🦑🎮
124×380要素有
🎮途中で終わってる世界線
セミ姉の過去捏造
書いてる人がcp好きなためそういう要素ある。
続きは書くか迷ってるけど、あるとしたら段々cp方向に行く。
以上を踏まえて大丈夫な方だけ閲覧どうぞ🦑
命を懸けたイカれたゲーム。
1票差で○より✕が多くなり幕を閉じた。
それまでの賞金はみんなで山分け。
賛成派の人達からは大バッシングの嵐だった。あたしもミンスもサノスやナムギュ…特にあのナムギュから散々言われた気がする。でもルールはルール。みんな眠らされて道端に放置された。
それが1ヶ月ぐらい前のこと。
未だに夢かと思う。けどあたしがしてた借金は山分けとなった賞金を使ってなんとか工面でき、今は普通の暮らしができてるから夢じゃないと確信できる。それにあの人が死ぬ恐怖、次は自分かもしれないという恐怖を嘘になんてしたくなかった。
仕事をして、たまに友達と遊んで。そんな普通の生活。あのゲームに参加するきっかけとなった家族とは縁を切り、付き合ってた彼氏とも別れた。その時に色々あったけど、それもあのゲームに比べたらかわいいもんだ。
今日はなにもすることが無かったからショッピングをしようと繁華街に来ていた。1人で家に居るとあそこでの事を思い出してしまうから外に出たかった。
特に欲しいものもなくただフラフラとして空が暗くなってきたから帰ろうと帰路についてた時、聞いた事のある聞きたくなかった声が聞こえた。
「おい、クソ女」
「……なんでここにいんの」
あのゲームで同じチームになったナムギュだった。こいつにはプラスな印象はない。むしろマイナス、最低野郎。そんな印象。向こうもあたしの事を嫌いなはず。なんで話しかけて来たんだ。
「こっちのセリフだ。んでお前がいんだよ」
「教える必要ないでしょ。…用がないなら帰る。」
振り向いて帰ろうとすると腕を掴まれた。地味に痛いんだけど。てかなんなの?仲良くも無かったしむしろ仲悪かった相手に…。
「なに?もしかして✕押したの根に持ってんの?もう終わったことなんだけど。」
「チッ。ちげぇよ。」
「じゃあなんなの。」
黙るナムギュ。意味がわからない。自分から話しかけておいて無言。何がしたいのか理解できない。
まさかただ声をかけただけ?なんのために?
「…あんたって実はあたしの事好きなの?w」
なにも言わないからちょっとからかってみただけなのに急に胸ぐらをつかまれる。
「…っ、」
「……なに。」
服がひっぱられた時にあたしの首元が見えたのか反射的になにか言いかけるナムギュ。それが言葉として処理される前に睨んで制す。こいつには関係ないことだから。
離してと言うと意外と大人しく離してくれたけど、本当になにがしたいのか分からない。
ただ、ちょっと面白くなってきたからいじわるをする事にした。
「ねぇ、あんたサノスとは会えたの?」
「は?んでお前に言わなきゃなんねぇんだよ」
「へぇ、会えてないんだ。」
「うっせぇな!」
「ふーん?」
見るからに機嫌が悪くなってるのが分かる。こいつは本当に分かりやすい。だから扱いやすいんだけど。
「この前知り合いに連れられてクラブに行ったんだけど、」
「聞いてねぇよ」
「そこにサノス出てたんだよねぇ」
「っは?!」
「ま、あんたには関係ないか。」
煽ってやると悔しそうな顔をする。
言った言葉に嘘はない。あたしは2週間ぐらい前にクラブに連れられてそこでサノスと再会をした。交換なんてしたくなかったけど連絡先も交換した。その時に少し話したらあたし以外の面々とは会えてないらしい。
「どこだよ、教えろ」
「ヤダ。」
「チッ、このクソ女っ!」
「てか教えてもあんた入れないと思うけど」
「はぁ?」
そう、そのクラブは入場するのに条件がある。それは
「だってそこ、男女じゃないと入れないし。」
男女の2人じゃないと入れないのだ。
「は?!」
「アテになる女がいないならあたしが紹介してあげてもいいけど?w」
「てめぇ!!」
ニヤニヤしながら言うと顔を真っ赤にして腕を掴んで睨みつけてくる。照れてるのかイライラしてるのか、多分後者だろう。
これ以上言うことも無いし、面白い反応見れたしそろそろ帰ろうと思っていると、急にスマホが鳴り出した。はやく出ろと言うように腕を離される。
着信相手を見てつい舌打ちをしてしまう。それは1週間前に別れた彼氏からだった。
「…なに?もう連絡してこないでって言ったよね?…………は?知らないんだけど。もう関係ないでしょ。…………………勝手なこと言わないで。好きじゃないし関わりたくもない。」
内容はおおまかに言うと復縁しようっていうものだ。しつこいしうざい。鬱陶しい。
どうしたものかとうんざりしてると前から手が伸びてきてあたしのスマホを奪って来た。
「ちょ、なにすっ」
「残念だけどセミにはもう新しい相手いんだよ。……は?お前こそ誰だよwじゃーな、昔のカレシさん♪」
そのまま電話先の相手に適当なこと言って切りやがった。
なに勝手なことしてるのか、なに言ってるのか、新しい相手って誰だよとか言いたい事はいっぱいあった。
「…お前が一緒に来いよ」
「……チッ。」
こいつは善意であたしを助けたわけじゃない。あたしが断れない口実を作りたかっただけだ。くそっ、やられた。実際こいつが電話を変わって切ってくれた事に助けられたのは事実だ。
「スマホ返して。」
「なんで?」
「……クラブの日程調べる。」
「最初からそうしてろ」
投げ渡されたスマホを受け取り調べる。人のもの投げるなと睨んだが早くしろと顔で訴えられる。うざい。意趣返ししてやることにした。
「連絡先教えて」
「は?なんでだよ。」
「共有できないでしょ」
鼻で笑ってやると舌打ちをしてスマホを指しだす。あの時よりも若干素直なのは気のせいか。まぁここはソトだし、命が懸かってる訳でもないし無駄に争う必要も無いか。…いや、あそこでもゲーム関係なく争ってたか。
「送った。……じゃ明後日に最寄りの駅で。」
「現地でいいだろ」
「現地じゃ無駄に怪しまれるの」
「チッ、わかった。…逃げんなよ」
舌打ちばっかするじゃん。てか逃げるわけがない。
ナムギュが歩き出したのを見てあたしも今度こそ帰路につく。
明後日か。…いやあたしなんであいつと出掛ける予定立ててんの?サノスに会わせるためとはいえ、あたしである必要なくない?あのゲームの事を知ってるのはあたしだけだけど、別に知ってようが知ってまいが会うだけなら関係ないじゃん。
冷静になってみたらますます意味わからない事になってる事に気付く。あいつもあいつでなんで。
……考えても仕方ない。過去は変えられない。半分諦めたようにベッドに倒れ込みそのまま睡魔に委ねて寝ることにした。
コメント
2件
初コメ失礼します! ナムギュ×セミ大好きなのでとても楽しく読ませていただきました!