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「よし、閉店作業も終わったし帰ろっか。」
「お疲れい!今日もご苦労さんです。」
奏斗と2人でお店の鍵を閉めて帰路につく。
「今日の夕飯なにかな~?」
「昨日は麺だったから今日はご飯がいいな~。」
腹減った~って言いながら歩みを進める奏斗。
「今日の当番はセラフやっけ?」
「そうだね。」
「帰りに2人でスーパー寄って帰るって言ってたわ。」
「今頃2人でキッチンに立ってるんかな笑」
「たぶんね~笑」
最近奏斗はアキラの事務所に入り浸ってるらしい。
カフェには顔出すくらいなのに。
最近はゲームに誘っても断られるし。
…なんかわからんけどモヤモヤする。
なんで俺のところには来ないん?
俺なんかした?
忙しいって言う割にはアキラの事務所に頻繁に行ってるらしいし、後輩とゲームしたりもしてるみたいだし。
俺、避けられてる?
別に奏斗がどこで何をしてようが俺に決める権利はないんやけど…。
「雲雀ー?ぼーっとしてどうした?」
「…あー、ちょっと考え事?」
心配そうにこちらを覗き込み、俺の目の前で手を振って様子を伺ってくる。
「なんか悩みごとでも出来た?」
「いや、そんな悩みごとって程じゃないんやけどね。」
「大丈夫?何かあったら話聞くよ?」
奏斗には言えないだろこんなこと。
なんで俺のところには来ないん?
なんで俺の誘いは断るん?
後輩とはゲームするのに俺とはしたくないん?
…って、俺はお前の恋人かよ。女々しい。
どうせ奏斗の気まぐれ。
俺が何かした心当たりもないし。
今だっていつも通りだし。
ただ、ちょっと…ほんのちょっと、寂しい…
気がするだけ。
「んんー、平気!さんきゅーな!」
「そう?ならいいけど。」
不思議そうな奏斗を横目にある提案をしてみる。
「もうすぐ着くし、家まで競争しようぜ笑」
「よーいどん!」
「はぁ!?」
「行きなり言い出して先行くのはズルいだろぉ!!」
遠くから文句を叫ぶ声がする。
ほら、こうやって文句言いながら着いてくるのはいつも通り。
避けられてるなんて俺の気のせいだきっと。
モヤモヤを吹き飛ばすようにもうスピードで家の玄関まで走った。
「っしゃあ!俺の勝ち~笑」
「今度ジュース奢りな!」
「ズルしたから雲雀の負けですぅ~!」
数秒差で追いかけてきた奏斗は不服そうにそれでいて楽しそうに反抗してくる。
「なんでだよ!ちゃんとよーいどん!って掛け声したじゃん笑」
「よーいで走り出してたからフライングですぅ~!」
「いーや、どんで走り出しだね!」
「いーや、絶対よーいで1歩目出てた!」
お互い息を切らしながら、 やいのやいの言い合って家の中へ入る。