り返る。
そこにはいふがいた。
「……いふくん」
「ほとけ、行くで」
「うん」
いふは自然にほとけの前へ立つ。
三年生は苦笑した。
「別に何もしてへんで?」
「ならええです」
「過保護やなぁ」
「昔からなんで」
そう言っていふは歩き出す。
ほとけも慌てて後を追った。
廊下を歩きながら。
「助かった……」
「何がや」
「なんか断りづらくて」
「もっと警戒せぇ」
「でも悪い人じゃなかったよ?」
「そういう問題ちゃう」
いふは深くため息を吐く。
ほとけは昔からそうだった。
誰にでも優しい。
誰でも信じる。
だから心配になる。
「僕、そんな危なっかしい?」
「めちゃくちゃ危なっかしい」
「そうかな?」
「そうや」
即答だった。
ほとけは苦笑する。
「でも、いふくんがいるなら安心だね」
「……」
「?」
いふは少しだけ視線を逸らした。
昔から変わらない。
この無邪気さ。
だから放っておけないのだ。
その日の帰り道。
二人は久しぶりに並んで歩いていた。
夕焼けが街を赤く染める。
「楽しい?」
いふが聞く。
「うん!」
ほとけは即答した。
「友達もいっぱいできたし!」
「それは良かったな」
「みんな優しいし!」
「……せやな」
「それに、いふくんともまた一緒の学校だし」
そう言って笑う。
その笑顔は昔と変わらなかった。
いふも少しだけ笑った。
「ま、何かあったら言えや」
「うん!」
「守ったるから」
「大げさだなぁ」
「大げさちゃう」
いふは空を見上げた。
これから先。
きっと色んなことが起こる。
ほとけを狙う人も増えるだろう。
面倒事だってあるはずだ。
でも。
それでも。
幼馴染として。
友達として。
守ってやりたいと思った。
そんな予感がした春の日だった。
しかし二人はまだ知らない。
数日後。
学園中を巻き込む大騒動が起こることを――
コメント
1件
**みぅ🤍🥀** 第1話からもうドキドキが止まらなかったよ…! 水色の髪のほとけくん、可愛すぎて男子校に華が咲いたみたい🌷 幼馴染のいふくんが自然に守ろうとする距離感、すごく好き。 中庭で名前呼び合うシーン、胸がぎゅってなった…。 続き、楽しみにしてるね。
ゲストさん
22
#青