TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


「上着を脱がれて、蓮水さんは寒くないですか?」


「私は大丈夫だよ。こうやって君を抱いていれば、あたたかい」


抱かれていた腰がぐっと引かれて、身体がぴったりと密着する。


「うん……こうしてると、とってもあったかいです……」


「もっとあたたかくなるようにしようか?」


「どうするんですか?」首を傾げて彼に尋ねると、


「こうするんだよ」と、唇が重ね合わされた。


海から吹く風の冷たさに車へ戻ると、港を囲むように広がる街の夜景をフロントガラス越しに見つめた。


「こちらに顔を向けてごらん」


言われて、彼の方を向くと、


「君の瞳に夜景が映り込んで、綺麗だ」


助手席から伸ばされた片手で顎が捕らえられ、さっきよりも深いキスが落ちた。


「ステージの上にいる時から、ずっと君にキスがしたくてたまらなかった」


唇を離して、彼が口にする。


「ステージの時から?」


「ああ、君のウェディングドレス姿の美しさに、胸が高ぶって仕方がなかったんだ」


「……私も。タキシード姿のあなたが、素敵すぎて……っん……」


しっとりと濡れた舌先が下唇を横になぞり、誘われるように開いた唇に啄むように口づけられる。


「もっと口を開いて」


唇の隙から入り込んだ舌が、口の中で緩く絡みつく。


「君を、私だけのものにしたくて……」


「私は、もうあなただけのものですから……」



甘く蕩けそうなキスは、首筋を這い下りて、肩口を滑り胸元を辿った。

loading

この作品はいかがでしたか?

9

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚