コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
こんなにも彼らは僕を頼ってくれているのに。期待してくれているのに。
僕はその期待に応えることすらできない
僕は周りから必要とされている存在なのだろうか
僕は生きていていい生き物なのだろうか
僕は誰かのためになれるのだろうか
答えは一つ
そんなとき彼らが手を差し伸べてくれた
今まで自分の感情を表に出してこなかったが、不思議と自然にそう思えた
彼らといると楽しいし、何より素の自分でいられる気がした。
彼らの中でも特に「きんとき」が大好きで大好きで仕方がなかった
優しいし、こんな僕にも周りと変わらず接してくれる。心の広い人物だ
きんときが僕の名前を呼ぶと自然と笑みが溢れる。幸せになれるんだ。
そんなことが続いていたある日、僕はふと
「きんときが好き」
という結論に至った
この感情に少々もやを感じていたが、少しそのもやが晴れた気がした。
きっかけはあの日
きんときが僕に告白した日
「ぶるーく…俺、ぶるーくのことが好きだよ。」
最初は訳がわからなくて、僕はその告白を断った。
br「いやいや…w僕男だよ?わかってる?」
kn「…っ、わ、わかってるよ…っそんなこと!いちいち言われなくても…十分すぎるくらい…」(泣)
いつもの彼とは想像がつかないくらい取り乱していて、僕も少し焦りを見せた。
彼が泣いているところは今までで一度も見たことがなかった。
kn「ごめん…でも、もう限界なんだ」
「俺って友達としてすら見られてないんでしょ…?w」
きんときは何故か全て分かりきったようにそう言った。
僕が彼らの前で「人間不信だ」という話は全くしていなかった。
それなのに彼は確信したかのように続けた
kn「ぶるーく…いつも俺が『俺ら、最高の友達だよね』って言っても笑うだけで肯定してくれなかったじゃん…w」
わけがわからなかった
何故それだけであの結論に至るのだろうか
あの問いに応えることで少しは僕も彼を信じられたのだろうか
あぁ、またやってしまった
これだから僕は嫌われるんだ───
br「ごめんね…」
これ以上彼を否定することが僕にはできなかった
否定したらまたあの日と同じ道を繰り返してしまう、そんな気がした
そんなことを思うと自然と涙が浮かび上がってきた
kn「っ…ぶ、ぶるーく!」
別れる間際、彼がまた僕の名前を呼んだ
br「どうしたの?」
できるだけいつもと同じように、同じトーンで、同じ表情で返した。
kn「ぁ……そ、の…」
「…抱え込まないでね、?」
br「…さぁね、w」
─
kn side
ぶるーくが悲しそうな表情をしていた
その表情が俺には酷く刺さった
彼はいつも明るそうに笑っているから?
悲しそうな表情なんて見たことがないから?
ぶるーくのことについて知っているから?
全部違う。
俺はあいつのことを全然理解できてない
あいつはいつも幸せそうに笑う
けどあの笑顔は本当の笑顔なんかじゃない
どこか悲しそうな、苦しそうな…そんな顔をするんだ
俺はあいつのことが好きだ。
だからこそそんな顔は見たくないしさせたくない。
ある日、俺は気持ちが爆発してこの想いを彼に打ち明けてしまった。
ぶるーくが謝ったあと、俺は少し嫌な予感がした。
どこか消えてしまいそうな声色だったから…
苦しそうな顔をしていたから…
泣いていた、から…?
「抱え込まないでね、?」
何も考えずにそう言ってしまった。
br「…さぁね、w」
後に、彼が苦しむことになることも知らずに