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夜は嫌いだ。
寒くて暗くて静かで怖くて、もう高校生になるというのに。
そんな自分がいやになる。
部活帰り、私は結奈と、きまりのコンビニに寄る。いつものコーラを買って。結奈と話す。その時間は、私はとても好きだ。
話してる最中空から何が降ってきた。冷たい。触ってみると、それは雪だった。
「あっ雪だ」結奈がこちらを軽く、のぞきながら、口に出した。
「もう帰ろうかな」ふと、結奈は声を、出した。
「もっと結奈と、いたかったけどしょうがないね。」いや、違うほんとは、もっと結奈に話したいことがあるのに。
「そうだね。」認められちゃったか。
結奈と私は、中学に入ってから、ずっと仲良しだった。友達と言えるのも、結奈だけで、でも、そんな
大切な結奈は、人気者で、他の友達もいる。
私も、もしもそうならば。
河川敷を歩きながら、私はひそかに歌っていた。
「あっ、その歌しってる!」
誰だろうか後ろから男性の声が、私に話しかけてるようだった。
思わず私は、声の方に振り返った。そこには、
私の志望校の、制服を着た男性が立っていた。
にっこりとした笑顔で、こちらの様子を、うかがっている。
私は、あまりのことに、驚いた。どうしよう。声がでない。戸惑っているなか
「その歌好きなの?」と、
話しかけられた。
「えぇ、まぁ」驚きつつも
私は声を、出せた。
「あっ、その制服、新山中学じぁん」彼は、私の中学校を、知ってるようだった。たいして、他の中学と
さほど変わらないのだが、
彼は、なぜ気付いたのだろう。
気になったので、怖さもあったが、聞いてみることにした。
「あの、新山中学のこと、知ってるんですか?」
彼はすぐ、答えてくれた。
「もちろん、だって僕、
新山中学の卒業生だから」
驚いた。こんなにもの、かっこいい美男子が、先輩だなんて。
「えぇ!そうなんですか!びっくりです。」
私は、大きく声をあげてしまった。
「そんなに驚くの~!」
にこにこした、笑顔がやっぱり綺麗だ。
「名前は?」
「紗奈です。」
「上は?」こう聞かれて、なぜ私のことを、聞くのか不思議に思ってきた。
「とうかいです。東に海で、東海。」
戸惑っていたが、早々に答えた。
「へぇ~、東海 紗奈か、言い名前だね。」
思ってもいなかった返答だった。
「そちらは?」
無意識に、聞いてしまった。こんなの聞いたって答えてくれないだろう。
私みたいな、三軍が、こんなに美男子な、一軍とかに、話しかけられたことでも、珍しいのに。
「俺?宇都宮 直人。」
えっ。答えてくれた。なぜ?突然のことなのに。
私なのに。
彼は優しい。それは、初対面の私でも、中からあふれでる優しさに気付けるほどだった。
私はもう彼の虜みたいだ
つづく