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その香水のせい。

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その香水のせい。

第1話 - クズになった僕。

260

2022年12月29日

#iris BL

#nink

#桃黒

#nmmn

#香水

瑠奈。@ありがとうございました

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桃黒

b o y s l o v e

f i c t i o n

桃side.

夜中に届いたLINEは3年前に別れた恋人からで。

『急にどうしたの ? 』

そんなメッセージを送信した。

もう興味の無いはずなのに少し嬉しい気もする。

そんなことを考えながら星の輝く空の下を一人で待っていた。

もしかして、彼は来ないのではないだろうか。

『はぁ、…もしかして騙されたのか ? 』

そう言い少し絶望していると

「ないこ~っ ! ! 」

手を振ってこちらに近付いてきた元恋人。

その笑顔は昔と変わっていなくて。

軽やかに舞う長髪は黒と黄色の綺麗なグラデーションだ。

『ア、ニキ… ? 』

彼が来てくれたことに驚きを隠せないでいると。

「久しぶりやな w 元気にしてたか ? 」

首を傾げて聞く彼。

やはり、少し無邪気さがある。

『ん、元気にしてたよ笑』

そう言って笑うが正直俺の心は困惑で埋め尽くされていた。

何故なら、．．．彼が

俺があげたことの無い香水をつけているから。

別に今の彼の恋愛事情にとやかく言うつもりは無いがやはり胸が苦しくなる。

「そか ! それなら良かったわ w 」

．．．どうして、あの時俺を振った君は泣いていたの ?

別に君を求めてる訳じゃないよ。

「うわぁ、綺麗やなぁ ! 」

でも、横に居られると思い出しちゃうじゃん。

君のドルチェ&ガッバーナのその香水のせいだよ。

『 …可愛いね』

口先でしか言えないけど何も言わないよりはマシでしょ ?

「そうか ? w 」

『 …ぇ ? 』

どうしたの。急にタバコなんて咥え出して。

．．．悲しくないよ。君が変わっただけだから。

別に君をまた好きになる事なんてあり得ないけど。

君のドルチェ&ガッバーナの香水が思い出させる。

「 …今日はありがとうな ! 」

『いや、こちらこそ。楽しかったよ笑』

「 ! じゃあな ! ! w 」

別に君をまた好きになるくらい君は素敵な人だよ。

だけどまた同じ事の繰り返しって俺が振られんでしょ。

『大好きでした。』

Thank you for watching.