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2028年6月6日。
約4年前に大罪を犯した俺は、未だに、刑務所の奥深く、独房に収容されている。
扱いがまるで、実験用のネズミのような。
???「相変わらず、全てがつまらなそうなツラしてるな。総悟」
総悟「こんな狭い独房の中にいるんだ。楽しめっつうほうが無理あんだろ」
???「それもそうだな」
総悟「でもまぁ、作治の爺さんが話し相手なってくれるだけマシだな。」
作治「なっとかねえと、お前精神的に壊れてしまうからな」
そう言うと、いつもの臭い不味い飯を俺に差し出してきた。
作治「本当はもう少しマシなもん食わせたいんだが、上がだいぶケチなんだわ」
総悟「その上のもんどうにかしろよ、、」
作治「ははっ」
そして、俺は、ほんの数分で飯を食い切った。
総悟「なぁ、作治の爺さん。飯渡してすぐ帰らないってことはなんかあんの?」
作治「察しがいいみたいだな」
そうニヤリと微笑むと、俺に話し始める。
作治「監視される事には変わりねえが、ここから出られる方法が見つかったんだ」
総悟「嘘!?」
ガタッ
あまりの驚きに俺は、座っていた椅子から立ち上がった。
独房の微かな檻を掴み、俺は問いかけた。
総悟「どうすればいいんだ!?」
作治「お前、聞いたことあるだろ?決死部隊だよ。」
総悟「決死部隊ってあの?」
作治「あぁ、通称、特別凶悪犯決死部隊」
作治「名前の通り、お前みたいなぶっ飛んだ凶悪犯を10部隊に分け、兵士にするんだ。」
作治「外に出られる代わりに、いつ死んでもおかしくない戦いや事件に駆り出される。」
作治「逃げても、意味はない」
作治「どうだ?話を聞いて」
総悟「ちょっとえげつねえとは思ったけど出られるならまだマシだわ!」
作治「そうか。」
総悟「で、いつやるんだ?」
俺は続けて問いかけた。
作治「どうせ、お前は参加するだろうと思ってもう今回の隊員を集めておいた。これから集会だ早く行くぞ」
ガチャ
そう言うと、俺は独房から出された。
手錠と何十キロに及ぶ足枷。
重い体を無理やり引っ張りながら集会へと向かう。
独房から出たのは刑務所に来て以来だろうな。
作治「ついたぞ」
ギロッ
俺が集会の部屋に入ると、そこには異様な奴らの姿があった。
全員は一斉に俺に目線を集めた。
???「遅刻だ。神空総悟。早く座れ」
俺は、黙って席に座り込んだ。
???「さぁ、これから集会を始める。」
???「まず、私はこのイースタン刑務所、所長のアリアス•トルキーニだ。アメリカからの派遣としてきている。」
アリアス「集まってもらった理由はただ一つ。君たちに決死部隊への加入をしてもらう。」
アリアス「各々、担当から説明はあった通りだ。覚悟がある者は立て」
中々、立つ奴はいない中、
ガチャ
総悟「やってやーよ。あんなくせぇ所から抜け出せんなら越したことねえ!」
作治「流石だな」
ガチャ
???「ハッハッハ。おもしろんガキやけん!おいものったで!その話!」
そう背後から声が聞こえた。
後ろには筋肉質な20代の男がいた。
???「おまえさん、総悟つっとっけ?おいは血豪烈!仲良くできんといいな!」
総悟「お前みたいに明らかに狂ってる感じがする奴好きだぜ」
烈「奇遇やな!おいもや!」
そして、続々と立っていった。
最終的には50人ぐらいが立ち上がった。
アリアス「さて、次は、役割の発表といこうか」