「深登!早く行こ!」
お姉ちゃん?
「お姉ちゃん待ってよ!」
あれは中学生の私?
じゃあこれは私の昔の記憶?
「早くしないと置いていくよ!深登!」
お姉ちゃんっ!
私の姉はこの後。
「待って!」
ブーブー
「深登!危ない!」
「え?」
っ!
あれは…レオン様?
倒れる姉をレオン様が抱えている。
「っ!」
「起きたか。大丈夫か?深登」
「は、はい大丈夫です。」
今のは夢?
じゃあお姉ちゃんはこの世界に?
「あの、カイト様!お願いがあります」
「なんだ?」
「レオン様の御屋敷に行きたいです。今すぐに」
「わかった。ただ、無茶はするな。したら無理やりにでも連れ帰る。」
「はい!」
「これはこれは深登。なんの用かな」
「お姉ちゃん…、かぐやに会わせて。お願いします」
「そうか…!君はあの時の、わかった。今寝室まで」
寝室?
「かぐや、深登が来てくれたよ。入るね」
っ!そこに居たのはベッドに横たわるお姉ちゃんだった。
「お姉ちゃん!お姉ちゃん…っ!レオン様お姉ちゃんはどうしたの?」
「生きてはいる。ただ、かぐやは。いやちょっと待っていてくれ。」
数分後レオン様と戻ってきたのは私と同い年くらいの男の子だった。
「その子は?」
「かぐやの子供だ。」
「え…?でもありえないでしょう?姉がこっちに来たのは3年前ですよ?!」
「この子の名前はハルト。歳は約15。15歳の理由はかぐやが大量の魔力を注いだから。」
「ちょっと…すみません、状況が理解できてないです、 」
お姉ちゃんの子供…?15歳?
じゃあハルトは私の甥?
お姉ちゃんは死んでなかった?
「そうだ…ハルトの父親は…?」
「…俺だ」
レオン様が父親ってことは結婚してるの?
私の頭の中は疑問でぐるぐると回った。
その間もハルトは何も発さずに淡々と待っている
「深登、帰るぞ。これ以上は駄目だ。」
「わかり…ました…。」
今にも頭がパンクしそう。
分からなくて泣きそうになる私をカイト様はそっと抱きしめる。
お屋敷に近づくと戦闘音が聞こえてきた。
目に入ったのは燃えるお屋敷に数千の軍勢。2人で持ちこたえるアクアとロゼ。
「ハアハア」
「深登!大丈夫か。」
「アクア…ロゼ…!」
私の内側からバリンと何かが割れた音がした。
「バリア、クラッシュコア」
「ガハーッ!」
「空から援軍か?!体制を組直せ!」
「アサルト・ディメンション」
「深登!」
『深登様?!』
「ジ・エンド」
その瞬間辺りは無音になった。
「カイト様、お屋敷どうしましょう」
「あ、あぁ別邸があるそこに行くぞ」
「アクア、ロゼ乗れ」
さっきの力は私の?
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