戦争の余波で荒れた街の裏路地。
処刑のように首を切り落とされた女性の死体が、ゴミと一緒に捨てられていた。
その死体に、“ギロチンの悪魔”が興味を持って憑依した。
理由は単純――「切断の形が美しかったから」。
憑依後、首がないため最初は喋ることもできず、
傷口の中で金属の刃がぐるぐると回転して新しい“口”を形成した。
以後、言葉を話すたびにガリガリと金属の擦れる音がする。
数年後の夜、通りすがりの公安隊員が見つけたとき、
ギロチンの魔人は、周囲に散らばる複数のギャングの首を並べて、
静かにそれを“観察”していた。
「……落としたら、静かなった。静か、好き」
当初は処分対象だったが、マキマの命令により保護・管理対象に変更。
その後、デンジやパワーと同じ班で“日常任務”をこなすようになる。
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