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kzh side
kne「とりあえず授業中はここにいてね?」
そう連れてこられたのは生徒会室とか言うところだった。
kne「今はあんまり忙しくないから人も来ないはず、絶対誰か来ても出ちゃダメだよ?」
kzh「うぃーす。」
俺が住んでいる場所とは全く違うな。
こんな若いやつに大量の紙を押し付けたりなんかしてない。
kzh「kneはなんでこの仕事してんの。」
不思議でたまらなかった。若いのに、
kne「先生から頼まれちゃったの。僕、人からのお願いごと断れないタイプでさ。」
kzh「…ふーん、変わってんね。」
普通こんなめんどくさいこと断るだろって思った。
俺が吸血鬼だから分からないだけだろうか。
kne side
kzh「変わってんね。」
そう言われた瞬間ひやっとした。
だって、こんなにはっきり言われたのは初めてだったから。
いつも遠回しに言われるだけ。人間ってほんとそういう所ずるいって思う。
kne「そうかな笑人間はこういう人沢山いると思うよ?」
彼が吸血鬼だからそんなこと言わないのだろうか。
僕はkzhが必要だって思った。
これから先も変わるために。だからこそもっと君を知りたいって思えたんだ。
kzh side
kne「ここがトイレで、ここがキッチン…」
ちっちゃい。第一印象がそれだった。
ほんとに失礼だなど自分でも心底おもう。
kne「なんか不満そうな顔してるね笑
高校生の一人暮らしはほんとに小さなおうちなんだよ。」
kzh「俺の住んでた場所と全然ちがう。」
俺のわがままも笑いながら受け止めてくれた。
人間ってこんなに優しいやつばかりなのか?
…kneなら少し信じてみてもいいって思った。
kzh「…俺kneが屋上来てくれてよかったかも。」
kne「え?なに急に笑」
kzh「人間って吸血鬼に差別するやつばかりだって思ってたからさ。kne全然しないじゃん。」
kne「まあ、そうだね。…不思議?」
kzh「めちゃくちゃ。」
kne「そっか笑よく言われる。」
kne「僕もkzhを見つけてよかったって思ってるよ。」
人間が吸血鬼に喜ぶことなんてあるのか。
kzh「ほえー、なんで?」
kne「んー、恥ずかしいから言わなーい!笑」
kzh「は、ずるいんだけど!!」
kne「いいからさっさとお風呂入ってきてよ笑」
ちょっとだけこの生活が楽しいと思った。
たったの一日だけなのに。