テラーノベル
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「ここにいて」
「え!?」
次の瞬間。
黒木君が走り出した。
「黒木君‼」
待ってよ!?
帽子の男も逃げる。
夜道。
人混み。
信号。
見失いそう。
「っ……!」
でも。
黒木君、 速い。
サッカーやってるから?
「待て‼」
珍しく大きい声。
黒木君、 本気だ。
男が角を曲がる。
その瞬間。
「うおおぉぉぉ!!!」
どこからか若武が飛び出した。
「えぇぇ!?」
「逃がさん!!!」
「なんでいるの!?」
「尾行してた!!!」
「何してんの!?」
若武が男に飛びつく。
でも。
「うわっ!!」
逆に投げ飛ばされた。
「若武!!」
「いったぁ!!!」
道路で転がってる。
その隙に。
男がまた走る。
「ちっ」
黒木君が追おうとした時。
「黒木‼」
上杉君の声。
振り返る。
上杉君と小塚君、 忍までいた。
「全員いるじゃん!!」
「若武が勝手に走った」
「追うしかなかった」
上杉君がため息ついてる。
「黒木!」
小塚君が叫ぶ。
「それ!」
「え?」
見る。
地面。
男が何か落としてた。
小さな銀色のチャーム。
星型。
「アクセサリー?」
私が拾おうとすると。
「待って」
また小塚君。
「触らないで、指紋取る」
「はい!」
反射で従った。
「……香水の匂いする」
美門君が静かに言う。
いつの間に来たの!?
「翼遅い‼」
「電車だもん、しょーがない」
美門君、 通常運転だった。
小塚君が手袋をつける。
そして。
チャームを見る。
「……これ」
「何かわかった?」
すると。
小塚君が少し目を細めた。
「裏に“R”って刻印ある」
空気が止まった。
「R?」
私が呟く。
その時。
黒木君の顔色が変わった。
「……嘘だろ」
え?
「もうやめてくれよ…」
すごく小さい声だった。
コメント
1件
うわ、この追跡シーン、一気に全員集合してる!若武が突然飛び出して「尾行してた」って言うのが思わず笑っちゃったけど、逆に投げ飛ばされて…そこからの小塚くんの冷静な対応が光ってたな。銀の星型チャームに刻まれた“R”、そして黒木くんの「もうやめてくれよ…」ってあの小さな声がめちゃくちゃ気になる。ここから何か黒木くんの過去に繋がるのかな。続きが待ち遠しいです!
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