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テラーノベル(Teller Novel)
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iris 青 ×黒

地雷注意

※今回R無し、次回R(かも)









青 「っくぁ〜〜、!!」



エゴサをしていた手を止め、声が上がった方向を見ると、上を向いてごくごくと水を飲み干すまろ。

髪からは水が滴っていて、その水滴を肩にかかったタオルが吸い取る。




黒 「..髪乾かしてから来いって言うたやん、」

青 「んふふ〜っ、これぞ水も滴るいいまろっ!」

黒 「ん〜..風邪ひいても看病せんからな〜、?」

青 「まろ無敵なんで!!!」



ふふん、と自慢げなまろに、呆れ顔で返しておく。



青 「んんん..??、暑いよぉぉぉ、」

黒 「はぁ、?なに、熱でもあるん??」

青 「ええないやろ!まろ無敵なんやで!?」

黒 「無敵とか関係あらへんやろ〜、ほら、こっち。」

青 「えぇぇー、??」



まろは真冬には完全に合っていない、少し薄手の服。

ちなみに俺はこたつに入って何枚も厚着をしてその上から毛布をかけて…みたいな。

俺もそこまで過保護な自覚は無いけれど、髪も乾かしてない薄着のまろが暑いとか言い出したら流石に心配し始める。



…まぁ、これでも好きなやつやし。

絶対本人の前では言わんけど。




黒 「前、座って?熱はかる」

青 「ん、はーいっ」

黒 「…..ん、…?」



大人しく正面に座ってくれたまろに近づいて、2人分の前髪を上げておでこを合わせる。

片手だけではまとめきれずに落ちてきた髪が、冷たいしくすぐったい。



青 「ちょ、あにきっ…!?」

黒 「..熱、多分ない、けど…髪冷たい。」

青 「それはごめんやから、!1回離れよ?ね、?w」



確認のためそのままでいると、急に拒み始めるまろ。

こころなしか耳が少し赤い気がして、いつもは押されっぱなしだから、少し気分も良くなる。

ちょっとからかってやろうか。



黒 「んー…まだわからんもん、w」

青 「わかったからぁ〜..!!」

黒 「..まだくっついてたいの、あかん?」



まろはこれに弱いのを知っているから。鼻の先にはまろの顔、そこで上目遣いをしてみる。

自分の顔は想像するとキモイからもう気にしたら負けや、こんなん。



青 「、!なぁに、今日は大胆やん、?」

黒 「そーいう気分なだけ、えーやろ?」

青 「..あぁーっ、ほんまずるい、俺がその顔弱いの知っとるくせに、w」



少し照れたように笑うまろに、今日は勝てたと勝ち気になっているところ。

急に視界が暗くなる。



黒 「…ん、っ、!?」

「、ん、ぅ…んっ、」



途端降ってきたキス。

それに俺は対応することなんてできるはずもなく。

抵抗なんてしてもまろには無意味だと知っているからか、ただただ優しくて甘いキスと、そっと抱きしめられているこの感覚に身を委ねる。



黒 「ぷはっ…ん、んん、!!」



1度離れたかと思えば、角度を変え、休む間もなくまた舌をねじ込まれる。

その後も何度かキスが落とされて。

一瞬の隙に息を吸っておかないと、酸欠でおかしくなってしまいそう。

分かっているけど、キスと一緒に溶けていく脳は言うことを聞いてくれない。


脳がふわふわして、宙に浮いているような__



黒 「ッ、ぷはッ…はぁッ、はふッ、」

青 「んふ、ごめん、大丈夫、?」

黒 「…心配なんてしてへん癖に、」

青 「えぇ〜?w」

「やって、顔まっかのあにき可愛いんやもん〜、w」

黒 「可愛ないわ、」



笑みを含んだ顔のまま彼はそう言い、それと同時に手が伸びてきて。

髪を梳いたと思えば、頬を撫でてくる。

反省の気など毛頭ないような、なにか企んでいるような顔。

本当に悪趣味だよなとか思いつつ、本題から逸れていた事を思い出す。



黒 「まろ、はい。」



隣に手を置き、こたつに入るよう促してみると、案外大人しく隣に入ってくるまろ。


いや、なんで隣なん、とは思ったけど。



青 「…んーー、あつい」

黒 「..なんではいったん」

青 「あにきの隣だったから、?」

黒 「…ッw まろの思考回路小学生やんww」

青 「まろ小学生ちゃうから!!ww」

黒 「普段ぽえぽえしてる奴がなに言うてるんw」

青 「んぐ、….じゃなくて!!」

黒 「じゃなくて?」

青 「こーいう話したかったんじゃなくて〜、」

「…ね、今日金曜日だよ、あにき、?」



急に声のトーンを下げたかと思えば口元に手を当てきて、何やら不敵な笑みを浮かべている。

もちろん意図は伝わっているけれど。

ここは、無言を貫いてみる。



青 「、あにき〜….」



不満気なまろを横目に置きながらだが、正直に言うと別に俺はそういう欲が無い。

というか乗り気なまろに合わせているだけであって、実際嫌いなんだと思う。

先に挙げた欲がないのが1つ。そしてもう1つは単純に寒いから。

わざわざ自分から寒くするなんて以ての外。このまま無言をかましながらこっそりこたつの中であったまれればそれが1番。



青 「なーんで嫌なん〜…!」



ボタンに手をかけながら不服げな彼。

..“ボタンに手を”かけながら。

周りを見るといつの間にか剥がされた毛布たち。

流石、エリートなだけある、とでも言おうか。



でもなんかムカついた俺は毛布に再びくるまる。




青 「あ〜!!毛布離してや、!」

黒 「俺嫌やねんて、寒い」

青 「まろがあっためるから、!!」

黒 「…えぇ、」


「いやや、じゃあな」


青 「ちょっ、どこ行くのあにき〜、!!」

黒 「寝るだけ、まろもはよ寝るんやで」



半ば強引にリビングを出て1人でベットインに成功。

自分で言うのもだが押しに弱いタイプなものだからこうでもしないと危なかった、多分。

まろが風呂に入っている時から暖めておいた布団の中はあったかい。


そのまま、すぐ眠りについた。

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