バーン短編集

遠い、遠い、昔……とある勇者と悪魔がいた

勇者は悪魔を退き竜人の友を守った

勇者に負けた悪魔は殺されるのを覚悟したが勇者は殺さず手を差し伸べた

それから勇者と竜人と悪魔は違う種族でありながら共に助け合い旅をしたという…………

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あれからどれくらいの月日が経ったか、俺にはわからない

あいつらに先に死なれ長い間悲しみに明け暮れそして俺は誓った、もう誰にも心は開かないと

なのにそれなのにあいつはクルドのように人の心に土足で入ってきては俺に「俺たちっていいライバルだよな！」と…………

……クルド、ドラン……全て、全て、貴様らのせいだ

貴様らさえいなければこんなに苦しむことはなかったのだから