雪の日
有る森の奥、レンガと木で作られた家が有りました
その家主は狩人でした
その狩人は夜になると罠を仕掛け
昼には懐中電灯で辺りを照らし、ショットガンを構えながら森を歩き続けるのです
昼、フクロウは目を閉じ、寝ていました
その木の下、狩人は血眼になり、耳を澄ましながら歩いていました
ダダダ
と、動物が走る音が聞こえました
狩人はした方ヘ振り向いたと同時に
ガチャン
と罠に引っ掛かった音が森中に響き渡りました
狩人は近づきました
罠に引っ掛かった狼は紅の眼を光らせ、唸りながら目を見ていました
ガリッ!
モグッモグッ
ガリッ!モグッ
肉を噛み千切る音が家の中から聞こえます
その音は狩人が暖炉に身を寄せ、狼の肉を食べている所でした
そして何年か
殺され、喰われた母狼の子である、三つ子は穴に隠れていましたが、久しぶりに水彩で彩られたかのような美しい空と木々を見ました
そして狼の子供は育っており、立派な狼となっていました
狼達の記憶には、穴に隠れた時、微かに聞こえる母狼の悲鳴と掻き消すような猟銃の音、そして散歩のとき見たレンガと木で作られた家しか有りません
ですが、狼達は其れで十分でした
記憶を辿りながら、レンガと木で作られた家に辿り着きました
狩人は呑気に寝ていました
狼達はガラスを割って侵入しました
音で起きた狩人は狼達をみるなり、猟銃を手に取り、弾を詰めました
3匹の狼は眼に殺意をこめながら跳び掛かりました
狩人は咄嗟に発砲し、1匹の狼に命中しました
そしてもう1匹を撃とうと猟銃を構えた時
ガブッ
と、狩人の首を噛み千切ろうとしました
牙と首には血が付き、狩人の抵抗は段々と弱くなり、最終的に狩人は首を噛み千切られてしまい、倒れてしまいました
狼達は撃たれた狼を咥え、去りました
そして、3匹の狼がある程度離れたとき、狩人は目を開け、弾を補充し、もう一度狼に狙いを定めました
バン!
3匹の狼の内1匹に命中しました
他の狼は此れに気がつき、首を狙って跳び掛かろうとしました
狩人は跳び掛かろうとした2匹の内1匹に狙いを定め発砲しました
キャン!
痛々しい悲鳴をあげながら地面に叩きつけられ、残りの1匹も撃たれ、死んでしまいました
狩人は息を荒げながら家に戻ろうとしました
ですが、力尽き、玄関前で死んでしまいました
おひたしおひたし…
コメント
2件
最後のおひたし何やねん((