主「本当だ!」
そこには此方では見たことの無い、綺麗な植物が咲いていた。
主「東の大地のやつかな?」
アモン「詳しいっすね!」
主「勉強したんだ!アモンと話せるようになりたかったからね!」
自慢げに髪を揺らし、満面の笑みでそう話す。
アモン「へへ、それは嬉しいっすねw」
アモン「じゃぁ俺は主様と言う綺麗な花がもっと綺麗になる様に頑張るっすね」
主「えっ、?!私が花だなんて、」
動揺したのか、綺麗な瞳が揺れ、恥ずかしそうに顔を手で覆い隠した。
アモン「主様は可愛いっすね!」
アモンが悪戯に笑う。
主「へっ、可愛いだなんて!アモンの方が可愛いよ!」
アモン「へ?俺が?」
アモンの頬が薄く色づく。
私はアモンの傷だらけの手を取って笑いかける
アモン「へっ、ちょ、!?」
主「貴方が居てくれたから私は消えずに済んだ」
主「本当にありがとう。」
アモンは頬が赤くなり、片腕で顔を隠した。
アモン「俺がドキドキさせる予定だったのに、俺がドキドキさせられてるっす、」
主「えへへ」
主は悪戯な笑みを浮かべ、アモンの手を握ったまま、庭を回る
アモン「あ、主様!?手、手!」
主「あははっww」
慌てふためくアモンが可愛くて思わず笑ってしまった
アモン「な、なんで笑うんすか!」
主「アモンが可愛いんだもーん!」
アモン「もー!揶揄わないでくださいっす!」
主「ごめんごめんw」
今日は私の番だと言わんばかりの笑みを浮かべる
すると
アモン「えいっ!」
主「うわっ!?」
アモンが私の手を引っ張った
私は転ける恐怖で目を瞑ったが、
主「へっ、!?」
私はアモンの胸の中にいた。
アモン「主様が悪いっすからね、俺ばかりにドキドキさせるのが」
アモンの鼓動の音が聞こえる。
アモン「俺は主様にドキドキさせられたからこんなに鼓動が早くなっちゃったっす」
主「あ、えっ、えへへw」
主「アモン、落ち着くね」
主「もうちょっとこのままがいいな」
アモン「、いいっすよ」
私達はしばらく抱き合ったまま沈黙が続いた。
主(いい、匂いする、)
主(庭かな、?いや、アモンだ、)
薔薇の香りの様な、甘く優雅な香りがする
主「あっごめん、」
主「安心しちゃって、」
アモン「大丈夫っすよ!」
アモン(、、相当苦しかったんだ、)
アモン(俺が主様の異変に早く気づいていれば、)
アモン(主様がこんなに追い込む事なかったのかもしれない)
アモン(1番近くにいたのに、俺は、)
アモン(なんで守れないんだろう、)
アモンの表情が段々暗くなっていく。
主「アモン、!?どうしたの、?」
主「私がアモンに触っちゃったのが嫌だった、?」
アモン「いや、違うんすよ、主様はなにも悪くない、」
アモン「俺の、せいで、」
苦しそうな顔をするアモンを見てられなかった。
主「アモンも、何かあるなら話してよ、」
主「私っ、アモンの主様なんだよ?」
アモン「本当に、違くて、」
俺が主様に心配させるわけにはいかない
アモン「主様!見てくださいっす!」
アモン「最近主様の為に育ててる花があるんすよ!」
俺はちゃんと笑えているかわからないが精一杯の笑顔で話を逸らす
主「ねぇ、?聞いてよ、」
アモン「あ、青色の薔薇っすよ!」
アモン「俺とお揃いの、、」
主「ねぇアモン!!」
主「そんなに信用できないかな?」
アモン「、、異変に早く気づいてあげられなかったのが、悔しくて、、」
主様の言葉でつい口が滑ってしまった。
主「アモン、私のせいで暗い顔してたんだ。」
主「大丈夫。ありがとう。アモンが私に寄り添ってくれるだけで嬉しいから」
アモン「っ、、」
主「この青い薔薇綺麗だね!」
主「私も首元につけようかな?w」
主様は話を逸らしてそうにっこり笑った
アモン「!」
主様は首元に口付けて囁いた。
『似合ってるかな?』
その笑顔が儚くて、今にも消えてしまいそうだった。
アモン「、、とてもお似合いっす。」
主「アモンとお揃いだねw」
そう微笑む主様からは可憐なエリカの様な雰囲気が漂っていた。
コメント
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首元に口付けてはえぐい近づけてです、、、