神に嫌われている。
ー新小説ー
第2話 この世から戦争が無くなれば
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・情報提供屋・
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今日も着々と任務を進めていくw国現役幹部ゾム。彼にはトラウマがあり此処に立っているらしい。まぁ噂だが。
彼は冷酷かつ感情は出さない傍若無人なまでにある人間。
身体能力、頭の回転の早さ、それは国の幹部にとって必ず必要な能力。
彼はその能力を使い熟しとしているが、詳しくな情報は不明。となっている。
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「ほら、敵国の幹部の情報」
「毎度あざっす」
「なんもや。借りたもんは返すもんが当たり前やろ」
「いやぁ、あんたは情報屋として立派なもんすよ。世にも出たらどうすか?」
「私が極度の顔見知り、そして人見知りだと知っているよなショッピ?」
「忘れてなかったのに衝撃」
「黙れや」
「てかあんたu国の副幹部なんだから仕事まだあるやろ。はよ行ってきな」
「はーい」
そしてsypは戸を開け出て行く。
副幹部として仕事は山程あるというのに、あんなゆっくりしていられるのは驚嘆に値するのかもしれない。
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・レポート・
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情報屋として働く、
【ルメ・シゥヴェン。】
副幹部の右腕となる程の実力者。情報は何としても必ず盗み遂げる無感情な存在の人間。運動神経や頭の回転も速い。
「…だそうだ。此奴の処理を頼んだぞ、ゾム」
「……御意」
……何なんだろうこの感情。なんか聞いたことある気がする名前をまた聞かされた気がする。忘れたいはずの名前を。
「…此処に来る事が多いらしいな」
到着した場所は一つの小さな個人庭園。多分ルメ・シゥヴェンの個人庭園だな。
カツカツと、何か足音がする。
人の気配を感じ、俺は即座に隠れる。何か懐かしい気配もした。
「……」
俺は物陰からそっとルメ・シゥヴェンの様子を窺う。
どのタイミングで出られるのか、どういった人物なのかを掴む為に。
彼女はただ単に花や木を眺めていただけだったが、見ている時は常に何かを探しているような面影があった。
「……分かってるの。何もしないからさっさと出て来なさい。」
その言葉に背筋が凍った。俺はルメ・シゥヴェンの来る前から隠れていた。
そして気配はあまり出さないようにしていたが、見抜かれるとは思っても居ない。
俺は即座にこの場を離れようと思ったが、それではすぐ気付かれる。何かその言葉を信用して良いのだろうか
俺は考えた末、ルメ・シゥヴェンの気を逸らし、飛んで背後から首を狙った。
キン―。
金属と金属が素早く擦れた鈍い音が庭園に響く。
「……何もしないって言ったのに、なんで皆はこの事を聞かないのかしら。」
ナイフとナイフが鈍い音を立てながらルメ・シゥヴェンの後ろから俺はすぐさま移動した。
「……w国の幹部じゃない。私を狙いにでも来たの? 」
「…あぁ、そうだ。幹部として何か問題があるか?」
「…いえ、何も。」
「にしても、情報屋でしかない私をなぜ狙うの?」
「……」
「…幹部として口が開かないなんてどういう事かしら。」
「…分からない」
「……まぁいいわ。私は戦闘を遊びだとは思ってない。これで失礼させて貰うわ。」
「……ちょっ、待…」
言おうとした時にはもう彼女は居なかった。その居た足元には小さな花が置いてあった。
「……」
俺はその花を広い、そっと家に持ち帰った。
神に嫌われている。
第2話 この世から戦争が無くなれば
ー完ー
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