「_____きて、レ___」
「まだ寝させて…」
「レイ!起きて!」
「わかったよ……あ、アイラ…?」
目を開けるとアイラが覗き込んでいた。もしかして寝顔見られていた?もう遅いが口元をゴシゴシ擦る。
「おはようレイ、そろそろつくよ」
「起こしてくれたのですね、ありがとうございます」
「レイって寝ぼけると敬語外れるんだね」
「ちょっと、忘れてくださいよ!」
「じゃあ、敬語外してくれるなら忘れてあげるよ?」
「そのくらいなら…」
「ん、じゃあ忘れてあげるね」
これ忘れてくれない気がするけど、敬語を外して親しくなれるチャンスだから言わないでおこう。
「そういえば、船から出る準備しないといけませんね」
「そうだね、持ってきたもの少ないからすぐに終わるけど」
そう言って持ち物を整理する。持っていくものは地図と食べ物くらいでいいかな。持ち物を入れ終わった頃、コンコンとノックされた。
「ノルウェーに着きました、おいでください」
「わかりました」
バッグを持って部屋から出る。船員のあとをついていくと色々な人がいる港に出た。
「へぇ、ここがノルウェーなんだね。僕、初めてきたよ」
「見て回るのは後にして」
「ごめんごめん、まずはアイラのお兄ちゃんに会いに行かないとね」
そうは言ったものの、人が多すぎてノルウェーがどこにいるかわからない。どうしたものかと考えていると声をかけられた。僕ではなく、アイラにだが。
「アイス…久しぶりだべ…」
「お兄ちゃん?」
見てみると、ノルウェーがいた。
「んだ、よぐ来だな」
「レイに連れてきてもらったの」
僕の番かな。
「始めまして、レイリと申します」
「レイリ…最近できた島国か?」
方言が難しい。
「そうです」
「ん、ノルウェーだべ」
「アイス、なんでレイリと一緒なのさ?」
「ノルウェーに行くって聞いて…連れてきてもらったの」
「あぶねぇから来んなといったべ」
「だって、お兄ちゃん最近来てくれないから」
なんか、見せつけられてる気がする。気のせいかな。僕、観光したいんだけどな…
「レイリ…アイスを連れてきてあんがと」
「アイラは友達ですからね」
仲の良さアピールしておこう。
「アイス、今日は泊まっていいべ。久しぶりにたくさん話すんべ」
「わかった…レイも一緒に泊まっていい?」
嬉しいけど、ノルウェーは僕を警戒してるから泊めてくれるかな…
「アイスが言うならいいべ」
いいんだ。
「ありがとうございます」
「ん、そろそろ日が落ちるべ。速くいくべ」
そう言うとノルウェーはアイラの手を握っていく。そしてアイラは僕の手を握ってくれた、嬉しいな。ノルウェーの家が遠かったらいいのにな。
コメント
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ノーレ登場したぁぁぁ!!!かわちー!!!!!(空の彼方へ飛んでいく)