コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「私、愛されてみたかったんだ」
確かそんなことを言っていた気がした…。
微かに滲んだ記憶を遡る。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「いつも一緒に居てくれるよね!優しい!」
(微笑みながらお前はそんなことを言っていたな。)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あ!新しいスイーツ出てる…食べていい!?」
「いいが、ダイエット中ではなかったのか?」
「うっ…」
(あの頃は確か結局半分に分けて食べたな…。)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「私このお花大好きなんだ〜!!」
(確か ベゴニア という花だったな…綺麗だったな。)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「また付き合ってるって間違われちゃったね!笑」
(彼女と街へ行けばよく店員にカップルと間違われてよく割引にされていたな…。誤解を解くのに焦っていたあいつの表情を思い出す…。)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そんな他愛もない思い出ばかりだな…、
どれも暖かくて心地よくて眠ってしまいそうな程優しい。
俺はまた涙を流した。昨夜も泣いて目が腫れていたがそんなことはどうだっていい。
____ただ今は残った彼女の記憶に溺れていたいんだ。