コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
生まれた時から
俺には色が見えなかった
コーヒーの色も
卵の色も
自分の目の色さえも
分からなかった
色が見えない それだけなのに
なぜ皆は俺を嫌うのか
普通のありがたさも知らないくせに
🎼🌸「普通を知らない人間め」
🎲🐶「お らんらん」
急に後ろから声をかけられた
反射的に振り返ると
そこにはさらさらな髪をして
優しい目をした人が立っていた
🎼🌸「らんらんって……」
呆れたように苦笑いをして言葉を発する
🎲🐶「いいでしょ笑 あだ名」
🎼🌸「…… 悪くは無いですけどね」
🎲🐶「らんらんのツンデレ〜笑」
🎼🌸「ツンツンだと思いますけどね」
🎲🐶「照れ隠しは可愛いですな〜笑」
🎼🌸「うるさいですぅ !」
初めてだろうか
久々だろうか
人とこういう会話をしたのは
少し冷たかった俺の心は
じんわりと温かくなっていった