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悪猫魔子(小説更新気分、低浮上
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「神聖ローマ!ハンガリーさんのお洋服着てみた
よぉ!どうかなぁ?」
イタリアがフリフリの洋服を着ながらこっちに走ってきた。すっごい似合ってる。可愛い。
でも俺は、
「なんだそれ…まぁ。似合ってるんじゃないか?」
そう返してしまった。本当のことを話せずに。
今日も。
「神聖ローマ!見てみて!お花の冠!あげるよ!」
…また。
「なんだよ。…まぁ貰っといてやる。」
…それがイタリアと楽しく話せるのが最後とは知らずに。
あの日。
「神聖ローマ!お話ってなあに?」
「…俺とローマ帝国にならないか?」
…ついに俺は話してしまった。ダメだとは思っていたのに。
「…ローマ爺ちゃんにってこと…?…ダメだよ!」
「なんでだよ!強くなりたいだろう!?もうこんな生活辞めたいだろ!?なぁ!?」
…まただ。俺はどうしてもイタリアに強く当たってしまう。
「…でもっ!ローマ爺ちゃんは強くなりすぎて滅んじゃったんだよ!?爺ちゃん…傷いっぱいで可哀想だったの。そんなのなりたくないよっ!」
あいつにはローマ帝国という祖父がいた。それは知っていた。断ることも。
「じゃあ俺。一人でなってくるよ。」
言ってしまった。
「…神聖ローマ!?…どこいくの!?」
「…最後に約束しないか?また俺がでっかくなったらここでまた会おう。」
「…じゃあっ!これっ!これお守りにして!」
渡されたのは小さな押し花だった。白と青の勿忘草のようだった。
「…ありがとな。じゃあ。俺も。」
渡したのは小さな鍵。なんの鍵かは知らない。でも俺にとって、とっても大切なもの。
「ありがとうっ!…頑張って!ボクっ!いつでも神聖ローマの味方だよ!…帰ってきたら僕んちのパスタ食べてね!」
「…。」
…なれるのか。ローマ帝国のような大きい国に。
なれなかったらイタリアには話さないでおこう 。
片手に勿忘草を持って俺は旅立ったのだった。
あれから何年経っただろうか。
「お前らはこれで終わりだ。」
目の前には鋭い剣。周りには銃を持った人がいっぱい。俺の仲間は全員やられた。
「…終わりか。ごめんな。…イタリア。」
ぐしゃ。
神聖ローマの歴史に句点が打たれた_____。
「イタリア。何をしてるんだ。」
「ヴェ?なんだぁ。ドイツか〜!」
俺はイタリア!女の子とパスタが大好き!いつも日本やドイツ達と一緒に楽しい生活を送ってるよ!
「だから。何をしているんだと聴いているんだ。」
「イタリアさん?何をしていらっしゃるのですか? 」
「友達を待ってるんだぁ〜」
「うん〜!ちっちゃい頃に約束したんだぁ〜でっかくなったらここで会おうねぇって!」
…約束した子のお名前は忘れちゃったけど…大切な約束っていうのは覚えてる。
「そうか。会えたらいいな。」
「そういうのいいですね。私好きです。」
僕の手には小さな鍵。
あの子の手には小さな勿忘草。
いつまでも仲良しでいようね
______あの子の地には小さな勿忘草が咲いている。 あの子がついた唯一の嘘。イタリアはそれを知ることはなかった。