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『正気か?!』
『そもそもあんたは、誰なんだ!』
『だから大月坂ウルだ!言うてんねん耳どないなってんねん』
大月坂ウルとなのった男は、大人達に対し怒鳴ったそれに対し大人達は、逆ギレをしてきた
『…』
『…ラウン?』
ラウンは、キレ散らかしてるウルという男の袖を掴んで闇を施した瞳でラウンは、男共に問いただした
『ん?なんや』
『…か?』
『あぁ???聞こえへんわもっと声はれ』
『…本当に楽も含め引き取るんだな?』
『男に二言は、あらへんよ』
『ならお前について行こう』
ラウンの言葉に対し大人達は、ざわつき始めた事を無視しウルは、耳を抑え縮こまる俺を抱き抱え大人達に鼻笑いをして式を後にした
『ほな、行くで』
『…?どこに?』
『そりゃ住む所やろ』
『どんなところだ?』
『え、病院』
『…』
『なんて?』
『病院』
『病院って怪我した人とか観るところの?』
『うん』
『病持ってる人が定期的に行くとこの?』
『そそ』
俺の頭は、イカレてしまったのか、はたまた耳が遠いのか男は、自分たちが住む場所は、病院だ、といった流石のラウンも目を点にして驚いていた。
『馬鹿にしてるのか?』
『何でそうなんねん』
『お家無いの?』
『だから病院で働き詰めやから家は、無いの〜』
『…』
久しぶりに双子らしい1面だと思った。2人してウルの言葉に対し驚きつつ内心引いている自分がいた。
『んでこの部屋言っても休眠室やけど』
『本当にここで寝るのか?』
『当たり前や明日からは、ちゃんと学校行きや』
『…』
3人の沈黙の間に痺れを切らしたウルは、若干キレ気味になりながらも口を開いた
『あぁもう!しゃーないやろ!働き詰めで家ある意味ないから解約したもんは、してもうたんやから!!』
《《…俺たち何も言ってない》》
『寝泊まりなんかしてバランスが偏ってしまわないか?』
『そんときは、そんときやろ』
《なってからは、遅いんだが…》
2人で顔を合わせ内心呆れているとウルは、鞄から何かを取りだしラウンへと手渡しで渡した
『…?』
『家が欲しいんやったらこれ渡すから探してきそれまでここにいるとええやろ』
『…俺達には、まだ早い』
『…💢』
『俺達は、まだ6歳だまだアパートを取るにも10年は、かかる』
『俺がおるやろ?料理本とかそこら辺は、買ってやるからやればええやろ』
《若干キレてるよね?》
『…』
引き離すようなウルの言葉にラウンは、俺を見た後ウルの目を真っ直ぐ見つめ答えた
『…らない』
『聞こえへん』
『俺は、良いかもしれないが楽は、愛情を知らない』
『…!』
ラウンの言葉にウルは、驚いた表情をすぐに戻し真剣な顔でラウンに問いを投げた
『どういう意味や』
『双子の妊娠は、望まれないそれは、獣人からしたら当たり前だ』
『…お…ラウン』
『だが母さんは、双子の俺たちの処分を取り下げ俺達を育てた。その時点で愛されるわけがなかった。そんな中双子であるにもかかわらず性格面共に頭にまで大きな差が生まれた。俺は、強気でカリスマ性の溢れるα気質に楽は、泣き虫で気弱、失敗も多ければ頭も悪くΩ気質に育った。育て方も何も変わらない双子にこんな大きな差が生まれたんだ。』
『…それを見た周りは、楽を要らんから消してしまえと言ってきた…ってとこか』
『…』
ラウンは、ウルの推理に黙って頷いた
『だからせめて楽の隣にいては、くれないだろうか』
『…言ったやろ?』
『『?』』
『俺がお前達を引き取ってん俺親やさね』
『…だから頼んでいるんだろう』
『だからこそやろぉ?!』
『…お兄さんは、何が言いたいのさ』
『親だからこそ頼ってすがって迷惑かけてなんぼや!いつでも一緒におるよって事』
『『!』』