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日 常 。

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日 常 。

1 - 第1話

♥

285

2024年04月16日

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主人公はご自由にご想像してください。




小鳥達のさえずり……で起きる優雅な朝はない。

枕元で今日もうるさいアラームが鳴る

「あ゛ーーッ、うるさぃ゛」

アラームを雑に止めて時間を見る。

14 : 28 早すぎた、いや一般的には遅いのかもしれない。

でも、この生活に慣れた俺が起きるには早すぎる時間だ。

重い身体を起こし、カーテンをほんの少し開けてみる、子供達の笑い声や近所のお母さん達の話し声、一気に色んな音が耳に入ってくる。

こんな時間に起きた自分がどれだけ社会に適合してないか目に見えてわかる上に無性に虚しさが心に残る。

「…… 切るかっ!」

いつもの棚の1番上の引き出しを開けると鉄の匂いが部屋に充満する。

錆び付いたそれを取り出し左腕に刃を当てる。

ぐっと力を込め横に1本の赤い線を引いた。




外に行こう。

もう何ヶ月も外に出てないし、そろそろカップ麺も無くなる。

カップ麺なんてどうでもいいし、食べなくてもい、い。

でもふと外に出なくなっただけ

と言っても何ヶ月も外出してなかったし、テレビもネットも全く見てこなかった。

「何着ればいいんだろ、」

制服と数枚しか持ってない服に、薄めのカーディガン、それと部屋着。

何着ていくのが正解か分からずとりあえず間違えのない制服に着替える。

靴を履いて、スマホと財布を持ってドアノブに手をかける、

「いってきます。」

誰をいない空間に投げかける。

無意味だとわかっているけれどやめられない癖だ。




外は意外と明るかった

もう午後6時をすぎるから暗いとばかり思っていた。

誰もいない公園のベンチに腰をかける。

外に出て、初めて気づいたことがある。

俺めっちゃ体力ない!!

いや、確かに引きこもってはいたし、ベットからそんなに動かない生活だったけど数km歩くだけでこんな疲れるとは思ってなかったし、予想外のことにただただ呆然とする。

夕日が沈んでいくのを公園のベンチで静かに眺めた




20時を知らせるチャイムがなった。

チャイムにの音でハッとした。

日が沈んで約2時間、指先は冷たくじーんっとした。

春先とはいえやっぱり夜は冷える。

ベンチから立ち上がり、コンビニへ行く。

徒歩圏内なのだからそんなに時間はかからない。

コンビニに入りいつものようにカップ麺やら栄養食品やらを買い込む。

会計を済ませ、改めて自分が買ったものを確認してみる。

カップ麺、栄養食品、ゼリー、いちごミルク、アイス、菓子パン…… 、健康的でない生活でも割と生きれるもんだなと自分の生命力に少し感心を覚える。

夜の人気のなさは嬉しいような寂しいようなそんな気がする。

走早に家に帰った。

買ってきたものをそこらへんに適当に置き、ベッドにダイブする。

お風呂に入らないと、明日のバイトの予定を確認しないと、ご飯…はもういいか、今日の内にやらないといけないことが次々と浮かんでくる。

あ、でももう今日はいいか

後のことは明日の自分に任せよう。

自分が後悔するとしても今の俺にはやる気がない。

どうせ明日も同じように時間が過ぎるのだから、変わらない毎日が流れるのだから。

そう思い、目を閉じ深い眠りに落ちた。




今日もうるさいアラームの音で目が覚める。

今日も俺は、俺の腕の傷を上書きしてくれる誰かを、俺の虚しさを埋めてくれる誰かをずっと待ち続けています。

まぁ、どれだけ待っても無駄だけど



意味不、この先は勝手に想像してください。

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