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今回はいるなつです!
地雷様、純枠様はお帰りくださいm(_ _)m
オチは全く違うけど、「バースデイ」という漫画の 「ひと殺し天使」というお話を参考に書きました!
・いるまくん目線
・2人とも小学6年生くらい
それではスタート!
━━━━━━━━━━━━━━━
昔、こっそり外に出て遊んだら母さんにこっぴどく叱られた。 母さんは「外は危険がいっぱいなんだよ?」と叱った。
それから俺は飼ってた犬のペットゲージに閉じ込められるようになった。それが俺の普通だし、何も思わなかった。…ただ少し、居心地の悪さを感じた。
︎︎︎︎ ︎︎︎︎ ︎ ”現在、世界を騒がしている「ひと殺し天使」たちは日本各地にも出現している模様です。戸締りに気をつけ、外出を控えてお過ごしください︎︎゙
︎︎゙ガラガラ
茈「…母さん、ポチ?」
赫「…」
血だらけで横たわる母さんとポチの隣には、俺と同い年くらいの男の子がいた。
背中に付く翼のようなものは赤く染まっている。
茈「お前が母さんたちを殺したの?」
赫「… ( 頷き」
茈「へぇ、そっか」
茈「…あっ、腹減ってない?」
茈「でも、その前に死体片付けねぇと…」
赫「︎︎…」
赫「…怒らんの?」
茈「…?」
茈「怒らんよ、w」
茈「人間はいつか死ぬんだって、 母さんが言ってたから」
赫「…そっか」
そう言うと、その子は床に座り込んだ。
赫「飯はいいや。」
赫「その変わり、俺とお話しよう?」
茈「へぇ。お前があの「ひと殺し天使」なんだ」
赫「まぁ、うん。」
赫「一応名前もあるけどね」
茈「なんて名前?」
赫「なつ。」
赫「お前は?」
茈「俺?いるま」
俺の手に視線を落としながら、なつが言った。
赫「…その手の傷は何?」
茈「あぁ、これ?」
茈「母さんがつけた」
茈「俺が悪い子だから」
赫「虐待?」
茈「なんそれ?」
茈「まぁ多分違うよ」
︎︎゙ぐうっ ( 赫のお腹の音
茈「…」
茈「やっぱ何か食べるかw」
茈「味噌と醤油どっちがいい?」
赫「︎︎…じゃあ、味噌。」
茈「熱いから気をつけろよ?」
赫「うん」
茈「テレビ見る?」
赫「どっちでも」
︎︎゙ピッ
”「ひと殺し天使」が東京の○○市に現れました。○○市にお住みの方たちは速やかに…︎︎゙
茈「あっ、俺のとこだ。」
茈「…」
茈「…なんでお前らは人殺してんの?」
赫「秘密」
茈「…」
茈「でも、少なくとも俺は嬉しかった」
赫「なんで?」
茈「母さんはよく俺を犬のゲージに閉じ込めてたんだ」
茈「でも今は入らなくてもいいし。」
赫「…」
なつは麺を口に入れながら、目だけをこっちに向けていた。
茈「…お前があの檻から救ってくれたんだ」
茈「ありがとう」
なつは最初こそ無口で素っ気なかったけど、過ごしているうちに少しずつ笑顔がふえた。
赫「ふんふ〜ん」
茈「︎︎…なんの歌?」
赫「俺の好きな歌、w」
赫「お父さんが教えてくれた歌なんだ」
茈「へ〜いい歌だな」
茈「…」
茈「…なつは俺を裏切らないよな?」
赫「なんで?」
赫「裏切らないよ」
茈「ならいんだ、w」
赫「俺さ、もうここに居られないかも。」
茈「…は?」
なつが来てから約2週間。
申し訳なさそうな顔でなつは言った。
赫「…もう人を殺す必要がなくなったから帰らないと行けないんだ。」
茈「…絶対?」
赫「うん」
赫「…正直俺も帰りたくない。」
赫「こっちのが居心地いいから。」
茈「…っ」
茈「じゃあここにいればいいじゃん…!」
赫「それはできん。」
赫「…ごめんな」
茈「…分かった、」
翌日。なつは飛んで帰るらしいから、ベランダに集まった。
赫「俺、そろそろ行くね?」
茈「うん」
赫「今までありがとう」
茈「うん」
茈「…」
茈「……なぁ、なつ?」
赫「ん?」
︎︎゙グサッ
赫「ッえ?」
俺はなつの翼に深く包丁を突き刺した。
茈「…これで飛べないし、帰れないね?、w」
赫「…なんっ…でッ」
茈「なつ。大好きだよ?」
赫「…あっ、」
︎︎゙バタッ
茈「あ、止血しないと」
俺は止血をして、なつを檻の中まで運んだ。
茈「あ、なつ?おはよ、w」
赫「…ぁ、」
檻の中で怯えるなつが無性に愛しく見えた。
茈「…母さんもこんな気持ちだったんかな?」
怯えるなつに近づいて、柵越しにキスをする。
赫「…っ」
茈「裏切らないって約束したよな?」
茈「だからさ、ずっとここに居てな、w」
何も無い、血なまぐさい部屋には、
微かな甘さと依存が残っていた。
コメント
1件
初めの暗い空気から、なつが現れるシーンで一気に引き込まれました。いるま君が「怒らないよ」と味噌ラーメン振る舞う不気味な優しさと、最後の翼を刺すシーンの切なさが強烈です。「裏切らない」って約束の重みが、檻の中のキスで回収される流れ、背筋が冷えました。母さんが檻に閉じ込めてた構図が、いるま君の中で歪な愛情として受け継がれてる…苦くて忘れられないお話です。