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思いついたド/ズ/ル/社ストーリー

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思いついたド/ズ/ル/社ストーリー

4 - 殺し屋パロ。🍆☃️&🐷🍌③

♥

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2022年09月08日

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続き。


🍌side


明日…と言うより今日の任務に備えて。

早めにシャワー室を後にし、寝床に着いた。



🐷「それじゃ、おやすみ。」

🍌「ん、おやすみ…」


部屋にひとつしかない布団。

ぎゅうぎゅうになって寝るけど、嫌だとかそんな感情を抱いたことは無い。

なんなら隣に誰かがいてくれるのは、少し安心する。

伝えるつもりは無いが。


目が覚めてからのことはなるべく何も考えずに。

疲れがそっと瞼を落とした。


目が覚めた。

覚めたくはなかった、けど。

布団から出て支度をする。


🍌「……はぁ、」


幾度目かの溜め息。

彼が起きてくるまでだけの秘密。

替えのスーツを身につけ、ネクタイを締めた。


何時の日か、🍆が「🍌の細い身体によく似合うね」と微笑みを浮かべて言ってくれた。

その表情が恋しくて、忘れられなくて。

当時は少しゆとりがあり過ぎたこのスーツも、今となってはもう少し綺麗に着こなせているだろうか。

あと一度でも褒めて貰えたら、もう死んでもいいかもしれない。


🍌「……」


外は雨雲が立ち込めている。

貴方を手にかける日。

涙は、胸の奥にそっとしまって。


🐷「…準備、できたよ。」

🍌「自分もできた。」

🐷「ゆっくり行こ、ね。」

🍌「ありがとう、」


湿気で冷たくなったドアをそっと開けて、目的地に向かって歩き始めた。





🍌「ここ、何処かで……」

🐷「俺も同じ気がしてる。」


着いたのはこの辺りで一番高い雑居ビルの屋上。

一番高いのに何故か目立たないそのビルには、目眩がするほどの見覚えがあった。

ここから見える、あの景色もこの景色も全部。

全部何処かで……


🐷「リロードだけしとかねぇと、よいしょ」

🍌「あぁ、そうだな」


手元から銃を取り出し、弾を入れた。

かちゃり、という小気味いい音がどうしようもない切なさを煽る。

弾を入れる方法も、🍆に教えて貰ったんだっけ。



ターゲットが来るまで、ただ景色を眺めて心を落ち着けていた。

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コメント

2

ユーザー

やばいやばいやばいやばい、、、、

ユーザー

言葉の表現が繊細でなおかつ多種多様でなんかもう、惹き付けられました()

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