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ピピピッピピピッピピ
『ん”ん”ぅ゛……あ”ぁ”』
いつものように怠そうに欠伸をして
いつものように飯食って
いつものように支度をする。
だが,今日はいつもとは少し違う。何故なら
『……今日入学式か。』
そう。今日は入学式があるのである。
『よし。行こ。』
そして今
『…行って来るね。』
誰もいない玄関にぽつりと呟いて
ゆっくりと学校に行こうと”していた”
そう。していたのである。【あの子】が来るまでは…
タッタッタッ
『?!?!』
少しづつ近ずいてくる足音と声に驚くと同時に、顔が見える様になり声の正体が分かって安心する
「おはよう!!!!」
『…….!!』(トントンさんか!!)
「ちぇ,驚いたら声出してくれると思っとったのになぁ。」
『…………?』(えー紙に字を書くだけでも言葉通じるでしょ?)
「ま、まぁ。…でもなぁ……その…」
「……好きな人の声ぐらい聞いてみたいやん、」
『?』(ん?なぁに?)
「いっいや!何でも無いわ!!」
【……好きな人の声ぐらい聞いてみたいやん、】 トントンのこの小さい呟きは僕には聞こえなかった…
みたいなテンプレでは無い。
まぁ可愛らしいヒロインなら
【ん?なぁに?】
と聞こえなかっただろうが僕の場合、
【ん?何かな?】
とか言いつつ心の中で〖あ、墜ちたな〗
という感じで確信しているのである。
あと1つ,何故喋らないか。については
所謂”萌え要素”というものだ。
簡単に言うと普段喋らないキャラが突然 【だっ大丈夫?】と声を出したらどうだ? ……キュンとくるだろう?それだ。
「山田さん…?行かんのか?」
おっと少し喋り過ぎた様だ!!
『…!!,………!!』(ごめん!!,少し考え事してた!!)
「そか!!ってはよ行かんと遅刻してまう!!」
『,!…!!..…!!』(え!ごめん!!早く行こ!!)
「おん!」
では諸君また会おう。