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ノベルで1300文字って少ないんかな
おそらく僕は死んでいると分かった。
でもいくつかの疑問点が上がる。
地面が歪んでこの”ラクエン”に来た。死んでいるなら死因が分からない。
前に友理奈と行ったショッピングモールで現実世界の日本円が使えたのだろうか。
友理奈とのデートもどきの時に言っていた”現実世界に似せている”というのは現金やお店の風景に出ているのだろうか。
じゃあ僕はなぜ死んだ?どうやって死んだ?
まさかこれは幻覚?夢?
とは言っても友理奈の身体ではまともに行動がとれない。
もし今現実世界に帰って”僕北斗だよ~”ってケロっと学校に顔出せるはずない。もちろん、家族にも。
「な、なんでお前がここに……!」
なんだ?さっきから外が騒がしい。
部屋の窓から外を覗くとそこは別世界。
なんでか、有希が言っていた”死神”がいた。
大きな鎌を振り回し、無差別に殺されていく。
”天使”はどこだ。どうにもならないのか?
「おい!死神!!アタシが相手してやる!!!」
彼女は”死神”の前に立ち、宣戦布告していた。
勝てるはずないのに。
「有希、やめろ!!そいつは”死神”だ!!人間一人で敵う筈がない!」
有希の仲間が必死に叫ぶ。でも彼女は一歩も動かなかった。
「いいんだ。みんなが守れるのなら…」
有希はその言葉を最後にし、死んだ。
「有希…そんな……有希……いやだよ…」
身体はまだ友理奈だけど中身は北斗。
僕は友理奈の過去を知った。
”死神”は”天使”により制圧され、再び封印された。
なんで”天使”はすぐに助けに来なかったのだろうか。
そうしたら有希は助かったのに…。
「友理奈…」
突然、知らない人に話しかけられた。
誰だ…?
「はい…?どちら様……?」
「俺は有希の彼氏でな…交通事故で二人まとめて死んじゃったさ」
その男は有希の彼氏と名乗った。
「有希から伝言をもらっている。手紙だから受け取ってくれ」
「有希からの…手紙……?」
「そう、俺も中身は何が書いてあるかなんぞ知らねぇ。お前だけが知るんだ」
「あ、ありがとうございます…」
僕はひたすら走って部屋に着いた。
綺麗な白色の便箋は有希っぽくなくて少し驚いた。
『友理奈へ。私は友理奈に出会えて良かった。短い間だったがとても楽しかった。ありがとう。お前も、ここの世界が好きなら働くといい。真ん中の建物の最上階、そこにいる人に相談するといい。全然怖くないから大丈夫だ。』
何も変哲のない文があるだけ。
「ここで…働く…」
友理奈はここで働いているからこの後その最上階にいる人に声をかけに行ったんだな。
これ以上僕が友理奈でいたら未来が変わってしまうかもしれない。
どうにかして元に戻らないといけない。
確か、視界が歪んで…意識失って目が覚めたらこの様だ。
意識を失えばいいのか?
友理奈になってからは何度か寝たが進展なし。
寝る以外に意識を失う方法…。
電流で失神…、普通に怖いから却下。
何か、方法はないのだろうか。
この世界はスマホも使えない。だから調べることが出来ない。
いや、図書館があったはずだ。そこに行けば何か分かるかもしれない。
僕は手紙を持って図書館へ走った。