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LUNA
96
#ハイキュー
もちもちうさぎ@限界生命
17,533
♡最近欲張ってるんですけど!
みんなが♡押してくれるのですぐに更新できて嬉しいです!
本当にありがとうございます!!
では前回の続きどうぞ!
昨日、国見に言われた言葉が、頭から離れない。
『焦らなくても逃げないから』
たったそれだけ。
なのに、朝起きてから何度思い出したか分からない。
「……おはよう」
教室に入ると、いつものように国見が声をかけてきた。
「お、おはよう」
「……何」
「え?」
「なんか変」
「そ、そう?」
「うん」
国見は眠そうな目で私を見る。
「昨日のこと考えてた?」
「……っ」
「図星?」
「違う!」
「ふーん」
そう言って、少しだけ笑った。
ずるい。
そんな顔されたら、余計に意識してしまう。
*
放課後。
「帰る?」
昇降口で待っていた国見が聞いてくる。
「うん」
二人で並んで歩く。
いつもと同じ道。
いつもと同じ距離。
……なのに。
昨日の言葉のせいで、妙に近く感じる。
「ねえ」
「ん?」
「昨日のこと……覚えてる?」
国見がこちらを見る。
「どれ」
「……焦らなくても逃げないって言ったやつ」
「ああ」
少しだけ間を置いて。
「覚えてる」
「……本当に?」
「忘れるわけないじゃん」
そう言って前を向く。
胸が、またうるさくなる。
「……じゃあ」
国見が小さく呟いた。
「もうちょっとだけ、焦ってもいい?」
「え?」
意味を聞くより先に。
手に、温かいものが触れた。
「……!」
国見の手。
指先が触れて、それから。
ゆっくり、手を繋がれる。
「国見……?」
「嫌?」
「……嫌じゃない」
「そっか」
それだけ言って、国見は前を向いた。
でも。
繋いだ手は、離さない。
「……顔、赤い」
「国見も」
「俺は普通」
「嘘」
「……うるさい」
少しだけ握る力が強くなる。
その感触に、また胸が高鳴った。
*
しばらく歩いて。
駅が見えてきた。
そろそろ手を離すのかな。
そう思ったのに。
国見は、離さなかった。
「……国見?」
「なに」
「駅……」
「うん」
「手……」
「……嫌?」
「そうじゃなくて」
「じゃあ、いいじゃん」
淡々と言う。
でも、耳が少し赤い。
それに気づいてしまって、思わず笑ってしまった。
「なに笑ってんの」
「だって……」
「……何」
「国見も緊張してるんだなって」
「……」
国見が黙る。
そして。
「……してるよ」
「え?」
「するに決まってるじゃん」
小さな声。
「好きな人と手繋いでるんだから」
「…………」
今度は私が何も言えなくなった。
国見は少し気まずそうに目を逸らす。
「……ほら」
「なに?」
「駅、着いたから」
「うん」
「……また明日」
「うん、また明日」
最後まで。
手は繋がれたままだった。
そして別れ際。
国見が、少しだけ振り返る。
「ねえ」
「?」
「昨日言ったこと」
「うん」
「本当に焦らなくていいから」
少しだけ笑って。
「……ちゃんと待ってるから」
そう言って、国見は先に歩いていった。
私はその背中を見つめながら。
昨日より少しだけ近くなった距離を、そっと思い出していた。
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コメント
1件
うわあ〜♡ 第9話、めちゃくちゃ甘くてずるい…! 国見くんの「嫌?」「じゃあいいじゃん」の流れ、もう完全に計算されてるでしょ(笑) でも「好きな人と手繋いでるんだから」って言われたら、こっちまで胸がきゅーってなる…。繋いだ手を離さないで駅まで歩くの、青春すぎて反則だよ。2人の距離が確かに近づいてるのが伝わってきて、読んでてすごくときめきました。更新ありがとうございます、次話も楽しみにしてます🤍